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【再掲載】J1第34節(12月3日)、最終節を飾れずホームで浦和に0−2で敗戦

23・12・11
 上写真/前列左からFW小柏、MF浅野(18番)、小野(44番)、青木(11番)、駒井(14番)、後列左からGK高木、DF田中(2番)、中村、MF馬場、DF宮澤、MF荒野(27番)、引退試合となる小野がキャプテンマークを巻いた

   (写真は12月3日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 小野伸二選手22分間のプレー 現役最後のピッチ

  ミシャ続投決意「PKの判定」に苦情


 明治安田生命J1リーグ最終戦、第34節は12月4日、北海道コンサドーレ札幌対浦和レッズの一戦は札幌ドームで行われた。44歳に成った小野伸二選手の公式戦「引退試合」。結果は浦和レッズが2−0で勝利し、今季のJ1リーグで4位、札幌は12位に甘んじた。

 札幌にしてみると、小野伸二選手引退試合とミハイロ・ペトロビッチ監督の来季7年目が懸かる「大切な」試合。小野選手はキャプテンマークを巻き、左のシャドーで登場、22分間のステップワークを軽やかに披露、交代する時に宮澤裕樹キャプテンに腕章を渡し「両軍選手の花道」で祝福されて「観衆」にも大きな拍手で見送られた。

 一方、ミシャ監督は後半8分、札幌ゴール前で浦和MFの大久保と札幌DF宮澤の競り合い。主審は「宮澤にハンド」の判定。VAR確認(オンフィールドレビュー)でも判定を変えず、宮澤にイエローカード。札幌ベンチ前のミシャ監督は、第4の審判の制止も聞かず≪大暴れ≫。

 13分にやっとPKが行われ、浦和DFアレクサンダー・ショルツの右足のシュートはGK高木駿の逆をついて「先制のゴール」。札幌の監督は「最後までこの結果に悔やみ」、試合後の記者会見の場でも、「あれはPKではない」と不満、「敗因」を押し通した。

 試合の方は、14時03分札幌のキックオフでスタート。今季初の入場者3万1千143人。場内は23.2度。湿度32パーセント。グリーンの芝生はGK辺りの地肌も見えず絶好のコンディション。

 審判団はJFAが将来を嘱望した笠原寛貴主審(34、福岡県出身で31歳からプロ契約している)。副審は武田光晴、船橋昭次。第4の審判は藤井陽一。VAR先立圭吾(主審格)、AVAR唐紙学志。

 札幌のスタメンは、GK高木駿、DF田中駿汰、宮澤裕樹、中村桐耶、WB浅野雄也、(同左)青木亮太、ボランチに馬場晴也、荒野拓馬、シャドー右は駒井善成、左に小野伸二、FW小柏剛。控えはGK菅野孝憲、DF福森晃斗、MFスパチョーク、小林祐希、FWキム・ゴンヒ、大森真吾、菅大輝。

 浦和のスタメンはGK西川周作、DF関根貴大、アレクサンダー・ショルツ、マリウス・ホイプラーテン、明本考浩、MF伊藤敦樹、岩尾憲、大久保智明、エカニット・パンヤ、小泉佳穂、FWホセ・カンテ。控えは、GK牲川歩見、DF岩波拓也、MF中島翔哉、柴戸海、安居海渡、FWアレックス・シャルク、ブライアン・リンセン。

 ゲームは札幌のキックオフ。札幌のフォーメーションは3−4−2−1。スタメンは前節から4人が変更、GK菅野、岡村、福森、菅が外れてGK高木、中村、馬場、小野が入る。中でも小野伸二は古巣の浦和が相手、さらに引退試合をいかに戦うか? 

 浦和は4−2−3−1の布陣で、直近のリーグから柴戸、安居、中島が外れ、岩尾、伊藤、エカニットが入った。これまでの対戦では、浦和の11勝7分け9敗とあまり差は無い。札幌の荒野はこの試合でJ1通算200試合出場を達成した。キャプテンマークは札幌が小野。浦和は岩尾が巻いた。

 前半は、札幌の宮澤、小野、駒井らのパスが目立つ。やはり見どころは小野のワンタッチプレー。駒井−宮澤との「息の合ったプレーで、ため息が出るような美技」。左の攻撃的なポジションで、颯爽と軽やかにボールをさばくも22分まで。ピッチ内の選手たちとあいさつを交わしながら小野OUTスパチョークIN。アディショナルタイム2分、0−0で前半終了。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「もっと攻撃を仕掛けていこう」、「ビルドアップの部分は上手く出来ている。継続していこう」、「今シーズン最後だぞ。全てを出して勝つぞ」

■浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督のコメントはチーム発表なし


 後半開始前に浦和が選手交代。エカニットOUT中島IN。さらに伊藤OUT安居IN。後半の入りは、FKをMF中島が蹴ったり、札幌の浅野の仕掛けが場内を沸かせる。浦和応援席を見るといつもの2倍の8百人ほどがアウエー席を埋めていた。

 ここで、ミシャ監督の「PK騒ぎ」が、爆発する。8分から13分まで。VARのピッチの間を掛けまわる笠原主審。レフェリーレビューエリアの映像を確認、宮澤のイエローカードとPKの判定で、「札幌のミシャの激しい動きが始まった」。13分、浦和DFアレクサンダー・ショルツのPKがゴール右に決まり、スコアは0−1に。

 さらに27分、浦和の猛攻。ショルツのFKから、中島へ。馬場が対処したが、中島の振り向きざまのシュートが決まり、浦和が加点し0−2。

 スコアは動かないまま、選手交代が続く。34分札幌の中村OUTキム・ゴンヒIN。浦和は大久保OUTシャルクIN。43分、浦和のホセカンテOUTリンセンIN。45分、浦和の関根OUT岩波IN。

 アディショナルタイムは8分。50分荒野にイエローカード。51分札幌最後のあがき。駒井、青木が相手ゴールに迫るがオフサイド。札幌は0−2で敗戦し、今季最終戦と小野の引退試合を飾ることは出来なかった。

 シュート数は、札9−8浦、CK札6−1浦、FK札9−15浦、PK浦1。


 上:上段写真/前半6分、札幌FW小柏(19番)が後方からくるMF小野(右端)にパスを出す、左端浦和DFアレクサンダー・ショルツ(28番)、その右MF伊藤(3番)

 上:中段写真/前半13分、札幌MF荒野(手前右から2人目)が浦和MF伊藤(3番)とエカニット・パンヤ(手前右)に挟まれながらも前方のFW小柏(左端)にパスを出す、右奥宮澤

 上:下段写真/前半16分、ボールをキープする浦和DFアレクサンダー・ショルツ(28番)に詰め寄る札幌MF小野


 上:上段写真/前半18分、札幌FW小柏が浦和DFアレクサンダー・ショルツ(右下)のブロックに飛ばされる、イエローカードが出されMF小野(左奥)が「FKだ!」と走ってくる

 上:中段写真/前半19分、札幌FW小柏が得たペナルティーエリアのすぐ外のFKをMF小野が柔らかく蹴るが、惜しくもゴールにはつながらず、左笠原主審


 上:下段写真/前半21分、現役最後試合となったMF小野(44番)がキャプテンマークを宮澤に(左)に付け浅野(右)とタッチしてピッチに別れ


 上:左側写真/前半28分、右サイドで浦和FWホセ・カンテからボールを奪いドリブルで突進する札幌MF浅野(18番)と荒野、後方でペトロビッチ監督が見守る

 上:右側写真/前半36分、札幌FW小柏が浦和MF小泉(8番)、岩尾(19番)をかわしてシュートするが、ゴール上に大きくはずれる


上:上段写真/前半37分、札幌MF浅野(左奥)がDF田中のパスを受けてシュート、浦和GK西川が手を伸ばすが届かず先制か? と思ったが、惜しくもオフサイドの判定、右DF明本(15番)は「やられた!」という表情

 上:下段写真/前半41分、札幌DF宮澤(右)と浦和FWホセ・カンテがヘッドで競う


上:上段写真/後半8分、浦和DF関根(14番)と大久保(その左)とつないだペナルティーエリア内の猛攻に、札幌DF宮澤(10番)の右手が当たったとしてハンドを取られPKとなる

 上:中段写真/後半11分、VARで確認する笠原主審(左)を見つめる札幌ペトロビッチ監督

 上:下段写真/後半13分、浦和DFアレクサンダー・ショルツ(28番)が札幌GK高木(左)の動きを冷静に見極め、逆側にPKを蹴り込み先制する


上:上段写真/後半27分、後半から途中出場していた浦和MF中島(10番)が、自陣のDFアレクサンダー・ショルツのFKからFWホセ・カンテとつながったボールを札幌MF馬場(左)の股下シュートで追加点を上げる、右DF宮澤

 上:中段写真/後半27分、追加点を上げた浦和MF中島をFWホセ・カンテ(11番)が抱き上げて祝福、札幌MF馬場(3番)がピッチに伏せたまま悔しがる。左端浦和MF小泉(8番)、その右札幌DF宮澤、右端走り寄る浦和MF岩尾(19番)

 上:下段写真/後半27分、追加点を上げた浦和MF中島(10番)が大久保(21番)の祝福を受けて笑顔を見せる、札幌MF馬場(3番)は荒野(27番)に声をかけられるが無念の表情


 上写真/札幌を2−0と破り喜びの抱擁をかわす浦和DFアレクサンダー・ショルツ(28番)と途中出場していた岩波の脇を、小野の引退試合を勝利で飾れずしょう然と引き上げる札幌GK高木(中央)とMF荒野(右)
上:左側写真/後半26分、札幌DF中村と浦和MF大久保の接触プレーの時、その直前にも中村のあわやPKかと思われる倒されたシーンがあったためか、怒り心頭の札幌ペトロビッチ監督が笠原主審(左)に大声で抗議

 上:右側写真/後半追加タイム5分、「ハンドではないか?」と自分の左手で右手をたたきアピールする浦和のマチュイ・スコルジャ監督、手前は途中出場していたFWアレックス・シャルク(17番)、スコルジャ監督は今季限りで浦和を退団する


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 「失点するまでは我々がコントロール出来ていたと思います。0−1でリードされる展開の中で悪い戦いはしておらず、良い形でゲームを進めることが出来たと思います。何度かシュートチャンスがありながらも、なかなか決められなかった。そして2失点目をして、試合はほぼ決してしまった。ただし、その中で選手たちは強い気持ちを持って戦ってくれたと思います」

■浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督のコメント(一部抜粋)
 「選手たちは素晴らしい仕事をして素晴らしい技術を見せました。Jリーグでも最もタフな(試合の)1つである札幌とのアウエーを戦いました。そしてそこでの選手の頑張りに大きなリスペクトをしています。美しいパフォーマンスではなかったと思います。ただし、本日の試合ではコンパクトかつ効果的なプレーが必要でした。そして2つのチャンスを決めて、最終節で勝点3を取れたのは良かったと思います」

池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影