地域のサッカー情報

一覧に戻る

全国高校サッカー選手権 北海が全国の強豪に挑んだ

24・01・11
 上写真/12月29日、ゼットエーオリプリスタジアムで大手前高松高校戦の前に円陣を組む北海イレブン

   (写真は、いずれも北海高校サッカー部提供)

 
 2023年12月28日から開幕した「令和5年度 第102回全国高等学校サッカー選手権大会」に、創部100周年の名門北海高校が3年連続の北海道代表として挑んだ。

 北海高校の1回戦は12月29日、千葉県市原市のゼットエーオリプリスタジアムで香川県代表の大手前高松高校と戦った。試合は前半10分、大手前高松が左サイドを突破、グラウンダーのクロスからのシュートを一度は北海GK小野寺がはじくも、こぼれ球に反応した大手前高松FW山村が先制ゴール。0−1で前半を折り返す。

 後半、同点に追いつきたい北海は開始から相手にゴールに迫る。後半5分、相手ペナルティーエリアに人数をかけて進入。北海FW野村がドリブル突破を図ったところを倒されPK獲得。これを野村自身が落ち着いて決め1−1。その後は互いに決定打は無く、同点のまま80分を戦いPK戦に突入。

 先行は北海。プレッシャーのかかる中、両チーム5人全員が成功。続く6人目で北海が決め、大手前高松が外し、PK6−5のスコアで決着。北海が2回戦に進んだ。


 上写真/12月31日、ゼットエーオリプリスタジアムで2回戦の名古屋高校戦に挑む北海の先発メンバー


 12月31日の2回戦。会場は同じくゼットエーオリプリスタジアムで、北海は愛知県代表の名古屋高校と対戦。試合は前半開始から名古屋の早い攻撃が目立つ。北海も10分過ぎにロングスローの流れから北海FW野村が左足シュートを放つも相手GKががっちりとキャッチ。得点機を逃す。

 北海は前半0−0で終わりたかったが、40分に中盤のボールを回収され、名古屋MF原に裏への突破を許す。最後は原の折り返しから名古屋FW小川にGKとの1対1を制され、先制点を許す。

 1点ビハインドで入った後半。北海も攻め手を探るが、流れは名古屋。後半10分に名古屋の早いカウンターから、FW小川が抜け出し、中央のMF原からフリーのFW仲井につなぎゴール。0−2とされた。

 攻めるしかなくなった北海は、ここから再三相手ゴールに迫るも、名古屋GK小林のファインセーブに遭い得点ならず。すると試合終了間際のアディショナルタイム2分、北海コーナーキックにGK含め全員で攻める。しかし名古屋のクリアーから、裏のスペースを狙っていた名古屋MF原が抜け出し、無人のゴールに3点目。0−3で北海は2回戦敗退となった。

 2024年1月8日に国立競技場で行われた決勝戦。青森山田高校と滋賀県代表の近江高校の一戦は、青森山田が3−1のスコアで勝利。近年の高校サッカーをリードする青森山田が2年ぶり4度目の優勝で大会の幕を閉じた。
編集部