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J1第12節(5月7日)、京都にホームで1−0で勝利

22・05・11
 上写真/京都戦の先発メンバー。左から宮澤に代わりキャプテンマークを巻くDF福森(5番)、田中(2番)、MF菅(4番)、高嶺(6番)、金子(9番)、駒井(14番)、DF岡村(50番)、MF青木(11番)、深井(8番)、ルーカス・フェルナンデス(7番)、GK菅野、CBに宮澤に代わって岡村が入った

    (5月7日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 ミシャ監督を「NO.1」にしたい

  500試合「乗り越え次は?」


 ミハイロ・ペトロビッチ監督が5月7日、試合終了後の記者会見で「ブラボー」を連発した。日本サッカーのJ1チームを指揮して17年目。今季は、引き分け試合が多く、3勝8分け1敗。得点10、失点11は、決して「ブラボー」とは言えない。

 筆者の策略は「ナンバーワン」の「宝物をミシャの首に掲げる事」。スポーツ記者が首に掲げるプレート(通行手形)の「No.1」から。新型コロナウイルスのまん延期は「毎日の体温」、QRコード(モザイク)の本人確認。さらにキックオフ1時間前の「受付」。観覧席は広報担当者が決めていて「指定席」。現在は徐々に緩和されているが、「マイナンバーカード」も時には効力を発揮する。「そうかトップの受付番号は1番」=「NO.1」。これを得るために5月7日午後4時試合開始前の報道陣入りの先頭で「チェックイン」。手にした私にDAZNの担当STVの解説者・大森健作氏(2000−04=岡田武史監督時代のDF)に「今日はどっちですか」の質問。「先に点を取ったほうでしょうね」。全く上の空。

 試合の方は、16時03分、札幌キックオフ。審判団は、日本レフェリー界を牽引する顔になった木村博之主審(40、千葉県出身、1級審判取得から16年のベテラン)。副審、第4の審判とAVAR。VARは主審格の井上知大。

 札幌ドームは9千527人の観客は前回よりちょっぴり少ない。屋内23.7度、湿度40パーセント。

 札幌のスタメンは、前節のG大阪戦からDF宮澤裕樹、MF荒野拓馬FWガブリエル・シャビエルが抜ける布陣。GK菅野孝憲、DF田中駿汰、岡村大八、福森晃斗、MFは深井一希と高嶺朋樹。右WBルーカス・フェルナンデス、左は菅大輝。FW陣はトップに駒井善成、シャドーに金子拓郎と青木亮太。控えには、西大伍、中村桐耶、ガブリエル・シャビエル、ミラン・トゥチッチ、中島大嘉ら。

 京都は、福岡慎平と山凌吾が外れ、GK上福元直人、DF麻田将吾、メンデス、アピアタウィア久、白井康介、井上黎生人、MF武田将平、松田天馬、金子大毅、FWピーター・ウタカ、宮吉拓実。交代要員としてDF長井一真、MF山田楓喜、荒木大吾、FW山崎凌吾、大前元紀ら。

 さあー戦闘開始。始まってすぐ、DF宮澤に代わって出た岡村ピンチ。京都得点王のウタカが中央を突く。岡村が体を張って防いだ。やるねえ諜裁監督。前半3分今度は札幌。左のDF福森から右の金子へ。右から左に持ち替えている間に、DFアピアタウィアにブロックされた。

 前半、札幌は右を使ったルーカスからの突破やMF高嶺のパスが有効な攻め。トップの駒井が単独ドリブルを仕掛けるが、周りが「ボールウォッチャー」になりそう。両監督とも失点に気を使っているのか? ディフェンシブな戦いを演じている。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「もう少し相手と駆け引きをしていこう」、「最後の崩し方を工夫しよう」、「集中力を切らさずプレーしよう」


■京都サンガF.C.の諜裁監督のコメント
 「チャンスは作れているこのまま続けよう」、「あと45分で自分たちを出し切って、みんなの力で勝ち点3を取りに行くぞ」


 後半直後の選手交代は無し。札幌が右のルーカス・金子ラインから、左の菅−福森側に変化を付ける。互いに「引き気味」の体系。

 7分。札幌がサポーター目の前で右からのCKを得る。福森のキックを待つ。左足を右足のふくらはぎにこする。「何かのサイン」(分かっているが言わない)。これまでのCKとは違い、「ニアサイドへ正確なクロス」。ボランチの高嶺がゴールポストに「抱きつくような」近くでGK上福元をワンバウンドして避けるように「決まった」。(どうだー健作=大森健作氏)。と放送席の素通しガラスの方に手を振った。我々の記者席が2階から3階に掛けて、テレビカメラや放送席で埋まっている。

 このあと8分ごろから選手交代。「頭の中島」は28分高嶺と変わって登場。同点を狙う京都は35分までに5組が交代し攻勢をかける。受け身の札幌はびっくりするような交代。40分、菅OUT西IN、深井OUT中村IN、青木OUTシャビエルIN。3枚替え。ありありとDF固め。いつに無く「ミシャの守り」を見たような気がする。アディショナルタイム3分。

 試合は高嶺のゴールを守った札幌が1−0で勝利した。

 この「あつさ」が冷めないうちに、「選手たちにも高みの見物」を進める。白い恋人の練習場。選手のシャワー、ストレッチの場、この屋上が「選手指導の場」。高みの見物で「自分の居場所を見つけろ」。いっぱいあるだろう。

 シュート数は、札14−7京、CK札5−2京、FK札11−13京、PKなし。

 2022明治安田生命J1リーグ第13節鹿島アントラーズ対北海道コンサドーレ札幌戦は、5月14日午後3時から、茨城県鹿島市の県立カシマサッカースタジアムで行われる。


 上:上段左側写真/前半3分、札幌MF金子(右)がシュートしたボールを京都DFアピアタウィア・久にクリアされチームメートに「すまん、すまん!」といった感じ、左京都DFメンデス(4番)

 上:下段写真/前半4分、札幌MF深井(8番)が京都MF武田(左)とDF井上(31番)に挟まれながらも、前線にパスを出す

 上:上段右側写真/前半7分、札幌DF福森(中央)が京都FW宮吉(左)、DF白井(14番)の間を抜くようにパスを出す、宮吉も白井も共に以前札幌に在籍していて、古巣との対戦となった


 上写真/前半9分、札幌左CKからの流れで攻め立てるが、シュートまではいけず、札幌の選手右端MF深井(8番)、高嶺(6番)、DF岡村(50番)、京都の選手MF武田(16番)、アピアタウィア・久(5番)、MF白井(14番)


 上写真/前半28分、京都の強力FWウタカ(9番)を挟むように動きを封じる札幌DF岡村(その右)とMF高嶺



 上写真/前半35分、札幌MF高嶺(6番)が京都MF金子(19番)をかわしてドリブルで前線に上がる、抜かれた金子は苦笑いしながら懸命に手を伸ばす


 上写真/後半7分、ヘディングで先制ゴールを決めた札幌MF高嶺(左)がCKを蹴ったDF福森の方へ走り出す、右DF岡村(50番)、中央MF金子


■北海道コンサドーレ札幌の高嶺朋樹選手のコメント
 「難しい試合だったが、自分の得点で勝利をすることが出来て良かったと思っている。ただ、得点のところに関してはとにかく入ってきたボールが良かった。僕は当てるだけで良かった。そういうシュートだった。そしてペトロビッチ監督のJ1での500試合目という節目の試合で勝てたことも非常にうれしく思っている。監督から指導されたビルドアップの部分だったり、いろいろなものを発揮しての勝利だった。次戦でもそういった戦いをして勝利を得られるように頑張りたい」


 上:左側写真/写真/後半20分、京都右FKからの流れで、ゴール前に上ったボールをGK菅野(1番)がパンチングで防ぐ、その右MF高嶺、右手前京都MF山田、その左FWウタカ、左手前札幌MFルーカス・フェルナンデス(7番)

 上:右側写真/後半31分、札幌MFルーカス・フェルナンデス(7番)が右サイドをドリブルで駆け上がるのをアタックする京都MF荒木、勢い余って転び止められず


 上:上段写真/後半45分、京都DF長井のロングボールをキャッチする札幌GK菅野(1番)、その左MF西(20番)、右へDF田中(2番)、岡村(50番)

 上:下段写真/J1通算500試合目を勝利で飾りスタッフとハイタッチする札幌のペトロビッチ監督(中央左)、左端先制点を決めたMF高嶺(6番)、右端頭を抱えながら引き上げる京都MF金子


 上:上段写真/京都に1−0と勝利した札幌の選手たち、左からJ1初出場を果たしたDF中村、FWミラン・トゥチッチ、MFルーカス・フェルナンデス(7番)、DF岡村、田中駿(2番)、GK菅野(1番)とMF西(20番)がニッコリ

 上:下段写真/0−1と札幌に敗れたものの、全員並んで札幌ゴール裏サポーターに向ってあいさつする京都の選手、スタッフたち、右から4人目両手を上げているのが調篤帖⊇蕕瓩童た光景だった


■北海道コンサドーレ札幌の田中駿汰選手のコメント
 「今日の試合でも危ない場面はあったし、どの試合でも90分の中ではどうしてもピンチが生まれてしまうもの。そうした中で今季は相手にシュートを打たれる、あるいはラストパスを出されそうな場面でチームみんなが体を張ってアタックにいき、ブロックが出来ている。そうしたプレーの積み重ねが5試合連続無失点につながっているのではないだろうか。そしてもちろん、前線の選手たちもしっかりと守備をしてくれているので、そうしたことも無失点につながっていると感じている」


 上:左側写真/後半27分、選手に指示を出す札幌のペトロビッチ監督

 上:右側写真/前半45分、札幌のMF金子(手前の足)が倒されてゲームが中断している間、大声で指示を出す京都の諜裁監督


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 「今日の試合は日程的な条件が厳しいものだった。我々は中2日で今日を迎えているわけですが、相手は中3日。中2日と中3日ではやはりコンディション面での差があるだろう。そこに加え、常にけが人がいる状況。厳しいゲームになると予想はしていたが、そのとおりになった。今日の相手だった京都は走る、戦うというところを前面に押し出してくるチームであり、そういった相手に対してコンディション面でのハンディがあるというのは非常に厳しい。ただ、立ち上がりから我々の選手たちはアグレッシブな姿勢を見せてくれましたし、走る、戦うというところでは負けないんだという姿勢が見られた。前からのプレッシング、ショートカウンター、ロングカウンター。アップテンポな試合の中でコンディションのハンディがありながらも、素晴らしい戦いを見せてくれました。

 今季ここまで12試合を戦ってきた中で、非常に安定的な試合を1試合以外では見せていると思います。3勝8分1敗という成績ですが、誰が出ても自分たちのベースを出してくれている。今日もサイドチェンジからの攻撃、背後を取ってからの攻撃が効いていた。精度のところが若干欠いていたが、狙いは出せていたと思う。精度が上がっていれば得点につながっていてもおかしくないようなシーンは作れていたと思います。

 我々、今日は典型的なFWを前に置かない形でスタートしました。普通であればその中でどのようにシュートまで持っていくのかという部分で疑問を持つ人もいるかもしれないが、これまで積み上げてきた形があるので、そうした中でも相手の守備に対して上回っていけることを見せられたと思う。中と外をうまく使い分けて相手のディフェンスラインを動かすことが出来た。モビリティーを生かした戦いを見せることが出来たと思う。バリエーションのある攻撃が出来ていると思うし、積み上げてきたものが形になっていると思う」


■京都サンガF.C.の諜裁監督のコメント(一部抜粋)
 「後半途中に相手選手がボールを出したあとにこちらがつないでコーナーまでいった場面で、監督として選手交代のことを考えていたので把握出来ておらず、ああいうときはルールうんぬんではなく、相手にボールを渡すべきだと思います。札幌の選手、関係者の方々に申し訳なかったと思っています。

 試合のほうは、相手の特徴ある攻撃に対して我々も引かずにコンパクトにしようと準備してきた。選手はそれを体現すべく前後半やってくれたので1点、2点取れればハッピーでしたが。CKからやられてしまいましたが、それ以外の守備の集中力は今季一番だったと思う。内容的なところでは、負けた試合で言うのも変ですが、進歩しているという手ごたえがあります。だからこそ、こういう試合で勝点3を取って選手に伸びてほしかったと思っています。

 我々の選手は、まだJ1での試合経験の多い選手があまりいないことで試合ごとに波があるが、4月以降、どんな相手でも堂々とやるべきことをやっていて、進歩は私の想像以上に速い。だからこそ、アウェイでもしたたかに勝点を取れるようにしたいし、今日の試合については采配も含めて私の責任だと思いますし、選手をねぎらってあげたいと思います。

 また、今日はアピアタウィア(久)が90分プレーしましたが、彼が今後基準とすべきプレーでした。1対1で負けず、ボールを持っても堂々としている。日本中を探しても、そのような選手はなかなかいないと思うので、今後彼が大きく羽ばたくと予感出来ましたし、今日の彼はスーパーな働きをしたと思います」

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影