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屋良っティーニの教えある記『中東勢はわからん?!』

11・01・11
 明けましておめでとうございます!!
北海道の皆さまご機嫌いかがでしょうか?
今年も、辛口なカンジで言っちゃいます。

 高校サッカーに大学選手権と目白押しの中。とうとう始まりましたね。アジアカップ。グループは全部中東。。。いや〜不気味!2年間住んでた私が言うんだから、間違いない!!
 彼らは、どんなサッカーでも勝てばいいんです!コンセプトが無いのが“コンセプト”

 そんな彼らに、ザックジャパンやっちゃいましたね〜!!
アラブ人の前に強いフィジカルと確率どうのこうの関係なくバチコ〜ンと打ってくるシュートにやられちゃいましたね。

 右サイドのランボー見たいな選手も強かったしね!
あのハチマキ、アディダスでしたよ。アディダスってハチマキ作ってるんでしょうか!?

 冗談はさておき。。。
なぜ、あんなに引いて守る相手にポゼッションするんでしょうか?
 確かに、サイドからクロスを入れる機会をうかがうのもわかるんです。だって、中東のチームはクロスに対して相手選手とボールを一緒に見るのが苦手(ボールだけを見てしまう)なのは分かります。

 が・・・あんなにガチガチに固めてる真ん中にほうり込んだって跳ね返されるだけですよね。
 だったら、ちょっと遠目からでも打って、あまりキャッチの得意でないGKのファンブルを狙うのも手かと思うんです。

 きっと、2戦目のシリアもトップ2枚くらいを前線に置いて引き気味の試合運びをしてくるでしょう(2年前シリア代表コーチだったのでわかるんです!!)。

 で、またやるんですかね?今日みたいなサッカー。。。。。
ザッケローニが試合前にプランを立てたかもしれないけどマッチアップしてみて選手同士でなんでアレンジできないんでしょう?!

 サイド攻撃は中央を突破しようとする駆け引きがあってこそ効果的になる訳で、そんなこと名だたるリーグでしのぎを削る代表選手たちなら分かりそうなものなのにな〜?!

 相手を見て変えることって大事ですよね。
とりあえずは、ロスタイムで追い付いて、よかった!!
複雑な気持ちではありますが、シリア戦勝ってもらいましょう!

 「どっちに!!」って?
それは、ヒミツです。。。


◆筆者プロフィル
屋良 充紀(やら みつとし)
現役時代はブラジル、エクアドル、コロンビアでプレー、コロンビアではコーチも兼任。
帰国後、横浜FC泉Jrユースの監督として7年間指導。その後『JFAアジア貢献プロジェクト』で中東のシリアで未来のシリア代表選手を育成するべく、SFA(シリアサッカー協会)フットボールアカデミーを開校しヘッドコーチを務めた。アラビア語で『サッカー指導指針』をつくり、シリアは勿論のこと海を越えてアフリカ・スーダンでも高い評価を得ている。現在は横浜市でブラジルのストリートサッカーをヒントに遊び心をくすぐるサッカースクール、『エスコリーニャFC』に力を注いでいる。
ロベルト・屋良っティーニ