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J1第30節(10月21日)、アウエー横浜FMに1−4で敗戦

23・10・25
 初戦は「横浜FC」2戦目「広島」3戦目「FC東京」
 
  最後はドームで「浦和」マー「引き分け」で乾杯


 J1リーグの残り4試合中3試合が「札幌ドーム」。2023年10月22日の朝・読・道新・日刊・スポニチのスポーツ面を見た。「横浜マ踏ん張った」。「神戸 初優勝へ残り4試合」。「札幌 終盤崩れ4失点」。「札幌決定力欠き連敗」。「1−4完敗コンサ残留決定成らず」。5紙のスポーツ面の見出しで、これまでの関連を見ると、あと4戦有り、トップの争いから、14位の北海道コンサドーレ札幌も「うかうかすると降格もあり得る」。
 
 こんなイントロで入ろうかと思ったら、21日に「文化勲章」の政府の発表があり、「わがサブちゃん」こと、川淵三郎さんが文化勲章の7人に選ばれた。「肩書は、元日本サッカー協会会長」で86歳。現在はBリーグなど球技スポーツリーグで作る日本トップリーグ連携機構の会長なども務めている。

 さて、2023明治安田生命J1第30節最終日の注目の試合。まず、首位争いの一角ヴィッセル神戸対鹿島アントラーズは3−1で神戸が初優勝にまっしぐら―と言うところをお伝えして「横浜F・マリノス対北海道コンサドーレ札幌」戦を展開しよう。

 マリノス対コンサドーレは21日午後2時から横浜市の日産スタジアムで行われた。会場には2万3千286人の観客。収容人数7万を超すスタジアムには、「ちょっぴり少ない」。赤黒のコンサドーレを象徴する「サポーターには感謝の気持ちがいっぱい」。ピーカン晴れとまでいかないが、気温21.1度、湿度36パーセントは「札幌の屋内並み」。

 審判団は、プロ2年目のホープ清水勇人主審(39、千葉県出身)。副審は武田光晴、穴井千雅。第4の審判員は上原直人(主審格)。VAR今村義朗(主審格)、AVAR渡辺康太。

 ホームマリノスのスタメンは、GK一森純、DF松原健、喜田拓也、實藤友紀、永戸勝也、MF渡辺皓太、山根陸、植中朝日、FWヤン・マテウス、アンデルソン・ロペス、宮市亮。控えはGK飯倉大樹、MF吉尾海夏、榊原彗悟、FW水沼宏太、西村拓真、杉本健勇、エウベル。

 挑戦者の札幌は、GK高木駿、DF田中駿汰、岡村大八、中村桐耶、WB(右)ルーカス・フェルナンデス、(左)菅大輝、MF馬場晴也、駒井善成、シャドーにスパチョーク、浅野雄也、TOP 小柏剛。

 スタメンのシステムは4DF、4MF、2FWの布陣だったが、相手の19得点のアンデルソン・ロペスの動きを見て、3−4−2−1に「組み替えていた」(ペトロビッチ監督の今季5戦目の策)。控えは、GK菅野孝憲、DF西野奨太、福森晃斗、MF小林祐希、FWキム・ゴンヒ、大森真吾、ミラン・トゥチッチ。

 試合はマリノスのキックオフ。キャプテンマークはマリノス喜田、札幌は駒井が着けていた。札幌は前試合から福森、小林が変わっただけだったが、マリノスはけが人が多く、4人を代えた。角田、エドゥアルド、西村、エウベルが外れ喜田、實藤、植中、宮市が入った。

 両者の過去の対戦は21勝5分け9敗とマリノスが勝ち越し。しかし札幌はスパチョークが直近のリーグで5試合4得点、1アシストを記録し好調。タイのチャナティップ(札幌−川崎フロンターレ−BGパトゥム・ユナイテッドFC)の後釜。

 この体制なら「行けそうだ」。トップの小柏に再三ボールが入るし、スパチョークのフォローアップもあり、ルーカスの切込みも見事。

 相手は札幌から中国リーグを経由しマリノスに加入したロペスが怖いが、足を引きずる場面もしばしば。本調子じゃないと見ていたが、ドキッとするほど「強い」。

 先取点はマリノス。19分、チャンスメイクはロペス。札幌の出過ぎのGK−DF陣をスルーパスで切断、走り込んだFW宮市が、右足で流し込んだ。アンデルソン・ロペスは2019年から3年間札幌にいた。その後中国へ渡り2022年からマリノス。前半は1−0で終わる。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「落ち着いてボールをつなぎ主導権を握っていこう」、「高い強度でプレーし続け、後半逆転しよう」

■横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督のコメントはチーム発表なし


 両軍選手交代はないまま後半に入り3分、札幌の浅野が相手の後方から足をひっかけたファールによりイエローカードで始まる。途中「いたのか?」と思うぐらい右サイドの3人にチャンスが無い。ルーカスが持つには持つが「ドン詰まり」。DF田中駿汰、ルーカス、浅野の3人のプレーが途切れる。

 13分過ぎから選手交代。マリノス永戸OUT吉尾IN。AロペスOUT西村IN。16分中村OUT小林IN。札幌は小林を入れるが、浅野とは合わない。19分さらに札幌は小柏OUT福森IN。

 20分台、札幌の浅野、田中駿、福森らのマリノスゴール前の奮闘が見られるが得点には結びつかない。24分、マリノスの選手交代。宮市OUTエウベルIN。渡邊OUT榊原IN。34分には實藤OUT杉本IN。両軍に疲労の色が濃い。札幌は38分、菅OUTキムゴンヒIN。さらに駒井OUTトゥチッチIN。

 直後の39分、マリノスに2点目。FW杉本が札幌ゴール前でボレーシュートを決め2−0。アディショナルタイム5分のコール。ここから両軍で3得点。46分マリノスのFWエウベルが決め、48分札幌DF田中駿汰が意地の1点。最後は51分マリノス植中がネットを揺らし52分に試合終了。4−1でマリノスが2位をキープ。1位:神戸、2位:横浜F・マリノス、3位浦和、4位:名古屋。

 シュート数は、マ15―15札、CKマ2―3札、FKマ13−13札、PK無し。

 2023明治安田生命J1リーグ第31戦北海道コンサドーレ札幌対横浜FC戦は、札幌ドームで10月28日午後1時から行われる。


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 「1−4で敗れたゲームのあとなので、本来ならば多くを語る必要はありません。ただ、今日のゲームに関してはいくつか言及しなければならないと思います。敗れはしましたが、今日の札幌は非常に素晴らしいゲームをしました。84分に2点目を奪われるまで、相手を上回るゲームができていました。2点目を取られ、アディショナルタイムに3点目、4点目を取られてしまいましたが、0−1でリードされている間、札幌は自分たちの狙いとする戦いを出せていました」


■横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督のコメント(一部抜粋)
 「(ケガ人が多い)メンバーの面もそうですが、自分の30年間のキャリアの中でなかったことが起きています。チャレンジをしないといけない状況の中、限られた選手たちが一丸となって戦う姿勢を見せられたと思います」

池田淳