コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J2第41節(11月12日)、内村の劇的逆転弾でJ1昇格と優勝に王手!

16・11・17
 11月12日、アウエーのフクダ電子アリーナで行われた首位北海道コンサドーレ札幌対11位ジェフユナイテッド千葉の試合。前半、ミドルシュートのこぼれ球を千葉に押し込まれ先制を許した札幌。後半に入り前への意識を高め、攻勢に出ると得意のセットプレーから同点とする。さらに試合終了間際のラストプレーでFW内村が逆転ゴールを叩き込み、札幌が2−1で劇勝。これで、札幌は、25勝9分け7敗で勝ち点を84に伸ばし、次節、引き分け以上でJ1昇格とJ2優勝が決まる。

 昇格確定を目前にプレッシャーからかリーグ終盤戦、精彩を欠いていた札幌は、この試合も立ち上がりから千葉に主導権を握られた。得意のプレスが機能せず、千葉にボールを保持され自陣に押し込まれる。跳ね返したセカンドボールも千葉に拾われて苦しい展開に。

 すると前半31分、札幌陣内でボールを回され千葉MF井出にミドルシュートを許す。一度はGKク・ソンユンがはじくが、こぼれ球を千葉FW町田に押し込まれると、1点ビハインドのまま前半が終了。

 後半開始からMF上里に代え内村を入れ、攻撃に出るメッセージを全員に伝えた四方田監督。この采配があたり、後半は札幌がリズムよくボールを回し千葉ゴールに迫る。FWに入った内村が巧みな動き出しでボールを引き出すと、FW都倉とジュリーニョも個人能力を生かした突破からチャンスを作っていく。

 札幌の時間が続いていた後半26分、得意の形から同点弾を決める。右45度からのフリーキック、蹴るのはDF福森。得意の左足から放たれたゴールに向かうボールは、タイミングよく走り込んできたFW都倉の頭にピタリ。今季何度も見てきた確信のホットラインでゲームを振り出しに戻す。

 勢いを増した札幌は、前線に人数をかけて果敢に千葉ゴールへ迫るが最後のところで千葉の堅い守りを崩すことが出来ない。引き分けでタイムアップも頭をよぎった後半アディショナルタイム5分、期待以上のドラマチックな幕切れが待っていた。

 DF河合が自陣深くから前線に一気のロングフィード。FWヘイスが千葉DFと競り合うとどちらも触れずボールが千葉DFラインの裏に流れる。これを予期して狙っていたのは内村。スピードに乗って飛び出すと、バウンドしているボールを流れるように右足でダイレクトボレー。ボールは千葉GKの手をかすめ、時間が止まったような美しい軌道でネットを揺らし決勝ゴール。アウエーにも関わらず駆けつけた3,000人ものサポーターが歓喜に揺れた。

 次節札幌は、11月20日に札幌ドームで22位のツエーゲン金沢と対戦する。ホームの大観衆で迎える今季最終節。これ以上ない展開と雰囲気で、2007年以来のJ2優勝のシャーレをつかもう。
編集部