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天皇杯4回戦 アウエーで柏に0−1で敗戦

23・08・05
 天皇杯・2つの大間違いで敗れる

  ボランチ人選とGKミスで柏に0−1


 世界のサッカーファンが注目する「FIFA女子W杯オーストラリア&ニュージーランド2023」。日本では、JFA天皇杯、Jリーグ後半戦、ルヴァンカップが2週間ぶりに開戦した。

 北海道コンサドーレ札幌戦は、W杯女子の活躍を「喝采を上げながら」、天皇杯の3回戦に臨んだ。

 対戦相手は、同じJ1リーグの柏レイソル。8月2日、三協フロンテア柏スタジアムで行われた一戦は、1得点を奪われ、4回戦で姿を消した。

 これまでの最高順位は2006年の4強で、準決勝でガンバ大阪に1−2と敗れ去った。今回はミハイロ・ペトロビッチ監督に代わってからの「初のベスト8」を狙ったが、前半22分、GKのミスキックから「失点1」の「大打撃」になった。

 FW小柏剛の2か月ぶり「復帰」など、好材料はあったが、要のボランチが宮澤裕樹・荒野拓磨ではない配置で、「要」を失った。さらに2週の休養がありながら、GKに大谷幸輝を投入したあたりに、「ミステイクのやり場のない采配ミス」を感じせざるを得ない。

 3日朝刊で朝日新聞はW杯女子のGK山下杏也加選手を取り上げ、「ミニゲームのGK負担を解消」=「ほかの練習をしたい」。小生もGKから這い上がった男、「同感」。朝日の(堤之剛)記者。3戦完封の「原動力」はこんなところからですね。

 ボランチ3人組は宮澤・荒野・プラス深井一希だヨ。右の金子拓郎が移籍した「穴」は大きいが、駒井善成が、ケガなくやってくれて、「互譲の精神」が生まれてくる。ミシャが来日18年目。「日本語も話せるようになったかい」。日本では昔は15歳で「元服」、今は18歳で成人。一人前に話せるぞ!わが師、ディトマール・クラマー氏はドイツに帰って亡くなったが、「ビジネス・パートナー」は静かに話しているようだった。

 試合の方は8月2日19時03分キックオフ。スタジアムには4千676人の観衆。天候晴れ、気温28.8度。湿度70パーセント。審判団は川俣秀主審(41、茨城県出身、年間30試合ほどで熟す)。副審は大塚晴弘、鈴木規志。第4の審判は瀬田貴仁。

 柏のスタメンは、GK松木健太、DF三丸拡、古賀太陽、田中隼人、川口尚紀、MF椎橋慧也、戸嶋祥郎、土屋巧、FWマテウス・サヴィオ、山田康太、細谷真大。控えはGK守田達弥、DFジエゴ、立田悠悟、MF小屋松知哉、仙頭啓矢、高嶺朋樹、FWフロート。

 札幌のスタメン、GK大谷幸輝、DF田中駿汰、中村桐耶、宮澤裕樹、WB(右)ルーカス・フェルナンデス、(左)菅大輝、MF荒野拓馬、福森晃斗、シャドーに浅野雄也、小林祐希、FW小柏剛。控えはGK松原修平、DF馬場晴也、MF青木亮太、駒井善成、スパチョーク、FWキム・ゴンヒ、大森真吾。キャプテンマークは柏は古賀、札幌は宮澤。

 前半は柏ボールでキックオフ。札幌の最初の攻撃は、ルーカスから浅野へのパス。さらにGKも加わり菅からクロスを入れるも、つながらない。

 9分から13分まで柏がボールを支配するが、決定機までは進展しない。札幌はルーカス、福森らがチャンスをつかむが、シュートまではいかない。20分過ぎ、今度は柏。FWサヴィオがトップの細谷にパスを送るが、飛び出してきたGK大谷が対応。

 しかし22分、柏の術中にはまる。GK−DFラインを激しく動き回る札幌GK大谷の出過ぎに見えるクリアボールをカットした柏の戸嶋からのパスを椎橋がゴールに流し込んだ。危険極まりないGK大谷の「攻撃参加」を逆手に取った「失点」は、札幌の足を止めた。44分宮澤OUT馬場IN。0−1で後半へ。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「連動性をもって、いい形でバイタルエリアに進入していこう」、「リードされているがあわてないこと」、「攻守のバランスを自分たちで崩さないよう気をつけていこう」

■柏レイソルの井原正巳監督のコメントはチーム発表なし


 後半は札幌のGKが交代すると思いきやそのまま。あの出過ぎと、はしゃぎ過ぎは「失点が早かったせいか」、ミシャ団のお目こぼし。さすが、札幌は攻撃陣をそろえる展開。

 14分、札幌が一気に選手交代。福森OUT駒井IN、小柏OUTキム・ゴンヒIN。小林OUT青木IN。前半の宮澤を入れると4組が交代。

 17分、柏も戸嶋OUT小松屋IN。山田OUT仙頭IN。その後22分まで行ったり来たり。その中でキム・ゴンヒにイエローカード。26分、サヴィオOUTフロートIN。続いてペトロビッチ監督にイエローカード。異議を唱えて監督規制ラインオーバー。33分まで両軍にイエローカードや荒野の荒々しいファール。

 落ち着いた33分、浅野OUTスパチョークIN。5組目の交代。35分、柏も土屋OUT高嶺IN。CK、FKなど両者凌ぎを削るが、審判が「好判定」。アディショナルタイム4分。

 札幌は48分、FKを得てルーカスがゴール前の馬場に上げてヘディングシュート。GKキャッチされて、エンド。

 シュート数は、柏10−7札、CK柏4−11札、FK柏14−15札、PK無し。                                
 
 明治安田生命J1第22節鹿島アントラーズ対北海道コンサドーレ札幌戦は、8月6日午後6時から茨城県鹿島市の県立カシマサッカースタジアムで行われる。
池田淳