北海道コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J1第19節(7月2日)、アウエー京都に1−2で敗戦

22・07・05
 GK菅野「やってしまった」レッド

  ミシャ「10人で同点」曹監督に「花」

 「やっと帰って来たGK菅野が退場」。ミシャ肝入りの「ビルドアップが裏目に出た」。なんと開始直後の9分に京都エース、ウタカとGK菅野の対決。最初のゴール前は、ウタカのヘディングシュート。菅野が「ブロック」ウタカが「こぼれ球を拾ってゴール」。「ゲットして幸先良いスタート」は京都。

 この後に「久々に見るレッドカード」。ベテランの主審は、「退場のレッドカード」を、場内8千794人の前に高々と挙げた。確認の為のビデオ判定員も「レッド判定」。

 7月2日、明治安田生命J1リーグ北海道コンサドーレ札幌VS京都サンガF.C.戦、気温は30.8度、湿度64パーセント。札幌は20度ちょっとだったから「猛暑」だ。この試合から「飲水タイム」が設けられ、札幌にとっては「今季初」の前後半(約25分ごろに2、3分間)の「ひと休憩」。

 審判団は昨年のJリーグアウォーズで最優秀主審賞を授与された飯田淳平主審(40、神奈川県出身)。副審は浜本祐介と岩崎創一。第4の審判は鈴木規志、VAR今村義朗(主審格)、AVAR渡辺康太。

 最近5試合は札幌が2勝3敗。京都が1勝4敗。キャプテンマークは札幌・荒野拓馬、京都は福岡慎平。札幌9位、京都12位のスタートだ。

 札幌のスタメンは、GK菅野孝憲、DF田中駿汰、岡村大八、福森晃斗、ボランチ荒野拓馬、高嶺朋樹、ウイングバック右に金子拓郎、左に菅大輝、トップグループがガブリエル・シャビエルと駒井善成と興梠慎三。3バック・2ボランチ・2ワイド・3トップのミハイロ・ペトロビッチ監督のシステム変形型。

 サブはGK中野小次郎、DF西大伍、MF中村桐耶、青木亮太、深井一希、FWミラン・トゥチッチ、中島大嘉(宮澤裕樹の名が無い)。

 京都は前節からスタメンが5人変わり、GK上福元直人、DF麻田将吾、アビアタウィア久、元札幌の白井康介、荻原拓也、MF武富孝介、福岡慎平、川颯太、山田楓喜、FWピーター・ウタカ、大前元紀。サブには、GKマイケル・ウッド、DF飯田貴敬、メンデス、MF武田将平、中野桂太、荒木大吾、元札幌のFW宮吉拓実。予想フォーメーションは、4−1−2−3。

 札幌のMF高嶺が2か月近くのけがから復調後の登場。荒野と組んだ「攻守のサービスポジション」。さらに札幌は、お決まりになった、右サイドの田中駿から金子へのパスからの展開、中央突破の荒野−高嶺−駒井らの展開が見られるだろう。

 試合は、18時33分、札幌のキックオフで始まった。

 ホーム京都を勢いづける札幌の失点は9分。相手DF白井からの展開で、MF山田にパス、高い弾道のクロスをFWウタカがヘディングシュート。GK菅野の中央で、一度ははじいたが、こぼれ球を見逃さずにウタカがすかさずシュートを決めた。179センチ、80キロの大型体形は、GK菅野を「勢いで」攻め切った。

 札幌はアッという間の出来事に、「GKを起点にした」攻撃パターンにしたか、GKからの展開が多くなる(愛称ミシャの戦法だが)。

 しかし15分に追い打ち。札幌の前線へのパスをカットした京都GK上福元のパスを受けたDF白井が、FWウタカへ長いタテパスを送る。クリアしようとペナルティエリアを飛び出した札幌GK菅野よりも先にボールをキープしたウタカは、反転してゴールに向かおうとする。後ろから抱き留める菅野にホイッスル。中断してVAR担当者と「やり取り」。GK菅野にレッドカードが示された。

 約5分間は中断。札幌はシャビエルOUT、GK中野IN。菅野に代わって中野が入り10人対11人の戦いになる。与えたFKは約25メートル、ここは難を逃れた(26分、札幌にとって今季初めての飲水タイム)。

 札幌はDFの岡村、MFの荒野、駒井の中央ラインが攻撃の中心。両ウイングバックの金子、菅がワイドからの「攻撃態勢」を取りつつ、相手の反撃を「散らす」。0−1でハーフタイムに入り前半終了。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「1人少ないが、1枚はがせれば打開できる」、「ガマンしてチャンスをうかがおう」

■京都サンガF.C.の諜裁監督のコメント
 「シンプルにボールを動かしていくこと」、「自分たちでもう一回モチベートして、ゴールに迫っていくぞ」、「勝つ為にはまとまらないといけない。しっかり声出して、絶対勝つぞ!」


 後半は、10人対11人の「あまりやったことのないシステム」。これは、行き詰まった時の「打開策」だが、選手自体の「ポジションチェンジ」でも、取り入れられている。きっとここへ、10人の「攻防」を、ハーフタイムの「課題として訓示」があったろう。選手交代は興梠OUT青木IN。

 相手もまだまだFWウタカのスピードが頼り。10分にGK中野と1対1になる場面も見られた。

 札幌は12分、右コーナーキック獲得。福森がスタンバイし、得意の左足キック。ゴール前には岡村、高嶺らが待ち構えるがボールはペナルティーエリア外に。待ち構えていたのが左ウイングバックの菅。エリア手前のGK正面から「右足」を振り抜いた。低い弾道のボールは、ゴール前に「たむろした5、6人の間を縫ってゴールイン」。左利きの菅が「右足」で1点をもぎ取り、13分に1対1の同点とした。

 14分、札幌MF駒井との激しい競り合いの中で、京都DFアビアタウィア久にイエローカード。20分、京都の大前OUT武田IN。22分、札幌の高嶺OUT深井IN。

 22分、札幌は田中駿から駒井へのパス。シュートチャンスにはなったが、京都DFが一足早くクリア。また24分、京都DF白井のクロスが札幌陣内へ。札幌DFがクリアし京都はCKを獲得したが、得点に結びつかない。互いに攻め合いが続く。

 24分、京都の山田OUTメンデスIN(26分飲水タイム)。36分、札幌MF金子のドリブルを手を使って引き倒した京都DF萩原にイエローカード。37分、京都の萩原OUT飯田IN、福岡OUT中野桂IN、武富OUT宮吉IN。40分、金子OUTトゥチッチIN。荒野OUT西IN。両軍5組ずつの選手交代終了。

 そして44分、京都が決勝点(GOOOOOOAL=速報パンチャーの「文面」から)。武田が左サイドからクロスを送る。MF川崎がダイレクトで前線へ。宮吉が素早く反応、つま先でゴールに押し込み2−1に。残り時間はアディショナルタイム5分。そのまま試合は終了した。

 シュート数は、京7―9札、CK京5―4札、FK京8―15札、PKなし。

 2022明治安田生命J1リーグ第20節FC東京(8位)対北海道コンサドーレ札幌(10位)戦は、7月6日午後7時から東京都調布市の味の素スタジアムで行われる。


■北海道コンサドーレ札幌の駒井善成選手のコメント(一部抜粋)
 「僕たちの試合の入り方が悪かったし、京都の入り方が良かったということもあります。京都の中盤で時間を作られすぎたし、(先制点の場面も)僕たちの人数は足りていましたが、クロスから得点を奪われてしまいました。自分たちの試合の入り方の悪さが響いてしまった試合でした」


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「1人少ない状況での試合が長い時間続きました。ピッチ上では我々札幌の方がベターなプレーを見せられていたのかなと思います。京都は非常にアグレッシブで球際の強いチームですが、その中で最初の10分でクロスから失点をしてしまい、18分にGKがレッドカードを受けて、非常に長い時間を10人で戦わなければなりませんでした。その中で選手たちは落ち着いてプレーしてくれました。相手の攻撃に関してもしっかりコントロールできていたと思いますし、得点を奪うチャンスを前半から作ることが出来ていました。

 後半に入ってからも、非常に良い形の守備や攻撃がありました。何度か駒井(善成)選手に決定機がありましたし、他の選手にも得点になってもおかしくないチャンスがありました。逆に我々の方が1人多いのではないのかと感じるくらい、ゲームをコントロールできていたと思います。

 ただ、最後は1人少ない状況で試合を進めたぶん、選手の疲労が色濃く出たと思います。その中でセットプレーの流れからのクロスから、こぼれ球を相手に押し込まれてしまいました。長い時間、1人少ない状況で戦ってきた中で最後に集中力を欠くような失点をしてしまいましたが、選手たちを責めることはできません。こういった過酷な環境の中、1人少ない中で非常に素晴らしいプレーを続けてくれました。ひっくり返せるような内容の試合ができたと思います。本当に悔しい敗戦ではありますが、こういう状況の中でも自分たちのゲームができるということを選手たちがピッチで示してくれたことは、今後につながるはずです」


■京都サンガF.C.の諜裁監督のコメント(一部抜粋)
 「前節、ここで悔しい負け方をしました。今日またホームで試合ができるということで、なんとしても勝点3を取ろうと準備してきました。前半に先制して、相手にレッドカードが出るまでの内容は素晴らしかったです。去年から取り組んでいる人とボールが動いて相手陣内でプレーしようというサッカーを、それぞれの選手が遂行してくれました。ただ、相手が10人になってからの内容を、経験などで済ましてはいけません。一人ひとりがボールを持てる時間が長くなったことで無用なカウンターを食らってしまい、遣らずもがなのCKから失点してしまったことは、監督のマネジメントを反省しなければいけません。普通なら追加点を取って有利に試合を運ぶチャンスがあったはずですが、あれだけ早く相手が10人になることを想定していなかった僕の指導も反省しなければいけません。

 我々は昨年の『HUNT 3』という精神の下、今年はどんなに目の前の道が暗くても、前が見えなくても、とにかく進んでいくんだということでアドベンチャーという言葉を作っていますが、そういう気持ちで最後まで戦えたことが決勝点につながったと思います。今年、J1の中で複数失点をした試合はわれわれが一番少ないんですが、失点を『1』に抑えたことが最後の得点を生んだともいえます。

 ただ、追加点を決められれば、もっとラクに試合を進められたということで、今日の試合は「半分喜んで、半分反省」という試合だったと思います。サンガは12年間J1にいませんでしたが、こうした厳しい厳しい試合を経験することで選手やクラブが大きくなっていくはずです。今日の勝点3は自分たちの道を明るく照らすものですし、ただ明るいからといってゴミが落ちていれば拾わなければいけないし、道が大きくなれば注意しなければならないこともあります。残り15試合も一戦一戦、次の試合へ良い準備をして勝ちたいです」

池田淳