コンサドーレ札幌ピックアップ情報
一覧に戻るJ1第29節(9月18日)、アウエーで神戸に0−1で敗れる
21・09・20
「ミシャの負け惜しみ」伊・独混合
初めて「監督は運も必要だ」
北海道コンサドーレ札幌が、5位・ヴィッセル神戸に0−1のきん差で敗れた。9月18日アウエー神戸で行われ、ほとんど敵陣で戦いながらシュートを14本も放ち「残念なのは我々が敗れたことだ」と「負け惜しみ」を口にした。
さらに口をついて出たのは「イタリアのトラパットーニ監督」の事。「監督というものは時には運も必要だ」と、選手−監督時代をイタリア、ドイツで過ごしたジョバンニ・トラパットーニ氏(82、監督としてACミラン、ユベントス、インテルなどを率いた名将)の事であった。1998年、フランスではW杯が行われた後だったが、20年に一度という記者会見の席上「爆弾、大演説をした」。状況はFCバイエルンを率い「常勝軍団」が、カイザースラウンテルンに「3連敗」、自軍の選手から公の場で、「批判」された。「負け惜しみ」が、かたり継がれている。
我が国の監督記者会見は「オンラインで、記者団は、別室・記者席」での「応答になる」が、この日(9月18日)、ミハイロ・ペトロビッチ監督は、前段の「ドイツ物語」を語った。
試合は、18時03分、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で、4千724人、気温24.6度、湿度66パーセント。天候晴れ。谷本涼主審(33、香川県出身)のホイッスルで、神戸がキックオフした。審判団はビデオ判定者も含め6人。神戸イレブンは、欧州帰りのFW大迫勇也が登場、今季リーグ戦フルタイム出場の山口蛍が、初めて欠場した。
札幌はGK菅野孝憲、DF田中駿汰−宮澤裕樹−菅大輝で、福森晃斗は2週連続けがのため休場。ボランチは駒井善成と高嶺朋樹。右大外はルーカス・フェルナンデス、左は青木亮太。トップは2試合目先発のミラン・トゥチッチ。トップ下は金子拓郎と荒野拓馬。トゥチッチの初ゲットを期待した布陣。
両キャプテンは、アンドレス・イニエスタと宮澤。両者の対戦成績は神戸の13勝5分け8敗。3月の第6節での対戦は札幌の逆転負けで3−4。札幌は前節のアウエーでセレッソ大阪を2−0で勝利しており、連勝が期待できる1戦。
札幌が2分、右サイドで駒井が抜け出した金子にスルーパスを送り、キープした後、エリア内にフリーでいた荒野にパス。絶好の先取点チャンスだったが、荒野のキックは枠外。
さらに7分、DF菅がトップのトゥチッチにパスを通したが、DFフェルマーレンに阻まれた。続く13分、荒野−高嶺のパス回しから、ルーカスに渡り、トップのFWトゥチッチに入るが、不発。その後、15、17、21分にも連続して札幌が神戸ゴール前に攻め込むが「決定機のシュートがみすぼらしく」はじき返される。
すると神戸にワンチャンスが巡ってくる。22分、神戸は、GK飯倉がFW武藤嘉紀にロングパス。札幌最終ライン左サイドDF菅との競り合いの場面。競り合いに負けた菅を置き去りにした武藤がエリア右に進入、折り返し気味に「グラウンダークロス」。左から走り込んだMF中坂勇哉が、右足でプッシュして、左ゴール際に流し込んだ。
神戸の先制点と勝率は81・8パーセント(23分飲水タイム)。ピッチに大迫を中心に攻撃の駒をそろえた神戸だが、どちらかというと、「引き気味のブロッカー5人」に見える布陣で、札幌の攻撃を阻んだ。
【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメントはチーム発表なし
■ヴィッセル神戸の三浦淳宏監督のコメント
「サイドで同数になった時に人とボールを動かして崩していこう」、「笛が鳴るまで粘り強くプレーしよう」、「しっかり中を締めてタイミングよくプレスをかけよう」
後半は両軍とも同様の布陣。札幌がキックオフ。金子、田中駿、高嶺、荒野らが、ゴールを狙うが、実りなし。右ウィングバックのルーカスが、小気味よいドリブルで突破を試みるが、つぶされる。「シュートチャンスあり」と見えるが、「ゲッターへのパス」を、何回となく試みるが失敗する。反対側は菅の最終ラインが心配だが、大外から青木の、小気味よいセンタリングが冴える。
17分、トップのトゥチッチとドゥグラス・オリヴェイラ交代。Dオリヴェイラの高さを見据えた「トップ集中の配球」。駒井、荒野、青木らからの、「見えすいたパス」は、相手守備陣に阻まれる。23分、相手のミスからカウンターで攻め込んだDオリヴェイラの『ストライクシュート』はGK飯倉大樹が危なげなくはじき出す。こぼれ球を青木がワンタッチで狙うも枠外。
24分飲水タイム後、イニエスタOUT佐々木大樹IN。33分武藤OUT小林友希IN。37分、札幌にチャンス。神戸ペナルティーエリア外の30メートル付近。キッカーは金子。左足でゴール前に供給するが、はじき返される。こぼれ球を2次攻撃、左に回っていた田中駿に渡り、右足を振り抜くもゲットならず。溜息。37分荒野OUTジェイIN。41分、神戸は初瀬亮OUT山川哲史IN。駒井OUT柳貴博IN。
42分、札幌にまたも同点の機会。右CK、キッカーはルーカス。虎視眈々と宮澤。ペナルティーエリア中央に飛んだ、右足のアウトスイングはドンピシャの宮澤ヘッド。GK飯倉がキャッチした。
アディショナルタイムは4分。48分、神戸11人が、ゴール前に集結。50分主審の笛は「札幌0−1の負け」を告げた。札幌は11位。勝ち点39、11勝6分け12敗。得点35、失点40で−5。神戸は4位に上がった。
シュート数は、札14−神戸4、CK札3−神戸5、FK札9−神戸6
PKなし。
2021明治安田生命J1リーグ第30節北海道コンサドーレ札幌対サンフレッチェ広島戦は9月26日午後1時から札幌ドームで行われる。
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
「残念だったのは我々が敗れたことである。ただし、神戸に対して見せた戦いは質が良かった。選手たちは個の能力の高い相手に対して、試合を通して主導権を握って素晴らしいプレーを続けてくれた。そうした戦いの中でそれを結果に結びつけられなかったのは残念。その責任は監督である私にあります。ただ、今日試合を観に来た神戸のサポーターの皆さんも札幌の戦いには魅力を感じてくれたのではないかと思います。選手のパフォーマンスは誇りに思います。残念なのは内容を結果に結びつけられなかったことだけ。
イタリアにトラパットーニという監督がいるのはご存じですか? 彼はマティアス・ザマーというドイツ人が選手生活を終えたあと、監督業を始める際に次のような言葉を送ったと聞きます。それは「監督というのは時には運も必要だ」というものだそうです。得点を取るということに関しては昨年、鈴木 武蔵という選手がチームからいなくなりましたが、それが大きな損失だったと思っている」
■ヴィッセル神戸の三浦淳宏監督のコメント
「立ち上がりから前に圧力を掛けてくる札幌に対して、予想はしていたが、「しっかりとした守備から、相手が前がかりになって同数になったところを突いていこう」と選手には話していたので、苦しい中で得点をできたのは非常に良かった。ただし、ボールを奪ったらしっかりとゲートをのぞきながらボールを前進させる。もしくは背後をしっかりと狙っていこうという意図があったので、そこのバランスをもっと整理できたらなと思っています。
しかし、90分通してチーム全体の「今日は失点をしないんだ」と粘り強く我慢強く戦うというところでは、全員がアラートさを持って戦えていました。やはり、無失点で試合を終えるというのは成績を出す上では非常に重要なところ。そこに関しては選手、監督の気持ちは1つなので、良かったと思っている」
初めて「監督は運も必要だ」
北海道コンサドーレ札幌が、5位・ヴィッセル神戸に0−1のきん差で敗れた。9月18日アウエー神戸で行われ、ほとんど敵陣で戦いながらシュートを14本も放ち「残念なのは我々が敗れたことだ」と「負け惜しみ」を口にした。
さらに口をついて出たのは「イタリアのトラパットーニ監督」の事。「監督というものは時には運も必要だ」と、選手−監督時代をイタリア、ドイツで過ごしたジョバンニ・トラパットーニ氏(82、監督としてACミラン、ユベントス、インテルなどを率いた名将)の事であった。1998年、フランスではW杯が行われた後だったが、20年に一度という記者会見の席上「爆弾、大演説をした」。状況はFCバイエルンを率い「常勝軍団」が、カイザースラウンテルンに「3連敗」、自軍の選手から公の場で、「批判」された。「負け惜しみ」が、かたり継がれている。
我が国の監督記者会見は「オンラインで、記者団は、別室・記者席」での「応答になる」が、この日(9月18日)、ミハイロ・ペトロビッチ監督は、前段の「ドイツ物語」を語った。
試合は、18時03分、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で、4千724人、気温24.6度、湿度66パーセント。天候晴れ。谷本涼主審(33、香川県出身)のホイッスルで、神戸がキックオフした。審判団はビデオ判定者も含め6人。神戸イレブンは、欧州帰りのFW大迫勇也が登場、今季リーグ戦フルタイム出場の山口蛍が、初めて欠場した。
札幌はGK菅野孝憲、DF田中駿汰−宮澤裕樹−菅大輝で、福森晃斗は2週連続けがのため休場。ボランチは駒井善成と高嶺朋樹。右大外はルーカス・フェルナンデス、左は青木亮太。トップは2試合目先発のミラン・トゥチッチ。トップ下は金子拓郎と荒野拓馬。トゥチッチの初ゲットを期待した布陣。
両キャプテンは、アンドレス・イニエスタと宮澤。両者の対戦成績は神戸の13勝5分け8敗。3月の第6節での対戦は札幌の逆転負けで3−4。札幌は前節のアウエーでセレッソ大阪を2−0で勝利しており、連勝が期待できる1戦。
札幌が2分、右サイドで駒井が抜け出した金子にスルーパスを送り、キープした後、エリア内にフリーでいた荒野にパス。絶好の先取点チャンスだったが、荒野のキックは枠外。
さらに7分、DF菅がトップのトゥチッチにパスを通したが、DFフェルマーレンに阻まれた。続く13分、荒野−高嶺のパス回しから、ルーカスに渡り、トップのFWトゥチッチに入るが、不発。その後、15、17、21分にも連続して札幌が神戸ゴール前に攻め込むが「決定機のシュートがみすぼらしく」はじき返される。
すると神戸にワンチャンスが巡ってくる。22分、神戸は、GK飯倉がFW武藤嘉紀にロングパス。札幌最終ライン左サイドDF菅との競り合いの場面。競り合いに負けた菅を置き去りにした武藤がエリア右に進入、折り返し気味に「グラウンダークロス」。左から走り込んだMF中坂勇哉が、右足でプッシュして、左ゴール際に流し込んだ。
神戸の先制点と勝率は81・8パーセント(23分飲水タイム)。ピッチに大迫を中心に攻撃の駒をそろえた神戸だが、どちらかというと、「引き気味のブロッカー5人」に見える布陣で、札幌の攻撃を阻んだ。
【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメントはチーム発表なし
■ヴィッセル神戸の三浦淳宏監督のコメント
「サイドで同数になった時に人とボールを動かして崩していこう」、「笛が鳴るまで粘り強くプレーしよう」、「しっかり中を締めてタイミングよくプレスをかけよう」
後半は両軍とも同様の布陣。札幌がキックオフ。金子、田中駿、高嶺、荒野らが、ゴールを狙うが、実りなし。右ウィングバックのルーカスが、小気味よいドリブルで突破を試みるが、つぶされる。「シュートチャンスあり」と見えるが、「ゲッターへのパス」を、何回となく試みるが失敗する。反対側は菅の最終ラインが心配だが、大外から青木の、小気味よいセンタリングが冴える。
17分、トップのトゥチッチとドゥグラス・オリヴェイラ交代。Dオリヴェイラの高さを見据えた「トップ集中の配球」。駒井、荒野、青木らからの、「見えすいたパス」は、相手守備陣に阻まれる。23分、相手のミスからカウンターで攻め込んだDオリヴェイラの『ストライクシュート』はGK飯倉大樹が危なげなくはじき出す。こぼれ球を青木がワンタッチで狙うも枠外。
24分飲水タイム後、イニエスタOUT佐々木大樹IN。33分武藤OUT小林友希IN。37分、札幌にチャンス。神戸ペナルティーエリア外の30メートル付近。キッカーは金子。左足でゴール前に供給するが、はじき返される。こぼれ球を2次攻撃、左に回っていた田中駿に渡り、右足を振り抜くもゲットならず。溜息。37分荒野OUTジェイIN。41分、神戸は初瀬亮OUT山川哲史IN。駒井OUT柳貴博IN。
42分、札幌にまたも同点の機会。右CK、キッカーはルーカス。虎視眈々と宮澤。ペナルティーエリア中央に飛んだ、右足のアウトスイングはドンピシャの宮澤ヘッド。GK飯倉がキャッチした。
アディショナルタイムは4分。48分、神戸11人が、ゴール前に集結。50分主審の笛は「札幌0−1の負け」を告げた。札幌は11位。勝ち点39、11勝6分け12敗。得点35、失点40で−5。神戸は4位に上がった。
シュート数は、札14−神戸4、CK札3−神戸5、FK札9−神戸6
PKなし。
2021明治安田生命J1リーグ第30節北海道コンサドーレ札幌対サンフレッチェ広島戦は9月26日午後1時から札幌ドームで行われる。
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
「残念だったのは我々が敗れたことである。ただし、神戸に対して見せた戦いは質が良かった。選手たちは個の能力の高い相手に対して、試合を通して主導権を握って素晴らしいプレーを続けてくれた。そうした戦いの中でそれを結果に結びつけられなかったのは残念。その責任は監督である私にあります。ただ、今日試合を観に来た神戸のサポーターの皆さんも札幌の戦いには魅力を感じてくれたのではないかと思います。選手のパフォーマンスは誇りに思います。残念なのは内容を結果に結びつけられなかったことだけ。
イタリアにトラパットーニという監督がいるのはご存じですか? 彼はマティアス・ザマーというドイツ人が選手生活を終えたあと、監督業を始める際に次のような言葉を送ったと聞きます。それは「監督というのは時には運も必要だ」というものだそうです。得点を取るということに関しては昨年、鈴木 武蔵という選手がチームからいなくなりましたが、それが大きな損失だったと思っている」
■ヴィッセル神戸の三浦淳宏監督のコメント
「立ち上がりから前に圧力を掛けてくる札幌に対して、予想はしていたが、「しっかりとした守備から、相手が前がかりになって同数になったところを突いていこう」と選手には話していたので、苦しい中で得点をできたのは非常に良かった。ただし、ボールを奪ったらしっかりとゲートをのぞきながらボールを前進させる。もしくは背後をしっかりと狙っていこうという意図があったので、そこのバランスをもっと整理できたらなと思っています。
しかし、90分通してチーム全体の「今日は失点をしないんだ」と粘り強く我慢強く戦うというところでは、全員がアラートさを持って戦えていました。やはり、無失点で試合を終えるというのは成績を出す上では非常に重要なところ。そこに関しては選手、監督の気持ちは1つなので、良かったと思っている」
池田淳