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一覧に戻るJ1第13節(8月29日)、終盤PK防がれ、名古屋にスコアレスドロー
20・08・31
ミシャ監督憤慨し会見拒否
札幌PK外し0−0の分け
2020年明治安田生命J1リーグ第13節は8月29日午後7時から札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌と名古屋グランパスの間で行われ、スコアレスドローに終わった。
名古屋3位、札幌13位(暫定)の戦いは、終了間際のアディショナルタイムに札幌がPKを得たが、名古屋GKの好捕に遭い、0−0に終わった。
この日の札幌ドームは気温22.2度、湿度59パーセントの絶好のコンディション。観客は3千479人と少なめだったが「所によっては降雨注意報」が出て傘を持ったファンが多く、致し方ないだろう。さらにNHKBS1で中継があり、「Jリーグタイム」で全国の試合速報が―とあれば「今時のテレビワーク」は仕方ないところか。
試合の方は、Jリーグ最優秀主審賞を10回以上受賞している西村雄一主審(48=東京都出身)で、午後7時3分、名古屋のキックオフで始まった。
札幌が布陣を変えてきた。GKは菅野孝憲で変わりないが、DF右に田中駿汰、中央にキムミンテ、左は定位置・福森晃斗。ボランチに荒野拓馬−宮澤裕樹。両サイドDFは右ルーカス・フェルナンデス。左が菅大輝(21)で、この試合で100試合出場(小樽市出身で札幌U−12、15、18に在籍、2016年Jリーグデビュー、JAPAN・A代表1試合1得点)。
トップ3にも変化を持たせた。FWアンデルソン・ロペスを先陣に右に駒井善成、左に背番号18チャナティップ。ベンチにはFWジェイ、ドゥグラス・オリベイラら得点力にかかわるプレーヤーを入れた。
一方の名古屋は、GKに3年目のランゲラック(32=オーストラリア出身193センチ)を配し、今季の失点8で、ゴールを死守している。さらにサガン鳥栖のFW金崎夢生を移籍させるなど「2年目のマッシモ・フィッカデンティ(52=イタリア)にかける期待」は大きい。
布陣は4−3−3で、前半は縦パスを使いFWを駆使してゴールを狙い、立ち上がりの4分から金崎のシュートが札幌のゴールバーを叩くなど力強いものを見せた。
札幌は主導権を握られたものの、中央の宮澤−荒野のコンビがDFラインまで下がって守備固めをする。さらに両サイドのDF田中と福森がFWロペスを目掛けてロングフィード、名古屋の出足を防いだ。(飲水タイムの掲示が涼し気=写真)。
【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「気持ちが入っていて良いゲームができている」、「このままの流れで集中力をもって戦っていこう」、「どんどん仕掛けていこう」
■名古屋グランパス、フィッカデンティ監督のコメントのチーム発表はなし
後半は互いに選手の交代は無し。札幌のキックオフで始まったがMFチャナティップの動きが激しい。ボールコントロールで前進が見られ札幌が中盤を支配するように。
最初に動いたのは名古屋。後半11分MFガブリエル・シャビエルが相馬勇紀に代わり、札幌は18分ジェイが駒井に代わって登場した。FW2人をターゲットに展開したが、得点に結びつかない。この辺から西村主審の判定が厳しくなった。20分にキム・ミンテ、32分に宮澤にイエローカードを出し、両軍のFK(フリーキック)をトータルするとなんと名古屋は22本、札幌が9本(その都度主審はメモしており、コメントは無かったが忙しかったのでは)。
最後はアディショナルタイム5分に名古屋の相馬にハンドの反則。ペナルティーエリア内の右でルーカスの持ち込んだボールを腕で跳ねのけた。カードは出なかったが、ルーカスが蹴ることになり、蹴ったボールはGKの足で止められ=写真=タイムアップ。ルーカスは憔悴して、言葉もなかったが、ジェイが「普段なら僕が蹴るが足が痛くて自信がなかった」と慰めたという。
次の2020年明治安田生命Jリーグ第14節は9月5日午後2時から札幌市の厚別公園競技場でサンフレッチェ広島と対戦する。
その前に北海道コンサドーレ札幌はルヴァンカップ準々決勝で9月2日午後7時から、札幌市の厚別公園競技場で宿敵・横浜F・マリノスと対戦する。
札幌PK外し0−0の分け
2020年明治安田生命J1リーグ第13節は8月29日午後7時から札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌と名古屋グランパスの間で行われ、スコアレスドローに終わった。
名古屋3位、札幌13位(暫定)の戦いは、終了間際のアディショナルタイムに札幌がPKを得たが、名古屋GKの好捕に遭い、0−0に終わった。
この日の札幌ドームは気温22.2度、湿度59パーセントの絶好のコンディション。観客は3千479人と少なめだったが「所によっては降雨注意報」が出て傘を持ったファンが多く、致し方ないだろう。さらにNHKBS1で中継があり、「Jリーグタイム」で全国の試合速報が―とあれば「今時のテレビワーク」は仕方ないところか。
試合の方は、Jリーグ最優秀主審賞を10回以上受賞している西村雄一主審(48=東京都出身)で、午後7時3分、名古屋のキックオフで始まった。
札幌が布陣を変えてきた。GKは菅野孝憲で変わりないが、DF右に田中駿汰、中央にキムミンテ、左は定位置・福森晃斗。ボランチに荒野拓馬−宮澤裕樹。両サイドDFは右ルーカス・フェルナンデス。左が菅大輝(21)で、この試合で100試合出場(小樽市出身で札幌U−12、15、18に在籍、2016年Jリーグデビュー、JAPAN・A代表1試合1得点)。
トップ3にも変化を持たせた。FWアンデルソン・ロペスを先陣に右に駒井善成、左に背番号18チャナティップ。ベンチにはFWジェイ、ドゥグラス・オリベイラら得点力にかかわるプレーヤーを入れた。
一方の名古屋は、GKに3年目のランゲラック(32=オーストラリア出身193センチ)を配し、今季の失点8で、ゴールを死守している。さらにサガン鳥栖のFW金崎夢生を移籍させるなど「2年目のマッシモ・フィッカデンティ(52=イタリア)にかける期待」は大きい。
布陣は4−3−3で、前半は縦パスを使いFWを駆使してゴールを狙い、立ち上がりの4分から金崎のシュートが札幌のゴールバーを叩くなど力強いものを見せた。
札幌は主導権を握られたものの、中央の宮澤−荒野のコンビがDFラインまで下がって守備固めをする。さらに両サイドのDF田中と福森がFWロペスを目掛けてロングフィード、名古屋の出足を防いだ。(飲水タイムの掲示が涼し気=写真)。
【監督のハーフタイムコメント】
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「気持ちが入っていて良いゲームができている」、「このままの流れで集中力をもって戦っていこう」、「どんどん仕掛けていこう」
■名古屋グランパス、フィッカデンティ監督のコメントのチーム発表はなし
後半は互いに選手の交代は無し。札幌のキックオフで始まったがMFチャナティップの動きが激しい。ボールコントロールで前進が見られ札幌が中盤を支配するように。
最初に動いたのは名古屋。後半11分MFガブリエル・シャビエルが相馬勇紀に代わり、札幌は18分ジェイが駒井に代わって登場した。FW2人をターゲットに展開したが、得点に結びつかない。この辺から西村主審の判定が厳しくなった。20分にキム・ミンテ、32分に宮澤にイエローカードを出し、両軍のFK(フリーキック)をトータルするとなんと名古屋は22本、札幌が9本(その都度主審はメモしており、コメントは無かったが忙しかったのでは)。
最後はアディショナルタイム5分に名古屋の相馬にハンドの反則。ペナルティーエリア内の右でルーカスの持ち込んだボールを腕で跳ねのけた。カードは出なかったが、ルーカスが蹴ることになり、蹴ったボールはGKの足で止められ=写真=タイムアップ。ルーカスは憔悴して、言葉もなかったが、ジェイが「普段なら僕が蹴るが足が痛くて自信がなかった」と慰めたという。
次の2020年明治安田生命Jリーグ第14節は9月5日午後2時から札幌市の厚別公園競技場でサンフレッチェ広島と対戦する。
その前に北海道コンサドーレ札幌はルヴァンカップ準々決勝で9月2日午後7時から、札幌市の厚別公園競技場で宿敵・横浜F・マリノスと対戦する。
上写真/審判団と共に入場する選手たち。スタンドからは間隔を取りながらのサポーターが後押し
上写真/前半10分、巧みにボールを操るMFチャナティップ(18番)。手前は久々のスタメン、DFキム・ミンテ(20番)。右は今季途中、サガン鳥栖から名古屋のユニホームを着たFW金崎夢生(44番)
上写真/前半26分、飲水タイムを知らせる「水色スクリーン」、和みます
上写真/前半36分、右サイドをドリブルで駆け上がる右ウイングバックのルーカス・フェルナンデス(7番)
上写真/前半28分、「今日は完璧です」とピッチ上で体を伸ばしリラックスするGK菅野
上写真/後半アディショナルタイム7分、ルーカス・フェルナンデスが蹴ったPKを足で止める名古屋GKランゲラック(寝そべり足にボールが当たっている)。右から名古屋MFジョアン・シミッチ(8番)、DF吉田(23番)、札幌MF宮澤(10番)、名古屋DF丸山(3番)、FW金崎(44番)、MF稲垣(15番)、札幌DF田中(32番)
上写真/試合終了の笛が鳴り、PK決まらずその場に倒れる札幌のDF2人。手前はキム・ミンテ、奥は田中
上写真/試合終了のホイッスルを吹いた後に名古屋の選手と言葉を交わす審判団。この日はFKを31回にイエローカード2枚を提示。終了直前のPKが入らず、安堵の色が出ていないか?
上:左側写真/後半の飲水タイムで札幌のペトロビッチ監督が作戦伝授(中央で白いシャツを着て背を向けている)。
上・右側写真/同じく後半の飲水タイムで選手に注文をつける名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督。
■北海道コンサドーレ札幌の四方田修平ヘッドコーチのコメント
※ペトロビッチ監督は体調不良のため会見を欠席
「非常に気持ちのこもったゲームをしてくれて、内容も後半の最後はチャンスもあって良かったので、勝点3取らせてあげたかったのですが、ポジティブに捉えて次に挑みたい」
(―PK時に交代で迷っていた?)
「PKになる前に交代を決めていたルーカス(フェルナンデス)がキッカーになっていたのでわたわたとした。結果、外したのは残念だが、誰も責めないと思う」
■名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督のコメント
「試合の入りは良かったので、そこでリードできていたらと思います。前半は(相手に)ほとんどゴールに近づかせないという内容で終わって、後半に入って、こうした均衡した試合になると、お互いもちろん勝ちを狙っていく上で、どうしてもFWとMF、DFのそれぞれの距離が開いてしまって縦長になることでオープンな展開になりました。
その中でどちらも何本も何本もチャンスがあったというよりは、いくつかチャンスがあった。最後にこの試合を決定づけるエピソードになるようなシーンがありましたが、ミッチ(ランゲラック)がしっかり止めてくれたおかげで、決して我々も負けに値するような試合ではなかった、そういったことをここで言わないで済むという状態にしてくれた。笑顔で札幌から名古屋に帰れるように救ってくれたと思います」
上・右側写真/同じく後半の飲水タイムで選手に注文をつける名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督。
■北海道コンサドーレ札幌の四方田修平ヘッドコーチのコメント
※ペトロビッチ監督は体調不良のため会見を欠席
「非常に気持ちのこもったゲームをしてくれて、内容も後半の最後はチャンスもあって良かったので、勝点3取らせてあげたかったのですが、ポジティブに捉えて次に挑みたい」
(―PK時に交代で迷っていた?)
「PKになる前に交代を決めていたルーカス(フェルナンデス)がキッカーになっていたのでわたわたとした。結果、外したのは残念だが、誰も責めないと思う」
■名古屋グランパスのマッシモ・フィッカデンティ監督のコメント
「試合の入りは良かったので、そこでリードできていたらと思います。前半は(相手に)ほとんどゴールに近づかせないという内容で終わって、後半に入って、こうした均衡した試合になると、お互いもちろん勝ちを狙っていく上で、どうしてもFWとMF、DFのそれぞれの距離が開いてしまって縦長になることでオープンな展開になりました。
その中でどちらも何本も何本もチャンスがあったというよりは、いくつかチャンスがあった。最後にこの試合を決定づけるエピソードになるようなシーンがありましたが、ミッチ(ランゲラック)がしっかり止めてくれたおかげで、決して我々も負けに値するような試合ではなかった、そういったことをここで言わないで済むという状態にしてくれた。笑顔で札幌から名古屋に帰れるように救ってくれたと思います」
池田淳 photo・jun