北海道コンサドーレ札幌ピックアップ情報
一覧に戻るＪ１第２９節（９月１日）川崎Ｆに完封勝利で札幌は最下位脱出
24･09･03
上写真／前列左から、ＭＦ青木、ＤＦパク・ミンギュ（３番）、ＭＦ菅、ＦＷスパチョーク（１９番）、ＭＦ駒井、後列左からＧＫ菅野、ＦＷ鈴木、ＤＦ高尾、岡村（５０番）、ＭＦ近藤、大��、前節アウエー磐田戦と同じ布陣で駒井がキャプテンマークを巻き、鈴木とスパチョークの２トップとした
（写真は９月１日、大和ハウス プレミストドーム、撮影・石井一弘）
９月１日、大和ハウス プレミストドームで行われた明治安田Ｊ１第２９節、北海道コンサドーレ札幌対川崎フロンターレの試合は、札幌が後半に２点を奪い２−０の完封勝利。今季初のリーグ戦３連勝で、最下位脱出となった。
札幌は前節まで５勝７分１６敗（勝ち点２２）で最下位ながらも直近５試合で３勝１分１敗と登り調子。対する川崎Ｆは８勝１０分９敗（勝ち点３４）で１４位と、２０２０年、２１年のＪ１リーグ連覇、２２年準優勝時代の強さは無い。札幌の３連勝がかかるホームスタジアムには２１，０２２人の大観衆が集まった。
札幌の先発は、ＧＫ菅野孝憲、ＤＦ�眸�瑠、岡村大八、パク・ミンギュ。ＭＦ近藤友喜、大��玲央、菅大輝、駒井善成、青木亮太。ＦＷ鈴木武蔵、スパチョーク。控えは、ＧＫ児玉潤、ＤＦ中村桐耶、ＭＦ宮澤裕樹、荒野拓馬、田中克幸、ＦＷアマドゥ・バカヨコ、白井陽斗。
川崎Ｆの先発は、ＧＫチョン・ソンリョン、ＤＦファンウェルメスケルケン際、高井幸大、佐々木旭、三浦颯太、ＭＦ橘田健人、脇坂泰斗、大島僚太。ＦＷ家長昭博、マルシーニョ、山田新。控えは、ＧＫ山口瑠伊、ＤＦ車屋紳太郎、ＭＦ河原創、山内日向汰、ＦＷ小林悠、遠野大弥、エリソン。
試合は１４時３分、川崎Ｆボールでキックオフ。両チームともにＧＫの位置からパスをつなぎ、ボールを保持しながら相手陣内に攻め込む戦い方。
札幌は裏への意識もあるが、前線のＦＷ鈴木のポストプレー、右サイドのＭＦ近藤が徹底的につぶされ、決定的な形にはならない。川崎Ｆはより細かい足元へのパスが多い印象で、相手選手間のズレを狙ってくる。特にキープ力に優れたＦＷ家長、長短のパスを織りまぜるＭＦ大島が絡むと危険な匂いがする。
川崎Ｆが優勢の中、前半２２分、札幌ＭＦ駒井が自軍ペナルティーエリア前の危険な位置でボールを失いピンチを招くも、相手のシュートをＭＦ大��が絶妙なポジショニングでクリアー。大��の危機察知能力がここでも生きた。
前半から互いにかみ合う試合内容で、アウエーの川崎Ｆがシュート９本、対する札幌は２本で０−０。札幌は押し込まれる時間が多かったが、川崎Ｆに一時期の怖さは感じられない。
後半開始の交代は両チーム無し。最初のチャンスは札幌。後半５分、相手ボールを奪ったＭＦ青木の浮き球スルーパスからＦＷスパチョークが抜け出し、ペナルティーエリア手前から右足シュート。これは川崎Ｆ・ＧＫチョン・ソンリョンの正面でがっちりキャッチ。
札幌は続く９分、上がってきたパク・ミンギュがペナルティーエリア内の鈴木に横パス。鈴木はワントラップから右足シュートも、川崎Ｆ・ＧＫチョン・ソンリョンが右腕一本でセーブ。
先に試合を動かしたい札幌は１４分、大��→ＭＦ宮澤、菅→ＤＦ中村、スパチョーク→ＭＦ荒野の一気の３枚替えで勝負に出る。中盤の運動量とボール回収率が増し、攻撃に厚みが出てきた。
対する川崎Ｆの決定機は２１分、ペナルティーエリア内の右からＤＦファンウェルメスケルケン際が戻しのパス。これを家長が右足でシュートを放つも、ＧＫ菅野が横っ飛びでセーブ。続く２３分には左からのクロスにまたも家長が右足シュート。これは枠外で、どちらも得意の左足で無かったことで札幌は助かったか。
すると後半２６分、札幌に待望の先制点が生まれる。右サイドからドリブルで中央に駆け上がって来たＤＦ�眸�がペナルティーエリア内左でフリーとなったＭＦ青木にパス。青木は右足のインサイドで正確にゴール右に流し込んだ。
勢いに乗った札幌は３５分、右サイドの青木からペナルティーエリア中央へのクロス。これを鈴木が打点の高いヘディングで合わせ２−０。
逃げ切りを図る札幌は４４分、鈴木に代えＡバカヨコ、アディショナルタイム６分（５１分）にも近藤から白井投入と、余裕を持って完封勝利。ホームで最下位脱出となる勝ち点３を獲得した。
札幌の次戦、ＪリーグＹＢＣルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第１戦の横浜Ｆ・マリノス戦は、９月４日午後７時からニッパツ三ツ沢球技場で行われる。
（写真は９月１日、大和ハウス プレミストドーム、撮影・石井一弘）
９月１日、大和ハウス プレミストドームで行われた明治安田Ｊ１第２９節、北海道コンサドーレ札幌対川崎フロンターレの試合は、札幌が後半に２点を奪い２−０の完封勝利。今季初のリーグ戦３連勝で、最下位脱出となった。
札幌は前節まで５勝７分１６敗（勝ち点２２）で最下位ながらも直近５試合で３勝１分１敗と登り調子。対する川崎Ｆは８勝１０分９敗（勝ち点３４）で１４位と、２０２０年、２１年のＪ１リーグ連覇、２２年準優勝時代の強さは無い。札幌の３連勝がかかるホームスタジアムには２１，０２２人の大観衆が集まった。
札幌の先発は、ＧＫ菅野孝憲、ＤＦ�眸�瑠、岡村大八、パク・ミンギュ。ＭＦ近藤友喜、大��玲央、菅大輝、駒井善成、青木亮太。ＦＷ鈴木武蔵、スパチョーク。控えは、ＧＫ児玉潤、ＤＦ中村桐耶、ＭＦ宮澤裕樹、荒野拓馬、田中克幸、ＦＷアマドゥ・バカヨコ、白井陽斗。
川崎Ｆの先発は、ＧＫチョン・ソンリョン、ＤＦファンウェルメスケルケン際、高井幸大、佐々木旭、三浦颯太、ＭＦ橘田健人、脇坂泰斗、大島僚太。ＦＷ家長昭博、マルシーニョ、山田新。控えは、ＧＫ山口瑠伊、ＤＦ車屋紳太郎、ＭＦ河原創、山内日向汰、ＦＷ小林悠、遠野大弥、エリソン。
試合は１４時３分、川崎Ｆボールでキックオフ。両チームともにＧＫの位置からパスをつなぎ、ボールを保持しながら相手陣内に攻め込む戦い方。
札幌は裏への意識もあるが、前線のＦＷ鈴木のポストプレー、右サイドのＭＦ近藤が徹底的につぶされ、決定的な形にはならない。川崎Ｆはより細かい足元へのパスが多い印象で、相手選手間のズレを狙ってくる。特にキープ力に優れたＦＷ家長、長短のパスを織りまぜるＭＦ大島が絡むと危険な匂いがする。
川崎Ｆが優勢の中、前半２２分、札幌ＭＦ駒井が自軍ペナルティーエリア前の危険な位置でボールを失いピンチを招くも、相手のシュートをＭＦ大��が絶妙なポジショニングでクリアー。大��の危機察知能力がここでも生きた。
前半から互いにかみ合う試合内容で、アウエーの川崎Ｆがシュート９本、対する札幌は２本で０−０。札幌は押し込まれる時間が多かったが、川崎Ｆに一時期の怖さは感じられない。
後半開始の交代は両チーム無し。最初のチャンスは札幌。後半５分、相手ボールを奪ったＭＦ青木の浮き球スルーパスからＦＷスパチョークが抜け出し、ペナルティーエリア手前から右足シュート。これは川崎Ｆ・ＧＫチョン・ソンリョンの正面でがっちりキャッチ。
札幌は続く９分、上がってきたパク・ミンギュがペナルティーエリア内の鈴木に横パス。鈴木はワントラップから右足シュートも、川崎Ｆ・ＧＫチョン・ソンリョンが右腕一本でセーブ。
先に試合を動かしたい札幌は１４分、大��→ＭＦ宮澤、菅→ＤＦ中村、スパチョーク→ＭＦ荒野の一気の３枚替えで勝負に出る。中盤の運動量とボール回収率が増し、攻撃に厚みが出てきた。
対する川崎Ｆの決定機は２１分、ペナルティーエリア内の右からＤＦファンウェルメスケルケン際が戻しのパス。これを家長が右足でシュートを放つも、ＧＫ菅野が横っ飛びでセーブ。続く２３分には左からのクロスにまたも家長が右足シュート。これは枠外で、どちらも得意の左足で無かったことで札幌は助かったか。
すると後半２６分、札幌に待望の先制点が生まれる。右サイドからドリブルで中央に駆け上がって来たＤＦ�眸�がペナルティーエリア内左でフリーとなったＭＦ青木にパス。青木は右足のインサイドで正確にゴール右に流し込んだ。
勢いに乗った札幌は３５分、右サイドの青木からペナルティーエリア中央へのクロス。これを鈴木が打点の高いヘディングで合わせ２−０。
逃げ切りを図る札幌は４４分、鈴木に代えＡバカヨコ、アディショナルタイム６分（５１分）にも近藤から白井投入と、余裕を持って完封勝利。ホームで最下位脱出となる勝ち点３を獲得した。
札幌の次戦、ＪリーグＹＢＣルヴァンカップ・プライムラウンド準々決勝第１戦の横浜Ｆ・マリノス戦は、９月４日午後７時からニッパツ三ツ沢球技場で行われる。
上写真／前半１０分、川崎ＭＦ脇坂（中央１４番）の攻撃を札幌ＭＦ駒井（１４番）、ＤＦ岡村（５０番）が懸命に防ぐ、後方ＭＦ大��（右）とＧＫ菅野
上：上段写真／前半３４分、川崎の攻撃をかわして、一転攻めに転じる札幌の選手たち、右からＭＦ青木（１１番）、ＤＦ岡村（５０番）、ＭＦ菅（４番）、左端ＭＦ大��（２５番）、その右駒井（１４番）、中央川崎の選手右からＭＦ大島（１０番）、脇坂、ＦＷマルシーニョ
上：下段写真／前半追加タイム２分、札幌ＦＷスパチョーク（中央）がゴール前に迫る、懸命に守る川崎ＤＦ佐々木（５番）、倒れているのは札幌ＦＷ鈴木
上：下段写真／前半追加タイム２分、札幌ＦＷスパチョーク（中央）がゴール前に迫る、懸命に守る川崎ＤＦ佐々木（５番）、倒れているのは札幌ＦＷ鈴木
上写真／後半１３分、川崎の右ＣＫからの攻撃をＦＷ家長（４１番）と競りながらパンチングでクリアする札幌ＧＫ菅野（左）、右ＭＦ駒井（１４番）
上：上段写真／後半２１分、絶好のシュートを止められ頭を抱える川崎ＦＷ家長（４１番）とポール際でガッツポーズの札幌ＧＫ菅野、中央ＤＦパク・ミンギュ（３番）、左ＭＦ青木（１１番）
上：下段写真／負傷癒えて１１試合振りに復帰となる後半１４分から途中出場していた札幌キャプテンＭＦ荒野（左）が、後半２７分、川崎ＭＦ脇坂とキャプテン対決、同じく途中出場していたＭＦ宮澤と共に中盤でゲームを落ち着かせ勝利に貢献した
上：下段写真／負傷癒えて１１試合振りに復帰となる後半１４分から途中出場していた札幌キャプテンＭＦ荒野（左）が、後半２７分、川崎ＭＦ脇坂とキャプテン対決、同じく途中出場していたＭＦ宮澤と共に中盤でゲームを落ち着かせ勝利に貢献した
上：上段写真／後半２６分、札幌ＤＦ高尾（左）がＭＦ駒井（その右）と共に右サイドを駆けあがり、ＭＦ青木の先制点をお膳立てした
上：下段写真／後半２６分、先制点を決めた札幌ＭＦ青木（右端手前）、ベンチからも選手が飛び出して来てお祭り騒ぎ、左からＭＦ荒野、ＤＦ高尾と抱き合うＭＦ大��、控えＧＫ児玉（１７番）、ＦＷ鈴木（７番）、ＤＦ中村（６番）
上：下段写真／後半２６分、先制点を決めた札幌ＭＦ青木（右端手前）、ベンチからも選手が飛び出して来てお祭り騒ぎ、左からＭＦ荒野、ＤＦ高尾と抱き合うＭＦ大��、控えＧＫ児玉（１７番）、ＦＷ鈴木（７番）、ＤＦ中村（６番）
上：上段写真／後半３１分、札幌中央のＦＫからＤＦ岡村がヘッドでシュート、岡村の奥は札幌ＭＦ近藤、右から２人目ＦＷ鈴木、岡村の右へ川崎ＦＷ山田（２０番）、ＤＦ高井、右端ＭＦ脇坂
上：下段写真／後半３１分、札幌ＤＦ岡村（５０番）がシュートするが川崎ＦＫチョン・ソンリョンに止められ、この後ＤＦにクリアーされる
上：下段写真／後半３１分、札幌ＤＦ岡村（５０番）がシュートするが川崎ＦＫチョン・ソンリョンに止められ、この後ＤＦにクリアーされる
上：上段写真／後半３５分、札幌ＦＷ鈴木がＭＦ青木の右からのクロスに川崎ＭＦ橘田（手前）と競りながらヘッドで追加点を決める
上：下段写真／後半３５分、札幌ＦＷ鈴木（７番）が追加点をあげベンチ方向に腕を突き上げてアピール、左端ＭＦ荒野（２７番）、５０番はＤＦ岡村、６番は中村
上：下段写真／後半３５分、札幌ＦＷ鈴木（７番）が追加点をあげベンチ方向に腕を突き上げてアピール、左端ＭＦ荒野（２７番）、５０番はＤＦ岡村、６番は中村
上：上段写真／後半４４分、川崎左サイドのＤＦ三浦からのクロスに、途中出場していたＦＷエリソン（右から２人目）と競りながらキャッチする札幌ＧＫ菅野、５０番はＤＦ岡村、右端川崎ＭＦ脇坂、左ＤＦ高井（２番）
上：中段写真／難敵川崎を２−０で下し杉浦（中央）、沖田（右）両コーチと喜ぶ札幌のペトロビッチ監督
上：下段写真／難敵川崎を破り全力を出し切った表情を見せる札幌の選手たち、左から久し振りに復帰を果たしたキャプテンＭＦ荒野（２７番）、完封したＧＫ菅野、ＤＦパク・ミンギュ（３番）、先制点をアシストしたＤＦ高尾、ＦＷバカヨコ（２０番）とハイタッチするＤＦ岡村、ＭＦ駒井、終盤出場したＦＷ白井、バカヨコにかくれてＭＦ青木、ＤＦ中村、ＭＦ宮澤（１０番）
上：中段写真／難敵川崎を２−０で下し杉浦（中央）、沖田（右）両コーチと喜ぶ札幌のペトロビッチ監督
上：下段写真／難敵川崎を破り全力を出し切った表情を見せる札幌の選手たち、左から久し振りに復帰を果たしたキャプテンＭＦ荒野（２７番）、完封したＧＫ菅野、ＤＦパク・ミンギュ（３番）、先制点をアシストしたＤＦ高尾、ＦＷバカヨコ（２０番）とハイタッチするＤＦ岡村、ＭＦ駒井、終盤出場したＦＷ白井、バカヨコにかくれてＭＦ青木、ＤＦ中村、ＭＦ宮澤（１０番）
上：左側写真／後半２６分、札幌ＭＦ青木の先制点が決まった時、ベンチに向かって両手を差し出す格好のペトロビッチ監督
上：右側写真／前半１２分、選手に指示を出す川崎の鬼木達監督
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント（一部抜粋）
「非常に厳しいゲームでした。特に前半は川崎の質の高い選手たちを抑えるのが非常に難しい状況の中で進みましたが、選手たちが集中力の高い守備を見せてくれたと思います。ボールを奪ってからカウンターという中で何度かチャンスがありましたが、前半は川崎がよりボールを握り、主導権も握り、我々を押し込んだ。そういう試合展開でした。
後半に入っても展開が変わらず、真ん中の選手が少し重いという印象があった中で選手交代をしました。荒野（拓馬）、宮澤（裕樹）、中村（桐耶）が入った中で、自分たちに主導権が来るような展開に持ち込めたと思います。その中でチャンスを作り、得点を決めて勝利した。そういう試合でした。やはり交代で入った選手たちの役割が非常にプラスをもたらしてくれたと思いますし、チームとして戦う、チームとして勝利するということを見せることができた試合だったと思います」
■川崎フロンターレの鬼木達監督のコメント（一部抜粋）
「選手は本当にスタートからアグレッシブに戦ってくれたと思います。気持ちのところも強気でしたし、そういう意味では９０分間通してモノにしたかったゲームです。ただ、やはり我慢しなければいけないところで我慢し切れなかった。サッカーではチャンスで決め切れないということはありますけれど、それをクリアしていかないと自分たちの成長にはつながらないと思います。そういうところをもう１回、しっかり修正というか意識して戦っていきたいです。もう１失点しなければ、またもう１回チャンスは来ると思うので、そういう我慢強さのところをチームとしてやっていきたいと思います」
上：右側写真／前半１２分、選手に指示を出す川崎の鬼木達監督
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント（一部抜粋）
「非常に厳しいゲームでした。特に前半は川崎の質の高い選手たちを抑えるのが非常に難しい状況の中で進みましたが、選手たちが集中力の高い守備を見せてくれたと思います。ボールを奪ってからカウンターという中で何度かチャンスがありましたが、前半は川崎がよりボールを握り、主導権も握り、我々を押し込んだ。そういう試合展開でした。
後半に入っても展開が変わらず、真ん中の選手が少し重いという印象があった中で選手交代をしました。荒野（拓馬）、宮澤（裕樹）、中村（桐耶）が入った中で、自分たちに主導権が来るような展開に持ち込めたと思います。その中でチャンスを作り、得点を決めて勝利した。そういう試合でした。やはり交代で入った選手たちの役割が非常にプラスをもたらしてくれたと思いますし、チームとして戦う、チームとして勝利するということを見せることができた試合だったと思います」
■川崎フロンターレの鬼木達監督のコメント（一部抜粋）
「選手は本当にスタートからアグレッシブに戦ってくれたと思います。気持ちのところも強気でしたし、そういう意味では９０分間通してモノにしたかったゲームです。ただ、やはり我慢しなければいけないところで我慢し切れなかった。サッカーではチャンスで決め切れないということはありますけれど、それをクリアしていかないと自分たちの成長にはつながらないと思います。そういうところをもう１回、しっかり修正というか意識して戦っていきたいです。もう１失点しなければ、またもう１回チャンスは来ると思うので、そういう我慢強さのところをチームとしてやっていきたいと思います」
編集部 写真はいずれも石井一弘撮影
