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ルヴァン杯(6月11日)PO第2戦はアウエー広島に1−3で敗戦。準々決勝には進めず

22・06・13
 ミシャ「5分刻み18勝負」を

  札幌には「最初からハイプレス」を


 日本で「16年!」 苦楽を共にした「愛する」ミハイロ・ペトロビッチ監督だから物申す。ジャパニーズの古からの元気をもらう言葉。「がんばれ」。ここぞというときに使う。選手と、監督との違い。トータルで「がんばり」を見張るのが「監督・コーチ」。作戦に従い「今だ」と知って「がんばるのが選手」。ちょっと「違うナ」と選手は「首・頭」をかしげる。

 札幌は「パスが2−3−4」とつながるようになった。フィニッシュは誰だ? と思っているうちに「相手ボール」。

 それが0−3だったり、1−1だったりにたどり着く。1回だけ「言いたい」。90分「出ずっぱり」になれるのは「ダレ」。

 いつかは組めるベストメンバーは? GK菅野孝憲、DF田中駿汰、宮澤裕樹、福森晃斗。最近のDAZN式のスタメン順序WB(左右のDF兼ウイング兼ポイントゲッター)右はルーカス・フェルナンデス、左に菅大輝。MF(ボランチ)荒野拓馬、深井一希。荒野の縦の動きと深井のCKからのヘディングゴールを見たい。FW陣はトップに小柏剛。右シャドーは金子拓郎、左はガブリエル・シャビエル。シャビエルのドリブル突破が名古屋グランパス時代の「見せ場」だった。皆元気な時も「このスタメンは見たことが無い」。

 6月11日のルヴァンカッププレーオフ戦2試合目は、対サンフレッチェ広島のホーム・エディオンスタジアム広島。札幌は0−3の同点までは行けそうな、さらに勝てるスコアからのゲーム。

 16時03分、ベテランで選手を淡々とプレーに引き込む福島孝一郎主審(38、鹿児島県出身)と副審は五十嵐泰之、浅田武士。第4の審判・吉田哲朗(主審格)の采配で札幌のキックオフ。気温22、5度、湿度66パーセントの雨上がりのコンデション。

 札幌の布陣は、GK中野小次郎、DF岡村大八、宮澤裕樹、福森晃斗、WBにシャドーから金子拓郎を下げ、左に菅大輝。ボランチは、やっと使ったか深井と荒野。FWはトップの駒井善成(かなり疲れている様子)を支える、左に青木亮太、右は西大伍。

 広島は、元ドイツ代表コーチのミヒャエル・スキッベ監督。プレーオフ第1戦で3−0と札幌にダメージを与えたメンバーに、DF野上結貴、MF茶島雄介、ⅯF森島司らがスタメン出場、4千669人の観衆に応えた。

 札幌は宮澤、広島は元日本代表・佐々木翔がキャプテンマークを着けた。開始からシーソーゲームが続き、札幌やや優勢。札幌、広島とも攻守所を変え、せめぎ合い。札幌は荒野の中盤での球さばきが目立つが、得点には結びつかない。一進一退の攻防が続き、30分台。

 先取点は札幌。34分に左シャドーの青木がボレーシュートを決めた。展開はDF福森が持ち上がり、トップ下に入った西にパス。ゴール前に走り込んだ青木に、西はタイミングを見極めたパス、青木は胸でトラップし、右足ボレーで仕留めた。これでプレーオフ戦は1−3で、後半を迎える。

 
【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「イージーなミスでボールを奪われてのカウンターでピンチに気をつけよう」、「ポジティブに考えてプレーすること」、「必ずチャンスは来る。ゴールを狙っていこう」


■サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッべ監督のコメント
 「チャンスは作れている。確実に決めること」、「ズルズル下がり過ぎないこと」、「前から奪いに行く、自分たちの強みを出していこう!」


 後半開始は選手交代も無しで、がっぷり四つ。札幌は攻めて得点が欲しい。金子、駒井、荒野、岡村と菅の突っ込みが目立つ。24分には、札幌が選手交代、荒野OUTガブリエル・シャビエルIN。

 試合はこの後、硬直状態で30分経過したあたりで選手交代。広島がトップのジュニオール・サントスOUTナッシム・ベン・カリファIN。同じく青山OUT松本泰志IN。札幌もFWに入った西大伍OUTドウグラス・オリヴェイラIN。さらに札幌は40分、福森に代えて背番号30田中宏武が入った。

 2分後の42分、広島待望の得点。背番号10森島がドリブルで中央からアタッキングゾーンへ。戻った札幌の金子が奪ったが、素早く広島の東にボールを奪い返されると、札幌ゴール前は守りが薄かった。GK中野をかわす勢いで東からパスを受けた満田誠が落ち着いて決めた。長身(2メートル)中島はかわされたしぐさだった。

 46分、アディショナルタイム6分の表示。トータルスコア1−4になった。「6分とは長いね」の解説者の声も聞こえたが、「ミシャ・ストーリー」は終息した。

 シュート数は、広14−7札、CK広6−3札、FK広15−16札、PKなし。

 勝ち上がったサンフレッチェ広島、アビスパ福岡、名古屋グランパス、セレッソ大阪と、ACL出場の川崎フロンターレ、浦和レッズ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸を加えた8チーム(組み合わせ未定)で、JリーグYBCルヴァンカッププライムステージ準々決勝を戦う。第1戦は8月3日、第2戦は8月10日に行われる。

 札幌の次戦、2022J1リーグ第17節川崎フロンターレ対北海道コンサドーレ札幌戦は、6月18日午後7時から神奈川県の等々力陸上競技場で行われる。


■北海道コンサドーレ札幌の青木亮太選手のコメント(一部抜粋)
 「先制できて良い形で折り返せましたけど、ちょっと後半は前半に比べてずっと良い形でボールを持てていた形ではなかったし、若干疲れも見えてきた。前線は僕も含めてイージーなミスが増えてしまったところがあったので、集中力を欠いてしまったプレーっていうのは本当にしっかりと見直さなきゃいけないなと思いました」

 (―天皇杯もあり、チームとしてパワーを発揮するのは難しかったか?)
 「なんとか良い形で試合運びはできていたと思うし、疲れは言い訳に出来るものではないです。流れが良かったぶん、2点、3点取ってなんとかしたかった気持ちが強かったです」


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「1stレグで札幌では3−0という敗戦をし、今日は難しい状況の中での試合でした。1−1という結果に終わりましたけど、選手たちは立ち上がりから非常にアグレッシブにプレッシングをかけて、先制点を取るべく相手にぶつかってくれたと思いますし、そういう中で、先制できたのは非常に良かったと思います。1−0でリードしたあと、広島にももちろん得点できるチャンスがありましたけど、そのチャンスをなんとかわれわれも食い止めている状況の中で、緊張感のある試合を最後まで続けられたと思います。

 2点目を取れるチャンスが何回もあったので、それを決めていれば、試合はもっと分からない状況に進んだと思っていますが、徐々に試合が経過していく中で選手たちの疲労が見えて、われわれのプレッシングもなかなか効かなくなり、リスクを負って攻めるがゆえに、ボールを奪われて相手の速攻を食らう回数が非常に増えていきました。

 今はチームにケガ人が多い中でなかなか質の高い交代をすることができず、徐々に選手たちが疲労して最後に追いつかれてしまいましたけど、選手たちは試合を通して非常に良い戦いを見せてくれたと思いますし、良いチャレンジが出来たのではないかと思います」


■サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督のコメント(一部抜粋)
 「ルヴァンカップで次のステージに進めることをうれしく思います。札幌が前から来たんですけど、今日の試合は自分たちのほうがより良かったと思います。100%ゴールの確率のあるチャンスを何回も逃してしまいました。そこは少し残念に思います。もし、相手がもう1点取ったら危ない試合だったかもしれませんが、流れの中からシュートまでいった部分もありましたし、満足のいくパフォーマンスだったと思います」
池田淳