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J1第10節(4月29日)、アウエー横浜FCに4−1で快勝

23・05・01
 四方田いて 岡ちゃんとの歴史に ミシャご満悦

  横浜FCに4−1 浅野2+小柏・田中駿


 「四方田修平監督にとっては特別な一戦」として現地のライター芥田和久氏は「23年間過ごした札幌と岡田武史氏のコーチ時代の事」などを、次のように「見どころ」として書いている。

 『1998年フランスW杯日本代表の岡田武史監督が1999年コンサドーレ監督に就任後「アシスタントコーチ」に任命された。3年後、岡田監督は横浜F・マリノスの監督に就任した。四方田氏は札幌のU−18のコーチ・監督に就任、今でも活躍する西大伍、松原修平、荒野拓馬、深井一希、菅大輝らを育てた。さらに2015年途中でトップチームの監督に成り、2016年J2で優勝、2017年J1で11位と健闘、2018年現在のミハイロ・ペトロビッチ監督を招聘した為、ヘッドコーチに。22年J2横浜FCに移り、J1昇格のミッションを達成した。しかし、今季は「勝ち星なし」、「こんな状況で戦いたくなかった」とも』(四方田監督は筑波大の後輩でこれまで何度も書いてきた。参考のために芥田氏の見どころの部分を参考に披露してみた=池田淳)。

 試合の方は4月29日、横浜市のニッパツ三ッ沢球技場で14時03分横浜FCのキックオフ。これまでの対戦成績は札幌の14勝10分け12敗。この日のキャプテンマークは札幌が荒野、横浜FCは三田。

 審判団は谷本涼主審(35、香川県出身、昨年から国際審判。今季からプロ契約)。副審は武部陽介、西村幹也。第4の審判は小出貴彦。VAR池内明彦(主審級)、AVAR大川直也。

 天候は晴れ。気温22、4度。湿度38パーセント。入場者は7千634人で半数が赤黒のコンサドーレカラー。「四方田とミシャ」どちらも「応援したい族」のウエーブが札幌ドームを「そのまま」持ってきた感じ。札幌は「ブラックのアウエー勝負服」。横浜はブルーが良く似合う。

 主審の笛でブルー横浜FCのキックオフで始まった。すると、スローインからの流れで一機加勢になだれ込んだ横浜が札幌ゴール前へ。FWサウロ・ミネイロが札幌ゴール前クロスを上げる。札幌MF金子のクリアミスを逃さなかった横浜MF近藤が押し込み横浜が先制点。1分と表示されたが、「アッという間も無かった」。

 スタメンは横浜がGKスベンド・ブローダーセン、DF岩武克弥、ンドカ・ボニフェイス、吉野恭平、林幸多郎、MFユーリ・ララ、三田啓貴、近藤友喜、山下諒也、FW小川航基、サウロ・ミネイロ。控えはGK市川暉記、DF中村拓海、和田拓也、MF井上潮音、小川慶治朗、FW伊藤翔、山根永遠。

 札幌のスタメンは、GK菅野孝憲、DF田中駿汰、岡村大八、中村桐耶、WB(右)金子拓郎、(左)菅大輝、ボランチ福森晃斗、荒野拓馬、MF浅野雄也、駒井善成、トップ小柏剛。控えはGK松原修平、DF馬場晴也、MF宮澤裕樹、スパチョーク、小林祐希、FWミラン・トゥチッチ、中嶋大嘉。

 札幌は0−1から始まったようでGK菅野とDF陣の岡村らが、「ここで気合が入ったか」。

 2分から6分まで「ぼう然とした」後、7分札幌にFK。福森から荒野へのボールは息が合わない。9分、金子のドリブルがペナルティーエリアをえぐり進入したが相手DF防御に遭い、CK獲得。福森のキックで「得点」を狙うが、効果は無かった。

 38分。荒野にイエローカード。ちょっと待てよ「次の試合は出場停止」かな。だが、39分、札幌自陣からロングボール。トップ下にいた浅野がボールを収め、ペナルティーエリア手前から「左足シュート」。決まった・喜んだ。同点だ。

 さらに、アディショナルタイム5分が表示された46分。再び浅野。エリア手前でボールをキープ。強烈なシュートを放つ。GKブローダーセンにセーブされたが、こぼれ球は小柏の前に。アウエー札幌が2−1の逆転に成功した。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「ボールを繋いで相手を押し込む展開にしよう」、「後ろからボールをしっかりとつなごう」

■横浜FCの四方田修平監督のコメント
 「下を向かず、ここから巻き返そう。全員でハードワークして逆転するぞ」、「追い風を活かしていこう。セカンドボールの拾い合いになるが、負けない事。拾った後、前線の選手は動き出しを早くしていこう」


 後半は、札幌ペトロビッチ監督の久々の「温和な顔」。選手交代もなく浅野や金子らの動きも「確かさ」を感じさせた。11分、主審がVARへのシグナル。横浜DF林の行動に「何か」があったよう。13分林にイエローカード。

 15分、試合は動いた。またまた浅野のシュートが決まった。敵陣で小柏が右サイドでボールをキープ。エリア横で荒野にパス、さらに左の菅に渡りダイレクトパス。先には浅野が待ち受けシュート。コンサド3点目。浅野が2得点。今季これで5点目。J1得点ランキングで5位に入った。

 直後、選手交代が始まる。横浜のMF山下OUT小川慶IN。同MFユーリ・ララOUT井上IN。

 さらに22分、札幌の小柏OUT中島IN。浅野OUT小林IN。試合は札幌FW中島が入ったことで「ヘディングシュートに期待」。さらに25分横浜の近藤OUT山根IN、サウロOUT伊藤IN。28分札幌の駒井OUT宮澤IN。29分ピッチのゲームは進行形。札幌がCK獲得。キッカーは小林。ファーサイドに供給したがノーゴール。

 37分横浜の選手交代。岩武OUT中村IN。これで横浜FCは5人の選手交代が終了した。38分から42分にかけて横浜の攻撃が続いたが、シュートが枠外だったり、GK菅野の好捕に阻まれた。札幌は、ここまで頑張っていた福森が馬場と交代、後半43分だった。

 アディショナルタイムは4分。48分に札幌が4点目。今日も元気な金子が起点となり、馬場の「お手伝い」で最後は田中駿が押し込み、試合終了。札幌が4−1で勝利した。これで札幌は順位を4つ上げて10位となった。

 シュート数は、浜9−10札、CK浜3−8札、FK浜14−19、札、PKなし。

 2023明治安田生命J1第11節北海道コンサドーレ札幌対鹿島アントラーズ戦は、5月3日午後2時から札幌ドームで行われる。
池田淳