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J1第2節(2月26日)、ホーム開幕戦は広島と1−1のドロー

22・02・28
 上:上段写真/ホーム開幕戦とあって多くのサポーターが応援に駆け付けたが、やはりコロナ禍とあって、隙間や空席が目立つ

 上:下段写真/試合開始早々の30秒、新加入のMFガブリエル・シャビエル(右)とFW興梠(23番)がエンジン全開でピッチを駆け上がる、後方MF駒井(14番)、左広島MF塩谷(3番)

   (写真は2月26日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 ミシャのJ1興梠・小柏・Gシャビエル

  ミラーゲーム古巣広島に1−1上出来


 歴史を知るサポーターは「北海道コンサドーレ札幌のJ1通算100勝目」に期待した、今季初のホームゲーム。マスク姿でコロナワールドで入場者数制限の中、スタンドに9千5百19人が「久々のハッスル」を演じた―に興味があったろう。

 2022明治安田生命J1リーグ第2節北海道コンサドーレ札幌対サンフレッチェ広島戦が2月26日午後3時から、札幌ドームで行われた。

 ミハイロ・ペトロビッチ監督の「変身をルヴァンカップ戦で見て、古巣・広島戦はタキシード」の変わり身を見たように感じた。3トップに浦和からの興梠慎三をトップに小柏剛と名古屋から移籍してきたガブリエル・シャビエルの組み合わせを披露。ここで3日前のルヴァンカップで、トップにミラン・トゥチッチを置き金子拓郎と田中駿汰をセットで組ませ「2得点」。点取り屋グループ「2態」を、造り上げた「ミシャサッカーを見た」。これからだぞ!

 今季初のホームゲームは、26日15時03分、今季国際審判昇格の谷本涼主審(34、香川県出身)の笛で、広島のキックオフ。ドームは気温21.5度、湿度29パーセント。NHK、DAZNが、TV中継した。

 さらに審判陣は副審、第4の審判、VAR、AVARのフル稼働。ちょっぴり寂しいのは家本政明、村上伸次氏らベテラン審判員が、昨季で一線を去ったとの事(特に年齢は秘す)。

 2005年から札幌に3年間いたGK林卓人(39)が「定位置」にいた。また、広島の新監督ミヒャエル・スキッベ監督(56、ドイツ出身・レバークーゼンなど指揮)が、入国審査などの遅れで、迫井深也ヘッドコーチが采配を振るった。

 両者の過去の対戦はJ1・J2・リーグ杯合わせて広島の13勝5分け7敗で、昨季は札幌が2連敗(1−2、0−2)。キャプテンマークは、札幌の宮澤裕樹(15年目)と広島の佐々木翔(8年目)。

 札幌のスタメンは、GK菅野孝憲、DF田中駿汰、宮澤裕樹、福森晃斗の3バック。右のWB金子拓郎で反対側にルーカス・フェルナンデス。駒井善成と高嶺朋樹がボランチ。FW陣は、トップに興梠慎三、右シャドーにガブリエル・シャビエル、左が小柏剛。サブはGK中野小次郎、DF柳貴博、MF青木亮太。ボランチ荒野拓馬、深井一希。FWミラン・トゥチッチと菅大輝。

 広島はGK林卓人、DF野上結貴、荒木隼人、佐々木翔、WB藤井智也と柏好文。ボランチは塩谷司と野津田岳人。右シャドーに浅野雄也、左に森島司、トップに永井龍。控えはGK大迫敬介、DF住吉ジェラニレショーン、MFエゼキエウ、東俊希、柴崎晃誠、青山敏弘、FWジュニオール・サントス。

 前半4分過ぎから札幌が主導権を取り、左のDF福森が右の金子までのロングパスを送る。金子がシュートを放つがDFに阻止される。さらに6分。福森が野津田に倒され、敵陣でFK。福森がゴールを狙うが枠の上。この辺りは札幌ペース。

 前半11分、札幌の左WBルーカスがセンタリング。ペナルティーエリア手前の福森がシュートを打ったが、広島DFのブロックに遭う。このこぼれ球に反応したのがトップの興梠。エリア中央から左足シュートで先取点。両シャドーの小柏とGシャビエルが、エリア内を縦横に走り回り「空き地」が出来たのを見逃さなかった。

 広島はGK林のロングボールを、柏、荒木、野津田らが受けて、シュート体勢を取るが2段目の受け応えに手間取りシュートまではいかない。GK菅野の好捕やロングフィードなどで、攻撃の芽を摘んだ。アディショナルタイム1分。 


【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
 「試合の入りは良かった」、「1対0で終わりではない。得点を奪いに行こう」、「慌てないでプレーしていこう」

■サンフレッチェ広島の 迫井深也ヘッドコーチのコメント
 「前からの守備を続けていくこと」、「慌てずに攻撃していこう」、「最初からやりきる事」


 後半は、札幌のキックオフ。同点を狙う広島の攻撃が早くなった。藤井のドリブル突破や森島の縦パスが頻繁に送られる。7分に右CKを得た広島は、野津田がキック。荒木が中央で頭で合わせるが枠には飛ばなかった。

 しかし、広島の勢いは止まらない。札幌GK菅野が忙しい。好捕の連続だったが、後半9分、右MFの塩谷が縦パスを出す。その先には背番号10の森島。ペナルティーエリア手前、中央から左足のシュート。グラウンダーのボールはゴールの右側に流れ込んだ。

 1−1の同点。札幌は背番号18のGシャビエルを菅に代える。菅は左のWBで、これまでのルーカスが右に。札幌の金子が中央に入りシュートチャンスが増える。12分札幌にCK。福森が右から左足でクロスを入れる。ボールははじかれ、福森が広島のMF浅野を引っ張って「イエローカード」。

 15分過ぎから両軍の選手交代が始まる。16分に広島の浅野OUT柴IN。25分に札幌のルーカスOUTトゥチッチIN。興梠OUT青木IN。広島も柏OUT東IN。野津田OUT青山IN。

 後半28分、札幌の久々の攻撃。福森が代わったトゥチッチにロングフィード。相手ゴールに向かうがシュート体勢に入れない。

 30分過ぎて、膠着状態。札幌は32分福森OUT深井IN、小柏OUT荒野IN。札幌は深井と荒野を入れて、中央をがっちり「封鎖」。かなり相手の攻撃を防ぎながら「一発」を狙った「策」も感じられた。36分になり広島が選手交代。森島OUTエゼキエウIN、永井OUTサントスIN。

 37分から40分。札幌が「最後の攻撃」か。駒井が中央から前線に浮き球。トップのトゥチッチが走り込むがDFに処理される。さらに金子が倒されFK。30メートルはあっただろうか、キッカーは菅。相手ゴール前に深井。深井はこれまでに何度かCKをヘディングで入れた記憶はある。菅のボールに合わせたが、浮き上がって「札幌サポーター席」に引き込まれた。

 アディショナルタイム4分。1−1のロースコアーの割に、「見どころは」あったようだ。

 シュート数は、札14−10広、CK札3−2広、FK札11−15広、PKなし。

 札幌の次戦は、JリーグYBCルヴァンカップ第2節柏レイソルー北海道コンサドーレ札幌は3月2日午後7時から、三協フロンテア柏スタジアムで行われる。

 2022明治安田生命J1リーグ第3節アビスパ福岡対北海道コンサドーレ札幌戦は3月6日午後2時から、福岡市のベスト電器スタジアムで行われる。


 上写真/札幌MF宮澤(右端)は今年もキャプテンの大役、前半2分、GKからのロングボールに広島FW永井とヘディングで競り合う。左へ広島MF森島(10番)、札幌MF駒井(14番)、DF田中(2番)


 上:上段写真/前半7分、札幌DF福森がゴール正面からFKを放つ、上に外れたが、この左足には今年も期待がかかる

 ■北海道コンサドーレ札幌の福森晃斗選手のコメント(一部抜粋)
 「自分たちはホーム開幕戦をすごく楽しみにしていましたし、たくさんのサポーターの前で試合が出来てうれしかった。内容としては前半から自分たちの動きが出せていて、その中で先制点を取れたまでは良かったのだが、そのあとに失点をしてしまった。90分を通してしっかり戦えるようにしなければいけない」

 上:下段写真/前半9分、札幌MF小柏(右)と広島DF野上が激しく競る、芝が柔らかいのか、削れて跳ぶ


 上:上段写真/前半11分、札幌MFルーカス・フェルナンデスのパスを受けてDF福森(中央)がシュートしようとするが、広島MF藤井(15番)にカバーされる。しかし、この後ボールはゴール前にこぼれ、FW興梠のゴールを生む。結果的にアシストとなる

 上:中段写真/前半11分、先制ゴールを決めた札幌FW興梠(右)が同じ新加入のMFガブリエル・シャビエル(左)に頭を撫でられ笑顔を見せる

 上:下段写真/前半11分、先制ゴールを決めた札幌FW興梠(左端)にアシストしたDF福森が走り寄り握手して祝福、右手前ぼう然とする広島GK林(1番)


■北海道コンサドーレ札幌の興梠慎三選手のコメント
 「良い立ち上がりをみんながしてくれて良い時間帯に得点が出来たが、前節同様に2点目を取れなかったり、無失点で終えられなかったりと、清水戦での反省が改善出来ておらず悔しい。勝ち切らなければいけなかった。たくさんのサポーターが観に来てくれている中で、どうしても個人としての結果も出したかったが、やはりチームが勝てなかったのでファン・サポーターには申し訳ない気持ちでいっぱい。得点は後ろからきたボールなので、ミートすることだけを考えていた。ゴールの位置は把握出来ていたので、うまく体をひねり、良いところに飛んで良かったと思っている。

 自分は今季から来たが、取るべきところで取れないというチームの課題が昨季からある中で、去年と同じような状況が続いてしまっているので、改善点が多いですが、一つひとつクリアして強い札幌になれるようにしていきたい」


 上写真/前半45分、広島左サイドのFKからの流れで、FW永井(20番)と競りながらボールをキャッチする札幌GK菅野。右へMF宮澤、高嶺(6番)、駒井(14番)


 上写真/後半8分、札幌FW興梠(23番)が広島MF野津田の厳しいマークを受ける。興梠は先制ゴールだけでなく、ポストプレーでも攻撃の起点となった


 上:上段写真/後半9分、広島MF森島(右端)が札幌DF福森をかわして左足で同点ゴールを決める。左端MF宮澤(10番)、中央田中(2番)

 上:下段写真/後半9分、同点ゴールを決めた広島MF森島(10番)に走り寄って喜ぶ広島の選手たち。守り切れなかった札幌DF福森はピッチに倒れたまま頭を抱える、ぶ然とするMF駒井(14番)と福森の右はDF田中


 上:左側写真/後半22分、札幌FW興梠からのパスを受けてMF金子(9番)がシュートするがゴール上に外れる、右広島DF佐々木(19番)

 上:右側写真/後半22分、シュートを上に外しピッチに手をついて悔しがる札幌MF金子


 上:上段写真/1−1の痛み分けとなりしゃがみ込む札幌DF田中(2番)、広島DF佐々木(右手前)ら両チームの選手たち

 上:下段写真/新加入のFW興梠(左端)の先制ゴールがありながら引き分けに終わり、サポーターへのあいさつに向かうMF荒野(27番)、DF宮澤(その右)ら札幌の選手たちは勝利を逃し重苦しい表情


 上:左側写真/後半30分、攻撃しながらもなかなか勝ち越し点を奪えず沖田(右)、杉浦(中)両コーチと話し合う札幌のペトロビッチ監督。四方田ヘッドコーチの横浜FCへの移籍で3者会談の様子も去年と違う

 上:右側写真/後半37分、「それはないだろう」と大きく手を広げる広島の迫井ヘッドコーチ(右)と有馬コーチ、コロナの関係で外国人監督の合流が遅れていて大変だ


■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント(一部抜粋)
 「広島はベテランと若手が融合した良いチームで、難しい試合になると思っていた。両チームが素晴らしい試合をしたと思っています。両チームの選手が勝利を目指し気持ちを出して戦った。前半は我々が非常に良い入りをしてリードを得た。

 しかし、その後は押し込まれてしまった。後半もなかなか自分たちのペースに出来ないまま追いつかれてしまい、その後は我々が支配する時間帯もあったが、前節も含めて選手たちが安定して力を出していくという部分がまだまだ足りていないと思う。ゲーム体力のところが足りていないというところが見受けられたが、そこは試合を重ねる中で改善していけると思っている。引き分けという今日の結果は残念だが、次の試合では3ポイントを目指す。それを繰り返していくしかないだろう。

 そして今日久しぶりにホームで戦ったが、たくさんのサポーターが後押しをしてくれました。感謝しています。今季もサポーターの皆さんとともに戦い抜きたいと思っています」


■サンフレッチェ広島の迫井深也ヘッドコーチのコメント(一部抜粋)
 「アウェイにたくさん来ていただいたサポーターと喜びを分かち合いたかったが、もう一歩のところで勝ち切れなかった。最初の失点のところは、少しうまく試合に入り切れなかった中での失点だったので残念だったが、そこからよく盛り返しながら同点に追いついたと思います。ただ、勝ち切りたかった、というのが正直なところです」
池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影