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第5代チェアマンからのメッセージ 『コンサドは素晴らしい』

14・03・11
 北海道のサッカーファン、サッカー愛好家の皆さま、コンサドーレ札幌のサポーターの皆さま、こんにちは。今年1月31日にJリーグ 第5代チェアマンに就任いたしました村井満です。

 私は子どもの頃からサッカーが大好きで、高校時代はサッカー部でゴールキーパーを務めていたこともありました。ここ北海道にもたくさんのサッカープレーヤー、ファン・サポーターそして関係者の方々がいらっしゃることと思いますが、「北のサッカーアンビシャス」を通じて、こうしてサッカー好きの皆様と交流を持てることをとても光栄に思います。

 Jリーグには、日本中にサッカーファミリーを増やしたい、そして地域に愛され、地域のスポーツ文化の担い手となるJクラブを日本中に増やしていきたいという大きな夢があります。私たちJリーグはその夢を「百年構想」というスローガンに託し、日々活動しています。今年は、J1・J2に加え、新たにJ3リーグが新設され、Jクラブは、北は北海道から南は沖縄まで36都道府県51クラブにまで増えました。

 言うまでもなく御当地の北海道には、コンサドーレ札幌という大変素晴らしいJクラブがあります。週末はコンサドーレ札幌の試合を応援しにスタジアムにでかけ、空いた時間はサッカーやスキーなど自分の好きなスポーツを楽しむ。平日には大人は仕事帰りに飲み屋でコンサドーレや日本代表の話で盛り上がり、子どもたちはサッカーの練習に明け暮れ、保護者の皆さんは子どもたちのスクールの応援をする。時にはピッチ外でコンサドーレの選手たちとの触れ合いの時間をともにする。そんな風に、日常の中にJリーグやサッカーが自然に存在している生活がまさに私の目ざす「Jリーグ百年構想」の姿です。

 これからのJリーグに必要なもの。まず私は、Jリーグの選手に「全力でプレーすること」をこの1年言い続けていこうと思っています。「笛が鳴るまで全力でプレーする」、「GKやCK時のスムースなリスタート」、「選手交代の時間短縮」の3つを徹底するということです。様々な改革案や改善案がある中で、プロフェッショナルとしてお客さまに提供する「商品」に更に磨きをかけることは、ビジネスとしての基本だと考えています。

 プロのサッカー選手でもなく、クラブ経営も未経験の私がJリーグのチェアマンに就任することは、私自身が最も驚いているところです。それは20年の歴史を経たJリーグが将来成長のために自ら新たな変革を実現していこうという決意の表れだと考えています。昨年、コンサドーレ札幌はベトナムの有名選手をクラブに招聘するというチャレンジを実現し、日本中で大きな話題となりました。これからのJリーグにも、恐れずにチャレンジする姿勢が必要です。

 チェアマンの任は重責ではありますが、1人でも多くの方々とのコミュニケーションをし、私なりの目で最善の道を模索していきたいと考えています。皆さまとともに、よりワクワクする、楽しいJリーグを目指していきたいと思います。ご支援のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

 最後に、「北のサッカーアンビシャス」がコンサドーレ札幌と地域の皆様を結ぶコミュニケーションツールとして、これからも多くの情報を発信し発展されるよう心より祈念いたします。

2014年3月   
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ       
チェアマン 村井 満

(本誌編集長の池田淳です。2001年創刊号に初代キャプテン・川淵三郎氏に巻頭のあいさつを頂き、5代目の村井氏が埼玉の県立浦和高校の後輩とは―。何かの縁・絆を感じます。歳は20年も違いますが、キャプテンともどもコンサドーレ札幌、北のサッカーアンビシャスをよろしくお願いします。)