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弊紙発刊の書籍がリニューアル版で絶賛販売中【一部抜粋し紹介】

23・07・11
 Amazon初登場時にカテゴリー別4位となった「100万円も借りられなかったNPOが、街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」(出版元:北のサッカーアンビシャス)が、全国のサッカー関係者から注目を集め、この度「クラブ40周年記念誌同梱版」としてリニューアル発売となった。

 こちらの特装版は、現在Amazonで限定販売中。地域スポーツ関係者には関心の高いクラブ運営や、あっと驚く施設の作り方も実例を基に紹介。ご興味のある方は是非どうぞ。

 本紙では、本の中身を少しずつではあるが紹介している。今回は第二十五の巻「地域とホーム施設が一体となり活用の幅が広まる」から一部を抜粋したい(登場人物の年齢、所属、役職などは2017年通常版出版時のものとなります)。


【以下書籍より一部抜粋】

第二十五の巻「地域とホーム施設が一体となり活用の幅が広まる」パート1

 2016年8月、北海道らしい夏空の下、SSSのホームグラウンドで石狩市と石川県輪島市の子どもたちによるスポーツ交流事業が行われた(この交流事業の様子は北のサッカーアンビシャスWeb版2016年8月号にも掲載されている)。

 この事業は、2012年に石狩市が輪島市と友好都市提携を結んだことをきっかけに、青少年スポーツ交流事業として、スポーツ少年団を交互に派遣しあい、両市の交流を深めているもの。これまで、バレーボール、ソフトボールなどが行われ、2016年度は石狩市主催で、輪島市の子どもたちを迎えてのサッカー交流大会開催となった。

 SSSでは自クラブの子どもたちが直接参加という形ではなく、両市の子どもたちに良いスポーツ環境を提供しようと、人工芝グラウンドとクラブハウスを無償で開放。スポーツ振興くじ助成で整備されたホーム施設を活用し、地域社会貢献活動の一環として協力した。

 輪島市スポーツ少年団副本部長の石本昇藏氏は「今回、このような良い施設でスポーツを通じての交流が出来て本当に感謝しています」。交流事業を担当した石狩市保健福祉部健康推進担当部長の我妻信彦氏からも「両市の子どもたちにとって充実した交流事業となりました。本当にありがとうございました」とお礼のコメントがあった。

 当日は、石狩市の田岡克介市長(71歳)もSSSのホームグラウンドを訪れ、交流事業を視察。「この度の輪島市・石狩市友好都市青少年スポーツ交流事業への全面的なバックアップをいただき、心より感謝申し上げます。おかげさまで、両市の少年団同士が、サッカーを通じて交流の輪を育むことが出来ました。輪島市訪問団からも素晴らしい環境で試合が出来るなど、大変有意義だったとのお話もいただきました。将来にわたり輪島市と石狩市の子どもたちが、友好の懸け橋となるようなスポーツ交流事業を実施して参りますので、今後も、ご支援、ご協力をお願いしたいと存じます」と、直々にお礼状も届けられるなど、クラブと石狩市との良好な関係性が示される交流事業となった。

 その他、SSSのホームグラウンドでは、外サッカーシーズンに公式大会やクラブ主催の交流大会も盛んに行われている。北海道で年間を通して考えると、3月までは街中に雪が残っている年もあり、雪溶け後、待ちに待った外サッカーのシーズンが始まる。ただし、土のサッカーグラウンドの場合は、雪溶け後もドロドロの状態が続き、4月いっぱいはグラウンドを使用出来ない年もある。人工芝グラウンドの場合は、その年の降雪量にもよるが、春先に雪が溶け始めてから人手で除雪をすると、3月末や4月の初旬から使用出来るシーズンもある。

 外シーズン終盤は、雪の降り始めの時期にもよるが、12月初旬ごろまでグラウンドを使用出来る年もある。年間で考えると土のグラウンドに比べ、少なくとも1か月程度は、使用可能期間が延びる。これは室内でフットサル期間の長い、北国のサッカーにとっては非常に大きい人工芝のメリットだ。また、ここまでは北国の積雪問題を中心に説明したが、雪の少ない地域、もしくは雪が全く降らない地域であっても雨天時の練習の問題はイメージしやすいのではないか。多少の雨なら土のグラウンドや天然芝グラウンドでも活動は可能であろうが、借用施設では使用制限などはあるはずだ。人工芝グラウンドであれば雷が伴わなければ雨天でも練習活動が可能である。これは年間で考えた時に練習量、稼働率ともに大きな違いとなるだろう。

 SSSでは春先の外サッカーシーズン到来に合わせ全道各地のチームを募集し、交流大会を開催。シーズン最初の本格的な外サッカーの対外試合となり、参加チームからも好評を得ているという。4年目の開催となる2017年の交流大会では全道各地から40チームが集い、4日間(2大会開催)で計120試合が行われ、観戦者を含めると延べ約2千200人の来場となった。また北海道の春先には、急な天候、気温の変化が多いが、多目的屋内交流施設やクラブハウスで暖を取ることが出来るなど、連動したホーム施設の有用性が示された。これも、スポーツ振興くじ助成事業の効果といえる。

 上:上段写真/2017年4月と5月に開催されたSSSチャレンジカップの様子。全道各地から計40チームが集まった。少年の大会は大人用公式ピッチの半分サイズなので2試合同時に行える。人工芝には大人用のラインは白色、少年用のラインは黄色で塗り分けられており、どちらでプレーする時も、ラインが目に入りすぎず、かつ視認性も考えられた組み合わせだ。



 ―この続きにご興味のある方は、ぜひ本書でお楽しみください。通常版はAmazonかコーチャンフォー(新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店)で、特装版はAmazonでのみ販売しております(Amazonサイト内で、「SSS札幌」、もしくは「SSSサッカー」で検索するとトップページに表示されます)。

 「あなたも奇跡と呼ばれたプロジェクトの証人となる!?」


【書籍情報】
題 名:「100万円も借りられなかったNPOが、
     街クラブ日本一の施設を造った奇跡の物語」

著 者:北のサッカーアンビシャス編集部
    協力SSSドリームプロジェクト特命チーム
    イラスト担当スエリス

発行所:北のサッカーアンビシャス

形 式:A5版300ページ
   (カラー8P、モノクロ292P内イラスト20P)

価 格:クラブ40周年記念誌(カラー20P)付きの特装版は1,210円
    通常版は1,100円(ヤマトDM便での発送)

販売先:特装版はインターネットモールAmazonでのみ取り扱い中
    通常版はAmazonとコーチャンフォーで取り扱い中
(新川通り店、ミュンヘン大橋店、釧路店、北見店。他店舗はお問い合わせ)


編集部