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ルヴァン杯(6月4日)POステージ第1戦はホームで広島に0−3で敗戦

22・06・11
 上写真/前列左からMFルーカス・フェルナンデス(7番)、菅、青木、駒井、荒野、後列左からGK中野(34番)、MF金子、DF福森、岡村(50番)、西(20番)、宮澤(10番)。前回ホームでのJ1リーグ戦柏戦からDF中村が岡村に代わっただけだった

    (6月4日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 広島・監督「20年前のドーム」再来

  ミシャ監督柏・神戸・広島に「連敗」


 ミハイロ・ペトロビッチ監督が4年連続「ルヴァンカッププレーオフステージ」に進出した。ここまでは「良かった」(5月18日札幌ドーム、対鳥栖戦で1−1)。だが、6月4日のプレーオフ(PO)サンフレッチェ広島戦は0−3の「取り返しがつくか・つかないか」分からない状態で終わった。

 しかし、私の「ハート」は晴れ晴れしていた。サンフレッチェ広島に今季就任したドイツ人のミヒャエル・スキッベ監督のひとこと、「20年前のドームと変わっていなかった」。1965年生まれの56歳。2002日韓ワールドカップドイツ代表コーチを退任後、レバークーゼンの監督(05年と06年ブンデスリーガ5位)などで世界各チームを渡り歩いた名将。彼は、試合後の記者会見で、2002年札幌ドームでの「日韓W杯」の思い出を語り始めた。≪会見の最後に≫と、ことわって。「札幌には今から20年前、ドイツ対サウジアラビアの試合で初めて訪れた。その時からスタジアムの雰囲気と素晴らしさは何も変わらず、今なお残っている。この素晴らしいスタジアムでサッカーが出来て、幸せに思った」。今の取材記者のほとんどは、札幌ドームが出来た頃のことは知らないだろう―。
 
 試合は6月4日14時03分、広島ボールでキックオフ。入場者5千715人、屋内21.1度、湿度49パーセント。審判は4人で、それこそ札幌ドームが開場した2002年から1級審判になった井上知大主審(44、兵庫県出身)、副審は和角敏之、塩津祐介。第4の審判は川崎秋仁。

 札幌の先発メンバーはGK中野小次郎、DF岡村大八、宮澤裕樹、福森晃斗、WBの右はルーカス・フェルナンデス、左に菅大輝。ボランチに西大伍、荒野拓馬、2シャドーは右に金子拓郎、左は青木亮太、トップに駒井善成。控えはGK松原修平、DF中村桐耶、MF檀崎竜孔、田中宏武、小野伸二、FWガブリエル・シャビエルとドウグラス・オリヴェイラ。

 広島はGK川浪吾郎、DF塩谷司、荒木隼人、佐々木翔、MF藤井智也、野津田岳人、東俊希、柏好文。トップ下にナッシム・ベン・カリファと満田誠、トップがジュニオール・サントス。控えはGK名越瑛恒、DF野上結貴、今津佑太、MF茶島雄介、柴晃城、青山敏弘、FW永井龍の18人。全くのミラーゲーム。ペトロビッチ監督が残した「遺産」だ。

 両軍のキャプテンは札幌は宮澤裕樹、広島は佐々木翔。前評判は、老舗の広島が優位。昨年のJ1リーグで札幌は2連敗。なんとなくビジターの広島が強そうに見える。

 前半はトップに顔を出した駒井と青木が、敵陣に持ち込むが、はじき返される。右のルーカスも自由に踏み込めない。さらに左の菅にも渡らない。2番手に上がった背番号20西大伍は、パスの先が「見当たらない」。

 24分。広島にCK。ペナルティーエリアに、敵味方何人いたか。ボールははじき出され、ペナルティアークの外側に。転がり出たボールを広島のMF東がミドルシュート。ゴール前はみんな立ちすくみ、身長2メートルのGK中野が見失い「あれっ」という間にネットが揺れた。

 ここから、札幌特有の「引き気味の守り」。ミシャが「大嫌い」という守りに転じてしまった(酷だが、GK菅野孝憲がいてくれたらと思ってしまった)。前半は広島リードで折り返す。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「落ちついてボールは動かせているので、続けていこう」、「セットプレーのこぼれ球に気をつけよう」、「残り45分、全て出し切って勝とう」


■サンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ 監督のコメント
 「守備時は陣形をコンパクトに保つこと」、「もっと相手の背後を狙っていこう」


 後半も緑のピッチに「白いユニホームが躍動する」。2日前の2万猶予人のキリンカップの賑わいとは別に、アウエーの広島の席は50人足らず。太鼓の音が「いやに」響き渡る。勝ち試合は「そんなもんだ」。

 後半の20分。札幌が引いて守らないとダメなことばっかり。広島がDFラインからの展開に移る。DF荒木が札幌のパスをカットし、ボールを拾ったトップ下の満田からFWサントスに預け、サントスが「決める」。

 このビルドアップは、札幌も得意とするところだが、『荒野、大伍、福森、岡村』らとの意図が合わない。

 札幌は失点してすぐに荒野をベンチに下げ、オリヴェイラを入れるが、オリヴェイラのエンジンがかからない。札幌は31分、金子OUTシャビエルIN。この2人に「青木と駒井」がパスを出すが、どん詰まり。37分に広島MFベン・カリファが反則。ベンOUT柴崎IN。

 札幌も右のルーカスがカットイン、オリヴェイラの突進を試みるがDFに阻まれる。札幌は「全員攻撃」気味に突進するも「不発」。これを逆手にとって広島のトドメ。

 42分、萬田が自陣中央でボールを奪い、トップのサントスに。札幌の防御陣をかわしてGK中野と1対1。「冷静に」ループシュートを決めて「勝負あった」。

 3−0になった付録で柏OUT青山IN。サントスOUT永井IN。アディショナルタイム4分。さらに藤井OUT茶島IN。野津田OUT野上IN。5人交代枠を使い果たしベンチワークも上々だった。

 シュート数は、札11−12広、CK札8−4広、FK札11−11広 PKなし。

 JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフ(PO)第2戦の広島対札幌は、6月11日午後4時から、広島市のエディオンスタジアムで行われる。


 上:上段写真/前半5分、札幌右CKからの攻撃でDF岡村(右から2人目)がヘディングでシュートするが、ボールは大きく逸れる、左端MFルーカス・フェルナンデス(7番)、右へDF西(20番)、右端広島MF東(24番)

 上:下段写真/前半11分、札幌MF青木(11番)がシュートするが、広島MF東にクリアされる


 上写真/前半21分、広島MFナッシム・ベン・カリファ(左端)のキープするボールを奪いに行く札幌DF福森、右へ広島FWジュニオール・サントス(37番)、札幌DF岡村


 上写真/前半24分、広島MF東(手前左24番)が先制ゴールを決め、藤井が走り寄って喜ぶ、右の方ではDF佐々木(19番)がガッツポーズ、その右MFナッシム・ベン・カリファ。札幌の選手はガックリ、左からMF金子(9番)、DF福森(5番)、MF駒井、DF宮澤(10番)、MF荒野、GK中野は尻もちをついたまま、右端DF岡村は顔を覆う


 上写真/前半38分、札幌MF駒井(14番)が左サイドを駆け上がるが、広島DF荒木(後方)と塩谷(3番)に間に入られシュートまでは行けず


 上写真/後半6分、札幌MF青木のロングパスを受けたルーカス・フェルナンデス(7番)が右からシュートを放つが左へはずれる、駒井も走り込んでいたが届かなかった、広島MF柏(18番)、GK川浪


 上:上段写真/後半20分、広島FWジュニオール・サントス(37番)が追加点を決め、手にキスして喜ぶ、その右笑顔で祝福するMFナッシム・ベン・カリファ(13番)、右へひざに手をやる札幌DF福森、右端MF青木

 上:下段写真/後半20分、広島FWジュニオール・サントスに追加点を決められガックリの札幌の選手たち、左からMF荒野(27番)、DF岡村(50番)、GK中野(34番)、DF西、MF菅、右端広島DF佐々木(19番)


 上:上段写真/後半30分、ペナルティエリア内で激しく競り合う札幌DF西(20番)と広島MFナッシム・ベン・カリファ

 上:下段写真/後半41分、札幌MF青木(11番)、DF福森、西、FWドウグラス・オリヴェイラ(33番)らが広島ゴール前に迫るが、DF陣にクリアされる


 上:上段写真/後半42分、広島FWジュニオール・サントス(37番)が独走、ゴール前で札幌FWガブリエル・シャビエルをかわし3点目のゴールを決める、札幌GK中野(34番)、30番はMF柴崎、手前札幌DF福森(5番)、サントスは今季のルヴァンカップ6点目となった

 上:下段写真/0−3の完敗にガックリの札幌DF福森(5番)、その後MF菅、奥で広島MF満田(39番)とFW永井がハイタッチで喜ぶ


 上:左側写真/後半43分、直前に広島FWジュニオール・サントスに3点目を決められ、しばらく椅子にすわりこむ札幌のペトロビッチ監督

 上:右側写真/後半44分、この試合2点を決め交代で引揚げて来た広島FWジュニオール・サントスを笑顔で迎える広島のミヒャエル・スキッベ監督


池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影