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ルヴァン杯(3月2日)第2節はアウエー柏に3−2で逆転勝利

22・03・04
 ミシャいわく「サッカーが出来ない人も」

  ルヴァンカップ・深井と中島で大逆転


 ミハイロ・ペトロビッチ監督は試合前「ロシアのウクライナ侵攻の話をした」。選手に伝わったらしい。「ブラボー」が、「アリガト(ありがとう)」に代わってきた。開幕からJ1リーグでは清水に1−1、広島1−1。ルヴァン杯は鳥栖2−2に続き、3月に入り2日、常勝中の柏レイソルに3−2で「逆転勝ちした」。

 この試合、札幌の全3得点が「全てヘディングシュート」。北海道コンサドーレ札幌の深井一希の「あたま」は予知出来たが、終了間際に出てきた中島大嘉(19、大阪府出身、国見高出、188センチ77キロ、A型、「利き足」のところが「頭」)が終了間際「それこそ頭」で逆転の2得点を決めた。

 さらに「深読み」、翻ってルヴァン杯第1節サガン鳥栖戦の得点シーン。CFミラン・トゥチッチの「あたま」のアシストで、田中駿汰のヘディングシュート。起点はヘッド&CK・FKのおかげ。DF福森晃斗、菅大輝の正確なキックの賜物だろう。

 3月2日のJリーグYBCルヴァンカップC組第2節の柏レイソル対北海道コンサドーレ札幌戦は、三協フロンテア柏スタジアムで行われた。19時03分キックオフの笛は松尾一主審(49、大阪府出身、大学院でマンマネジメントを学ぶ)。マスクの観衆は3千177人。スタジアムは曇り時々雨、気温11.1度、湿度58パーセント。札幌のキックオフ。

 柏はJ1開幕2連勝を飾り、昨季J1で2連敗した札幌に挑んだ。札幌は3−4−2−1でトップグループにドウグラス・オリヴェイラが今季初登場した。これまでの対戦は柏の15勝3分け11敗。キャプテンマークは柏MF大谷秀和、札幌・荒野拓馬。札幌のリードオフマン(先頭に立って引っ張る人)は荒野と深井一希。

 札幌の先発はGK中野小次郎、DF井川空、岡村大八、菅大輝、WB柳貴博と田中宏武でボランチは荒野と深井。トップにミラン・トゥチッチ。シャドーはDオリヴェイラと青木亮太が入った。控えはGK阿波加俊太、DF中村桐耶、MF檀崎竜孔、小野伸二、FW藤村怜、漆館挙大、中島大嘉。

 柏はGK佐々木雅士、DF北爪健吾、上島拓巳、田中隼人、岩下航、MFドッジ、大谷秀和、鵜木郁哉、加藤匠人、FW升掛友護、小屋松知哉が先発。サブはGK松本健太、DFエメルソン・サントス、大嶽拓馬、MF三原雅俊、落合陸、FW森海渡、真家英崇。

 試合が動いたのは前半19分。柏のFW升掛の1点目。左サイドでDF田中からのロングパスを札幌DF井川と競り合い、GK中野と1対1になり、グラウンダーのシュート。ボールは右ゴールポストに当たり、ネットを揺らし先取点。

 柏ペースから24分、札幌DFからのクリアボールをDF北爪が拾い、ボールを渡されたMF鵜木がクロスを上げる。ここに走り込んだのはまたも升掛。フリーのヘディングシュートがゴール右へ入り、2点のアヘッド。

 札幌は荒野から青木、菅からGKへのバックパスが多く、有効な攻め手とはならず、はじき返される。無得点のまま、アディショナルタイム2分。札幌は2失点のまま前半を終わる。


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「決めるべきところをしっかり決めていこう」、「1点決めると流れは変わる、まず1点決めよう」、「落ち着いてプレーしていこう」

■柏レイソルのネルシーニョ監督のコメント
 「前線からの守備を続けていこう」、「もう少しボールを握って、相手を動かしていこう」


 後半に札幌は、DF井川を外して、檀崎を投入。攻撃に厚みを加え、トップのトゥチッチやオリヴェイラにボールを集める。代わった檀崎と柳がポジションチェンジ、徐々に中盤での「主導権」を握る。ミシャの身震いが出るほどの「コロナと戦乱」で、「サッカーをやりたくても出来ない選手を思え」が効いてきたようだ。一希と荒野が「いつもと違う」。自分のポジションを守りながらも「人の分まで・・・」が伝わってくる。

 10分札幌が右CKを得る。キッカーは菅。深井と荒野が率先して「狙い」に行くが、ブロックされる。すると、2分後の12分。田中宏が敵陣中央で競り合ったボールを岡村へ。ヘッドで折り返した球の先に深井。「待ってました」のヘッドでシュート。ゴールに吸い込まれ1点を返す。

 後半16分、柏のポイントゲッター升掛がDF森と交代。20分台は荒野を中心に「猛チャージ」。トップのトゥチッチ狙い。26分トゥチッチがイエローカード。惜しいところまで行くが、「次が無い」。27分トゥチッチと交代で中島大嘉が登場。28分から38分にかけて札幌・田中宏武OUT中村IN。柏は加藤OUT三原IN。

 36分から40分近くまで「荒野タイム」。相手選手と接触、ピッチに倒れ込む。さらにトレーナーとともにピッチを離れる。39分荒野プレーに復帰。

 40分、中島の1点目。DF菅が中村にバックパス。ダイレクトで中央にクロス。ペナルティエリア中央で反応したFW中島は、ヘディングシュート。「同点だ」。両軍出直し再決戦。

 さらに44分、左サイドで札幌にFK(フリーキック)。45分キッカーは菅。左足でクロスを上げる。待ち構えた中島の頭が高い打点からシュート。札幌「逆転」。アディショナルタイム5分。

 46分、柏が選手交代。小屋松OUT落合IN。51分深井にイエローカード。最後のチャンスは柏。FKを得て森がキック。札幌DFが阻み、3−2で試合終了。

 シュート数は、柏7−16札、CK柏4−9札、FK柏11−18札、PKなし。

 2022明治安田生命J1リーグ第3節北海道コンサドーレ札幌対アビスパ福岡戦は、3月6日午後2時からベスト電器スタジアムで行われる。

 JリーグYBCルヴァンカップグループステージ第3節北海道コンサドーレ札幌対京都サンガF.C.戦は3月26日午後2時から札幌ドームで行われる。


■北海道コンサドーレ札幌の深井一希選手のコメント(一部抜粋)
(―ゴールシーンを振り返って)
 「後ろからのクロスでラフに上げたボールを岡村(大八)選手が先に競って。彼は強いので、「こぼれてくるな」と思っていて、そこは狙っていました。1点とにかく入れれば流れが変わると思っていたので、気持ちで押し込みました」


■北海道コンサドーレ札幌の中島大嘉選手のコメント
(―自身1点目のゴールシーンを振り返って)
 「最初のゴールは(青木)亮太さんが最初は中でドリブルをしていて、そこで自分は動き出して要求していたんですけど、出てこなくて。そのこぼれ球が菅(大輝)さんのところにいって、そこから落として(中村)桐耶さんのクロスだったんですけど、そこで自分のところに来なかったときに止まらずに動き直せたところが、一番でかかったと思います」

(―2点目のゴールシーンを振り返って)
 「ヘディングは自分の中でけっこう自信があって、日頃の練習の中でもヘディングで点を取る場面が多いので、ボールさえ来れば決められる自信は常にありました。自分のところに来たら、逆サイドの方向に向けて当てることはいつも意識しているので、練習の成果を出せたと思います」


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督
 「今日のゲームは今季でもっとも良いゲームだったと思っています。もちろん若い選手たちは前半の立ち上がりに何回かあり得ないようなミスをしましたけど、試合を通して自分たちの狙いを持って戦ってくれたと思います。前半は自分たちがリード出来るようなチャンスがありながら、逆に相手の一発の長いパスで背後を取られたところから失点をし、2点目もボールを奪い返されたところからクロスを上げられて2失点目を喫しました。

 前半は自分たちでそういった難しい展開にしてしまいましたが、それでも、何度か得点があってもおかしくないチャンスを作れていたと思います。後半に入って、続けて自分たちの狙いを持って戦おうという中で選手たちは落ち着いてプレーを続けてくれたと思います。その中で同点、そして逆転まで持っていったので、自分たちの強い意志を見せてくれたと思っています。非常に難しい展開にはなりましたが、試合自体は我々が主導権を握りながら、狙いを持った戦いを見せられたゲームだったと思います。内容がしっかりと最後結果に反映出来たことは良かったと思っています」


■柏レイソルのネルシーニョ監督のコメント
 「前半良い入りが出来て、自分たちでボールを動かしながら、しっかりとポゼッション出来ていました。相手が出てきたところで空いたスペースを突いて、縦に速い攻撃も仕掛けられていました。ただ、後半に入って我々のビルドアップに対して相手が前から激しいプレスに出てきたので、我々としてもシンプルに背後に蹴るだけの一辺倒な攻撃になってしまいました。ダイレクトプレーに持ち込もうとしたものの、今日のメンバーはなかなか高さがなく、相手にボールを拾われる状況が続きました。

 今日の失点を振り返ると全部頭で仕留められています。そこは相手のストロングポイントでもありますし、空中戦に持ち込んで高さを生かした攻撃をしようというのは相手のプランの中にもあったと思います。ただ、負けこそしましたけど、今日、選手は最後まであきらめずに戦ってくれたと思います。特に前半の出来は若手にとって1つ自信になったと思います。ベテランの選手にとっても、コンディションを整える上で、重要な位置づけになる試合だったと思います。ルヴァンカップはもちろんグループステージで勝って、決勝トーナメントで戦う目標を掲げている訳ですが、それと同じくらい大事なのはしっかりと実戦を積むことで、今季連戦を戦い抜けるような土台をチームとして作っていくことです。そこはブレずに、しっかりと結果を残しつつ、チームを作っていきたいと思っています」
池田淳