コンサドーレ札幌の王道と遍歴2023年6月号

虎視眈眈
「こしたんたん」はチャンスを窺う
トラが獲物を狙うような鋭い視線だ
この虎視眈眈2001年版四字熟語
勝敗を争うリーグ第16節の前日に
北海道新聞のスポーツ面で見つけた
北海道コンサドーレ札幌への応援歌

今季のJリーグを戦うコンサドーレ
順位はベスト7から10位ぐらいだ
ペトロヴィッチ監督もご満悦の采配
何しろ得点が37点に達しリーグ1
個人ランクで3位に2人入っている
「虎視眈々」は道新が選手への祝辞

この「4文字コラム」は2001年
北のサッカーアンビシャス発刊以来
当時は月刊誌として道内で配布した
道内サッカーとトトを見開きで解説
その後バックナンバー付きでの保存
今「北のサッカーアンビシャス」で

コンサドーレ札幌で発車北海道の冠
22年の歴史の中で編集者は80代
Jリーグの事始めから30年の祭り
プロフェッショナルな紙面を試みる
虎視眈々とした道新は見事射止めた
先取点が荒野VARは宮澤を認めた
コンサドーレ札幌の王道と遍歴

上:上段左側写真/J1名古屋戦の前半32分、ボールをキープして前線に迫る札幌MF荒野(27番)。上:上段右側写真/後半44分、ドリブルで駆け上がる札幌MF宮澤(10番)。上:下段写真/後半21分、札幌MFルーカス・フェルナンデス(左下)が倒され、池内主審に抗議する札幌のMF荒野(27番)とルーカスを気遣う宮澤(10番)。5月27日、札幌ドーム、撮影・石井一弘

コンサドーレの王道を拓く
ミシャ6年もJ1ありがとう 6月がヤマ!
 北海道コンサドーレ札幌の「若芽」がどんどん伸びている。5月は札幌ドームの試合が多く「何とか乗り切った」。さあ!6月。J1ゲームはほとんどがアウエー。

 待ってましたはミハイロ・ペトロビッチ監督が来道した翌年の2019年ルヴァン杯で川崎フロンターレと戦いPK戦で敗れ「準優勝」。この試合の通過点が6月18日午後6時から札幌ドームでJ2のジュビロ磐田と行われる。期待してまっせ。

 そう言えば、6月7日聖地厚別での「天皇杯」、小野伸二が後半42分から「元気なスタンディングプレー」を、披露した。監督のミシャも元気なようだ。
ネルシーニョからマサミ、そしてゴン
 びっくりしたのがJ1第16節対柏レイソル戦。柏で通算11年半の監督生活を終えたネルシーニョ監督が退任、新監督に井原正巳氏が誕生していた。

 筑波大出の同級生・中山雅史がJ3の監督にこの春「居場所をもらった」事は知っていたが、ゴンが札幌に来て「足を引きずり」痛々しい姿を見ているだけに「正巳」の事を思い出した。何のことか読者の方々には分からないと思う。1998年ワールドカップフランス大会、岡田武史監督の時、「正巳」がセンターバック、「ゴン」がFW。1回戦のアルゼンチン戦をスタンドで見ていた。

 筆者・池田淳は東京教育大1961年卒。「ゴン」と「正巳」は筑波大(東教大)の後輩。120年の歴史がある「東京高師」の・・・であります。つづきは「夢は夜開く」である。

 ふと60年前のデットマール・クラマー氏の来日時代を思い出した。東京教育大時代の終盤、カメラを持ってクラマー先生の「ビジネス」を手伝っていた。彼は170センチまでは届かず小生は178センチ。当時の日本人にしては「高い」方。関東大学選手権では1位:早大、2位:立教大、3位:中央大、4位:明大、5位:農大、6位:慶大、7位:東教大、8位:法大と、下位で揉まれていた。

 その後、東教大が、筑波地方に移り「筑波大」として今がある。そして、天皇杯が行われている。第103回で「日本」が開くスポーツ大会では「長命」の方。その東教大=筑波大の120周年記念号を開いてみた。

 「マサミとゴン」は、筑波大時代の同級生。キャプテンは井原、副は中山雅史と推測出来る「蹴球部誌」に井原の「いつも招集がかかり部活では指導を君に・・・」と言うくだりがある。JAPANに選ばれたのは1998年ワールドカップフランス大会は、井原がセンターハバック、中山はFW。ゴンが初得点。その他は井原の方が出番が「多かった」ようだ。

 ゴンは、2010年から12年まで札幌でプレーしたが、足腰を痛め「痛々しい」姿を見せた。その後、サッカーから離れられず、やっと監督まで「たどり着いた」。相変わらず「気丈なスポルツマン」。J3のアスルクラロ沼津。「頑張り屋」が、チームを組み立て現在12位。

 このイバラ道を歩いてきた井原と中山の仲。いつの日か二人の対戦を見たい。(池田淳)