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J2第38節(11月29日)愛媛に3発快勝 深井のラスト飾る【再掲】

25・12・11
 上写真/前列左からMFパク・ミンギュ、FW白井、スパチョーク、MF高嶺、FW荒野、後列左からGP菅野、DF高尾(2番)、家泉、MF近藤、DF西野、MF深井。引退する深井がキャプテンマークを巻いてボランチで先発した

(写真は11月29日、大和ハウス プレミストドーム、撮影・石井一弘)


 11月29日、大和ハウス プレミストドームで行われた明治安田J2第38節、北海道コンサドーレ札幌対愛媛FCの試合は、前半に1点、後半に2点を奪った札幌が3−0で快勝。引退を表明している深井を勝利で送り出した。

 札幌の先発は、GP菅野孝憲、DF�眸�瑠、家泉怜依、西野奨太。MFは右に近藤友喜、左にパク・ミンギュ、ボランチに深井一希と高嶺朋樹。前線は2シャドーにFW荒野拓馬とスパチョーク、1トップにFW白井陽斗を配置。柴田監督は、ラストマッチの深井をキャプテンで先発させた。控えは、GP高木駿、DF大��玲央、中村桐耶、浦上仁騎、MF青木亮太、長谷川竜也、木戸柊摩、原康介、FWマリオ・セルジオ。

 愛媛の先発は、GK徳重健太、DF福島隼斗、石尾崚雅、森山公弥。MF吉田温紀、前田椋介、深澤佑太、甲田英將、杉森考起、堀米勇輝。FW村上悠緋。控えは、GK白坂楓馬、DF黒石貴哉、山原康太郎、MF谷本駿介、細谷航平、行友翔哉、FW佐藤亮、藤原悠汰、田口裕也。

 試合は14時3分、愛媛ボールでキックオフ。既にJ3降格が決まっている20位愛媛は一矢報いようと勢いを持って札幌陣内に入り込む。前半3分、愛媛は右コーナーキックをショートでつなぎ、最後はMF吉田が頭で合わせるが枠外。続く4分には愛媛MF甲田がペナルティーエリア内で強引なドリブルからシュートも左に大きく外れた。

 序盤受け身となった札幌は11分、愛媛が守備ラインで回したパスをMF深井が猛然とプレス。こぼれたボールをFW白井がつなぎ、MF近藤がループシュートを放つが愛媛GK徳重が横っ飛びでセーブした。

 一進一退の展開の中、先に試合を動かしたのはホームの札幌。25分、左サイドからDF西野が逆サイドに向かって斜めのロングパスを送る。これに走り込んだ近藤がペナルティーエリア内右から頭で折り返しを狙うとボールは左ポスト付近にストンとゴール(決めた近藤も舌を出しておどけて見せた)。札幌が1−0でリードし試合を折り返す。

 後半スタートの交代は両チームとも無し。深井も可能な限りピッチに居て欲しい。札幌は開始早々の後半3分、左コーナーキックをスパチョークが右足で入れると、中央でDF家泉が競り勝ちヘディングで追加点。試合の大勢を決めた。

 13分、ついにこの時が来る。万雷の拍手を受けながら深井が木戸と交代。同時に荒野に代わって長谷川も投入。試合中にも関わらず両チームの選手が深井の為に花道を作り送り出した(愛媛の選手にも感謝を伝えたい)。

 その後、札幌は19分に白井に代えマリオ・セルジオを入れる。続く30分に近藤→原、スパチョーク→青木の2枚替えで最後までゴールを目指す。

 すると33分、代わって入ったMF青木のスルーパスに抜け出したFWマリオ・セルジオがペナルティーエリアに進入。倒れ込みながら左足を振り抜くとボールは右ポストに当たりながらゴールイン。感傷に浸っていた中、目の覚めるような一発にサポーターもどよめいた。

 結局、試合はそのまま札幌が3−0のスコアで勝利。18,612人がつめかけた最終戦で白星をつかんだものの最終順位は12位で今季を終えた。


 上写真/前半3分、札幌のGP菅野からのロングボールを、愛媛MF深澤(8番)と競りながらヘッドで前線に送る札幌のMF深井、共に8番でキャプテンマークを巻いた同士の対決となった


 上:上段写真/前半12分、札幌左ショートCKからの攻撃は愛媛MF吉田(中央)にクリアーされる、その左札幌MF荒野、29番は愛媛DF福島、37番は石尾

 上:下段写真/前半12分、札幌左ショートCKからの攻撃は愛媛MF吉田(中央ボールの左)にクリアーされるが、ボールはカメラマンの私の所に転がって来て再びCKとなる。札幌の選手左端MF荒野、中央左DF家泉、右でMF深井が転んでいる、愛媛の選手、左手前MF甲田、DF福島(ボールの右)


 上:上段写真/前半25分、札幌DF西野の左サイドからのロングボールをMF近藤(33番)が折り返しのヘッドでゴールを決め先制する、写真では走り込むFW白井にクロスを入れたように見える、近藤の奥愛媛DF森山

 上:中段写真/前半25分、先制ゴールを決めた札幌MF近藤(右)に駆け寄って祝福する荒野(27番)、左奥FWスパチョーク、近藤の様子からは「クロスが入っちゃった!?」のかもしれない

 上:下段写真/前半25分、先制ゴールを決めた札幌MF近藤(右)とハイタッチする深井、左愛媛MF前田は「納得いかない」といった表情


 上写真/前半36分、札幌MF高嶺(右から2人目)が愛媛MF前田(右)をかわしてボールを前線に送る、左MF堀米



 上:上段写真/後半3分、札幌左CKからDF家泉(右から2人目)がゴールを決める、左隅MF近藤、愛媛の選手右からMF前田(28番)、深澤(8番)、吉田(25番)、DF石尾

 上:下段写真/後半3分、追加点を上げた札幌DF家泉(15番)がベンチ方向へ走り出す、右FW白井(71番)、奥MF高嶺


 上:1段目写真/後半13分、現役最後の試合を終え交代する札幌MF深井(8番)と握手をかわす愛媛MF堀米、他の選手左から拍手するMF近藤、笑顔のFWスパチョーク、愛媛MF杉森(40番)、右端札幌キャプテンMF高嶺

 上:2段目写真/両チームの選手が花道を作るのを見たためか、感極まり頭に手をやる深井

 上:3段目写真/松澤主審と握手する深井

 上:4段目写真/スタンドのサポーターに視線を向け拍手であいさつする深井

 上:上段写真/後半20分、札幌左CKからFWマリオ・セルジオ(右から2人目)がジャンプして愛媛MF吉田(25番)と競るが、吉田にクリアーされ再度CKとなる。他の札幌の選手右からDF西野(47番)、家泉、MF長谷川(16番)、愛媛の選手左端MF前田、DF石尾(37番)

 上:中段写真/後半33分に3点目を決めた札幌FWマリオ・セルジオが指を天に突き出す“儀式”で喜びを表現する

 上:下段写真/後半33分に3点目を決めた札幌FWマリオ・セルジオ(90番)がベンチの笑顔に迎えられる、右からDF浦上、MF荒野、GP高木、DF大崎、中村


 上:1段目写真/来季につながる期待の若手1人目:後半35分、札幌DF西野が巧みなボールさばきで途中出場していた愛媛DF黒石(右)をかわす

 上:2段目写真/期待の若手2人目:後半追加タイム1分、ドリブルで駆け上がる札幌MF木戸、後方MF高嶺

 上:3段目写真/期待の若手3人目:後半追加タイム3分、右サイドをドリブルで軽快に駆け上がる札幌MF原(左から2人目)、その右奥木戸(31番)、左途中出場していた愛媛MF行友、右同谷本(14番)

 上:4段目写真/最終ゲームを3−0と勝利した札幌の柴田監督(右)が、深井(ビブス6番)を笑顔で称える、その左赤池ヘッドコーチ


 上:左側写真/後半1分、厳しく檄を飛ばす札幌の柴田慎吾監督

 上:下段写真/前半15分、選手の負傷でゲームが中断する間、指示を出す愛媛の青野慎也監督


■北海道コンサドーレ札幌の柴田慎吾監督(一部抜粋)
 「感謝の思いも込めて、深井(一希)を送り出すことも込めて、良いゲームをしてしっかりと勝利で彼を送り出すことができた。その一言に尽きるかなと思う」

(深井のプレーを見て)
 「シンプルに、いちプレーヤーとしてすごいなと。彼のところでボールが落ち着く。有利な状況を作れることによって、周りの選手が見違えるように生きる。あらためて深井という選手のレベルの高さ、偉大さを感じた」


■愛媛FCの青野慎也監督(一部抜粋)
 「自分たちが対札幌として用意してきたものを選手たちがトライし続けてくれて、その中で個人能力には差があることは分かっていたし、その差をうまく突かれたところもあった。それでも選手たちは食らいついて、どうにかボールを奪おう、ゴールを奪おうという姿勢は存分に見せてくれたと思う。

 その結果としては、我々は立ち上がりのところでの失点が多いので、後半立ち上がりに取られた2失点目が試合をすべて決めてしまったのかなと思う。そこが悔やまれる。選手たちには伝えたが、これからも選手をしていく以上、こうしたことを続けてしまうと成長はない。ただし、トータル的には選手たちは歯を食いしばってボールを追いかけて、ゴールに向かって走った。僕はピッチレベルで見ていて心を打たれた」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影