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【再掲】ルヴァンカップ・プレーオフラウンド第1戦(6月5日)ホームでJ3富山と分ける

24・06・11
 上写真/前列左からMF田中克、原、長谷川、田中宏、FW小林、後列左からGK中野(34番)、FW大森、DF家泉、高尾、中村、岡田(28番)、J1第17節東京V戦から中2日の強行軍に若手、新加入選手の出番となったが家泉、中村は連続先発となった

   (写真は6月5日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 6月5日、札幌ドームで行われたJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第1戦、北海道コンサドーレ札幌対カターレ富山(J3)の試合は、富山が先制後、札幌が追いつき1−1の引き分けとなった。

 J3リーグ所属の富山はルヴァンカップでJ2モンテディオ山形、J2清水エスパルス、そして昨季のJ1王者ヴィッセル神戸など、格上を立て続けに破り勢いに乗る。対する札幌はJ1リーグで最下位と厳しい状況の中、迎えた平日のホーム戦に4,922人が見守った。

 札幌の先発は、GK中野小次郎、DF眸瑠、家泉怜依、中村桐耶、岡田大和。MF田中宏武、田中克幸、長谷川竜也、原康介。FW小林祐希、大森真吾。若手メンバーを中心に中堅とベテランで要所を締めるメンバー構成。控えは、GK菅野孝憲、DF西野奨太、坂本勘汰、馬場晴也、MF木戸柊摩、川崎幹大、FW菅大輝、出間思努。

 富山の先発は、GK齋藤和希、DF大迫暁、川上優樹、今瀬淳也、安光将作。MFガブリエル・エンリケ、末木裕也、松岡大智、盒恭彰、伊藤拓巳。FW碓井聖生。控えは、GK平尾駿輝、MF坪川潤之、脇本晃成、大山武蔵、布施谷翔、FWマテウス・レイリア、松本孝平。

 試合は19時33分、富山ボールでキックオフ。若手中心の札幌がペースをつかめないでいると、開始から富山の積極性が光り先制ゴールを許す。

 前半8分、富山が自陣深くから長い縦パス一発で右サイドを突破。抜け出た富山MF高橋がグラウンダーのクロスを入れると、札幌DF中村が一度は触るもクリアーしきれず。これを逃さなかった富山FW碓井がペナルティエリア内から左足でゴール左に沈めた。

 札幌の攻撃は12分にMF原の仕掛けからFW大森のシュート、19分にDF家泉が相手陣内中央からシュートもそれぞれゴールの上に外れる。さらに惜しかったのは43分、富山陣内でボールを奪ったMF長谷川が、センターサークルの端あたりから超ロングシュート。富山GK齋藤の頭上をきれいに抜けたが、バーに直撃し上に外れた。

 札幌は前半途中から終盤にかけペースを握るも0−1の1点ビハインドで後半へ。

 後半スタートから札幌は田中宏→菅、岡田→馬場と2枚投入し同点を狙う。富山は11分に伊藤から脇本に交代。

 後半に入り札幌が7割超えるボール保持率で、トップの大森を起点に攻め立てる。後半22分に高尾からルーキー出間を投入。同22分、守勢に回る富山は碓井→Mレイリア、大迫→大山の2枚替えで対抗。

 札幌の攻撃が実ったのは36分。相手守備陣をペナルティーエリアに押し込み、一度クリアーされたボールを左サイドの長谷川が拾う。長谷川はペナルティーエリア外から右足でゴールに向かうボールを蹴り込むと、相手にかすりながらゴール右端に入る同点弾となった。

 直後の37分、札幌は大森に代え木戸投入。追いつかれる形となった富山は38分に末木→坪川、松岡→布施谷の2枚替えで立て直しを図る。

 勝ち越し点を奪いたい札幌だったが、前後半通じて18本のシュートで1点。富山は8本で1点。パス成功は札幌が602本で富山が188本。コーナーキックは札幌が11本で富山が0本と、データ上の数値では札幌が圧倒したが結局ホームでの第1戦は1−1の引き分けに終わった。

 札幌の次戦、JリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦対富山(J3)戦は、6月9日午後2時からアウエーの富山県総合運動公園陸上競技場で行われる。


 上:上段写真/試合開始早々の1分、MF長谷川(16番)がFW大森(23番)にパスを出す、手前は富山DF今瀬(5番)

 上:下段写真/前半1分、札幌MF長谷川(16番)のパスを受けたFW大森が反転、前に出ようとするが富山MF末木(16番)につぶされるもファールなし


 上:上段写真/前半4分、札幌FW小林(左から2人目)とDF高尾(2番)がボールをキープ、右端家泉(15番)、手前富山DF安光(25番)

 上:中段写真/前半4分、札幌MF田中宏(手前右)が右サイドを駆け上がり、富山DF安光(左)にタックルで倒されるがファールなし、後方札幌FW小林、右後方富山MF高橋(33番)、伊藤(18番)

 上:下段写真/前半5分、札幌FW大森がボールをキープしながら前線に運ぶ、右後方小林


 上:上段写真/前半8分、富山FW碓井(右から2人目)が右サイドからのクロスを札幌DF中村(6番)に競り勝ち先制ゴールを決める、中央DF家泉(15番)

 上:下段写真/前半8分、富山FW碓井の先制ゴールに両手を広げて喜ぶDF安光(25番)とMF伊藤(18番)、中央奥ガックリの札幌GK中野とその右DF高尾(2番)


 上:上段写真/前半16分、札幌MF田中宏(30番)がボールをキープする後方をオーバーラップするDF高尾

 上:下段写真/前半16分、札幌FW大森(左から2人目)と富山DF今瀬(右端)が対峙する、左後方札幌FW小林、右から2人目富山MFガブリエル・エンリケ


 上:上段写真/前半19分、札幌DF家泉(左)がロングシュートを放つが決まらず、右手前MF田中克

 上:中段写真/前半28分、札幌右サイドのFKからDF高尾(2番)、FW大森(23番)、DF家泉がシュートしようとするが、富山DF今瀬、川上らにクリアされCKとなる、手前はFW碓井(9番)

 上:下段写真/前半30分、札幌左CKからの攻撃も得点には至らず、札幌の選手左からDF岡田(28番)、高尾(2番)、FW大森(23番)、その奥小林。富山の選手左からDF今瀬(5番)、MF伊藤(18番)、FW碓井、DF川上(46番)、安光、この一連の流れで何本かCKを得たが得点出来なかった


 上:左側写真/前半43分、相手GKの位置を見て札幌MF長谷川(16番)がロングシュートを放ち、右の富山MF末木と共にボールを見つめるが、クロスバーに当たって後方に跳ね惜しくもゴールならず

 上:右側写真/前半43分、ロングシュートが惜しくも決まらずピッチに座り込んで悔しがる札幌MF長谷川


 上:上段写真/後半10分、札幌MF原(35番)は富山DF安光との1対1に勝って突進

 上:中段写真/後半13分、札幌FW大森(23番)が途中出場していた富山DF脇本(2番)とマッチアップ、何回か切り返したがシュートまで行けず

 上:下段写真/後半32分、札幌MF長谷川(16番)が左サイドからゴール前にクロスを上げるが、富山DF川上にクリアされる、左富山MF松岡(8番)


 上:上段写真/後半36分、札幌MF長谷川の左サイドからのクロスが相手DFの頭をかすめ?ゴールに吸い込まれるのを見る両チームの選手たち、左から富山DF脇本、安光、途中出場していた札幌FW出間、小林、富山DF今瀬(5番)、札幌DF家泉、札幌がやっと同点とする

 上:中段写真/後半36分、札幌MF長谷川(手前)の左サイドからのクロスがゴールに吸い込まれ同点となり、DF家泉と抱き合って喜ぶ、右後半から途中出場していた札幌MF菅(4番)

 上:下段写真/終盤にやっと同点としあいさつを終えた選手たちの中に入り、この日は控えGK菅野(中央)が同点ゴールを決めたMF長谷川を称える、他の選手は左からFW出間(40番)、DF中村、途中出場していたMF木戸、田中克、FW小林


上:左側写真/後半24分、指を3本立てて指示を出す札幌のペトロビッチ監督、22分に出間を投入した後だったのでスリートップの意味か?

 上:右側写真/前半8分、FW碓井の先制ゴールの直後、喜びながらもGK斎藤に向かって、何やら指示を出す富山の小田切道治監督


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(全文掲載)
 「富山が非常にコレクトなチームであり、難しいゲームになるとは予想していた。ただし、そうした予想の中でも前半の出来は非常に残念に思っています。内容のところもそうですが、我々がどうしたいのか。相手うんぬんの前に『自分たちでこういうプレーをしたい』という意欲だったり、意思も含めてもっと表現できたはずであり、そこが残念だった。

 ただし、それを踏まえて後半、選手たちは頭を切り替えて、ハードに球際のところだったりプレッシングや攻撃のアイディアなどで非常に(良い)プレーを見せてくれた。後半に見せたようなアグレッシブなプレーを90分間期待していたが、残念ながら45分間しか表現できなかった。ただし、最終的に1−1のスコアで終わったというところを第2戦に向けてポジティブにやっていきたいと思う」


■カターレ富山の小田切道治監督のコメント(一部抜粋)
 「遠く札幌まで多くの方に応援に来ていただき、力になりました。ありがとうございました。得点シーンは練習して狙っていた形であり、チームにとって自信になる。前半は攻撃する時間もあり、守備でも相手によく対応できていた。後半、立ち位置を変えてきた相手に対して、少し後手に回ってしまった。そこで普段はあまりやらない5バックにしたが、選手が柔軟に対応して走って、戦ってくれた。粘り強かったと思う。ただ、何度も繰り返されると失点につながってしまう。あの時間帯で攻撃に移れなかったのが課題だ。勝たせてあげられず、申し訳なく思う。負けてはいないので、次のホームゲームに勝って、次のステージに進めるように頑張っていきたい」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影