北海道コンサドーレ札幌の王道と遍歴2025年3月号
ブラジル

上:上段写真/引退表明後、J2千葉戦前に昔の同僚とトークショーで話をする元コンサドーレ札幌の山瀬功治氏。上:下段写真/2000年5月4日、J2湘南戦(当時)、新人で延長Vゴールを決め、祝福される山瀬功治氏(右から2人目)、その後方に岡田武史元監督、左から2人目に現Jリーグチェアマン野々村芳和氏(写真は撮影・石井一弘)

「生みの苦しみ」ここは我慢のしどころか・・・
2025シーズンの明治安田J2リーグ開幕から、北海道コンサドーレ札幌は4連敗(●0−2大分、●0−3熊本、●0−2山口、●1−3千葉)で未勝利。スタートからつまずいた形となった。
J1からの降格チームが「1年でJ2優勝し昇格」と言う目標を掲げるのはいいが、どこか頭の中でJ1レベルのチームがJ2リーグで戦うというような意識が無かったか。開幕前のキャンプで練習試合は無敗だったことも油断につながったのか。
確かに、ミハイロ・ペトロビッチ前監督が長く指揮した後、選手も大幅に変わらない中、岩政監督の理想とするサッカーに変えていくのには時間はかかるだろう。しかし、クラブが1年での結果を求めていたとしたら、理想と現実が乖離していると言わざるを得ない。
岩政監督がシーズン前に掲げた「完全オリジナルなフットボールを見せる」と言う高い理想を追求する為にも現実との折り合わせが求められる。その理想と現実のバランスが難しいことは承知の上だが、チーム・クラブとしてもどこまで我慢出来るか。
今季からJリーグの試合において実際にプレーが行われる時間「アクチュアルプレーイングタイム(APT)」を長くし、プレー強度を高めたい意向もありジャッジの基準は変わっている。
ジャッジの基準が定まっていないと言う声もあるが、それは同じ土俵で戦う相手チームも同じ。ここまでの札幌は、相手とのせめぎ合いやセカンドボールの回収で後手に回るシーンが目立つ。チームのシステムや戦術の前に、個の戦いにおいてJ2特有の激しさと厳しさに面を食らっている選手が多い印象だ。
10日、ホームでのジェフユナイテッド千葉戦後に岩政監督は「3節(山口戦)の後半も良かったが、今日はさらに良かった」と、攻撃の部分で手応えを感じているコメントもあった。実際に、1点差を追いかける後半は人数をかけて一方的に攻め込む時間帯も多かった。しかし、千葉がしっかりとブロックを敷いて守り、カウンターから追加点と4連勝で首位を走る千葉の試合巧者ぶりが光った内容だった。
「ボールを保持しながら流動的に動いて相手を圧倒する」と言う理想の攻撃があるようだが、手数、時間をかけるだけ相手守備の人数はそろいスペースや隙は無くなる。現時点では、そのスペースの狭いところに攻め込むパスの精度と受け手の収め方、シュートが決まる確率は低い。
まずは、相手のそろう前に急所を突く攻撃の選択、そして単純に(あっさりと)急所を突かれない守備を構築するのが先決だ。悔しい思いをしている選手たちも当然に分かっていることではあるが、次節以降の勝利で一気に流れを変えて欲しい(いや変えなければならない―)。
J1からの降格チームが「1年でJ2優勝し昇格」と言う目標を掲げるのはいいが、どこか頭の中でJ1レベルのチームがJ2リーグで戦うというような意識が無かったか。開幕前のキャンプで練習試合は無敗だったことも油断につながったのか。
確かに、ミハイロ・ペトロビッチ前監督が長く指揮した後、選手も大幅に変わらない中、岩政監督の理想とするサッカーに変えていくのには時間はかかるだろう。しかし、クラブが1年での結果を求めていたとしたら、理想と現実が乖離していると言わざるを得ない。
岩政監督がシーズン前に掲げた「完全オリジナルなフットボールを見せる」と言う高い理想を追求する為にも現実との折り合わせが求められる。その理想と現実のバランスが難しいことは承知の上だが、チーム・クラブとしてもどこまで我慢出来るか。
今季からJリーグの試合において実際にプレーが行われる時間「アクチュアルプレーイングタイム(APT)」を長くし、プレー強度を高めたい意向もありジャッジの基準は変わっている。
ジャッジの基準が定まっていないと言う声もあるが、それは同じ土俵で戦う相手チームも同じ。ここまでの札幌は、相手とのせめぎ合いやセカンドボールの回収で後手に回るシーンが目立つ。チームのシステムや戦術の前に、個の戦いにおいてJ2特有の激しさと厳しさに面を食らっている選手が多い印象だ。
10日、ホームでのジェフユナイテッド千葉戦後に岩政監督は「3節(山口戦)の後半も良かったが、今日はさらに良かった」と、攻撃の部分で手応えを感じているコメントもあった。実際に、1点差を追いかける後半は人数をかけて一方的に攻め込む時間帯も多かった。しかし、千葉がしっかりとブロックを敷いて守り、カウンターから追加点と4連勝で首位を走る千葉の試合巧者ぶりが光った内容だった。
「ボールを保持しながら流動的に動いて相手を圧倒する」と言う理想の攻撃があるようだが、手数、時間をかけるだけ相手守備の人数はそろいスペースや隙は無くなる。現時点では、そのスペースの狭いところに攻め込むパスの精度と受け手の収め方、シュートが決まる確率は低い。
まずは、相手のそろう前に急所を突く攻撃の選択、そして単純に(あっさりと)急所を突かれない守備を構築するのが先決だ。悔しい思いをしている選手たちも当然に分かっていることではあるが、次節以降の勝利で一気に流れを変えて欲しい(いや変えなければならない―)。
J2で肩を並べるレノファ山口でだ
コンサドーレ札幌でプロになり活躍
ブラジルがサッカー王国だったころ
札大柴田勗先生の紹介でブラジルへ
ジャパンの優秀選手はブラジル育ち
山口と札幌の試合後にはセレモニー
山瀬は札幌から浦和レッズ横浜FMで
日本代表になってJ1で288試合
Jリーグ24年連続得点は遠藤氏と
山口で2022年から43歳で引退
出身のSSSコーチ陣には弟もいる
当時サッカー先進国ブラジルで学ぶ
古参選手で頑張っている三浦知良も
来日のブラジル出身選手は札大学生
柴田教授に見込まれ6人が来道した
アルバイトをしながら札大の選手に
首都圏でサッカー選手になった例も
分厚い選手名鑑の最後を飾る欧州組
トップに三苫薫が遠藤航や堂安律ら
最近夜中のテレビに三苫と久保建英
2チーム分の選手名「欧州組名鑑」
ブラジルはどうか「その他だって」
北海道から世界に飛び出すのは誰だ
(池田 淳)