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一覧に戻るJ1第11節(8月19日)、終了間際に追いつき、大分と1-1で引き分け
20・08・22
上写真/前半12分、札幌MFチャナティップ(18番)が大分DF岩田(29番)に倒されFKを得る、左端DF鈴木(5番)、右端MF島川(4番)
(写真はいずれも8月19日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)
采配の違いを見せつける
攻めの札幌VS守りの大分
北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督にしてみれば「嫌な相手」の部類に入る。大分トリニータは、2006年から2011年のサンフレッチェ広島時代に対戦しているが「監督や選手が違う」。ショックなのは2019年の1−2、1−2の「連敗」。愛称ミシャは「心を込めて、七人の侍」で、対抗。「昨年優勝の横浜F・マリノス」に勝利したシステムで臨んだ。
2020年明治安田生命J1リーグ第11節は8月19日午後7時30分から札幌市の厚別公園競技場で、わずか2千039人の観客を集めて戦い1−1の引き分けに終わった。3連敗から立ち直りの勝ち点1をもらって11位にとどまった。
試合は同7時33分、札幌のMF荒野拓馬のキックオフで始まった。采配は山本雄大主審(37=京都府出身)。国際審判で、高校卒業後、自衛隊に入隊、08年に審判資格を取得09年から主審になった。昨シーズンは一発退場のレッド無し、イエローは1試合3枚、PKは昨季10回。(ちなみに協会副委員長の家本政明主審のPKは6回)。
天候晴れ、気温24.4度、湿度72パーセント。日中の最高気温は30度越で、日中は「熱中症注意報」道内初の「猛暑」に見舞われたが、午後7時30分過ぎの札幌はしのぎやすかった。(もちろん飲水タイムは前後半に採る)。
札幌はキャプテン宮澤裕樹をボランチに上げ、深井一希と中盤の攻防。トップ3は荒野を中心にチャナティップと駒井善成。GK菅野孝憲、DF進藤亮佑−田中駿汰−福森晃斗。この砦の前にはワイドなDFと表現しているが、ある時は攻撃のエース。
一方の注目の監督は片野坂知宏氏(49=鹿児島県出身)。大分がJ3の時に監督としては初采配。J2に引き上げ、2年目でJ1昇格、2019年は札幌より上の9位。今年は「6位を狙う」と意気軒高。鹿児島実業高でDF。サッカー選手としてはマツダ−サンフレッチェ広島−柏レイソル−大分−ガンバ大阪−ベガルタ仙台でプレー、2016年から現職。選手を発掘する目は「鋭い」。
先行したのは大分で前半終了間際、アディショナルタイム2分の47分、大分がCK(コーナーキック)を得る。MF長谷川雄志がキック、中央付近にいたDF香川勇気が合わせるがGK菅野がはじき出す。再び前にいたFW伊佐耕平が押し込み、終了間際に得点にした。
【監督のハーフタイムコメント】
■札幌のペトロビッチ監督のコメント
「悪くはないが、失点はもったいなかった」、「後半はもっと戦っていこう」、「スタートから集中して慌てないでいこう」
■大分トリニータの片野坂知宏監督のコメント
「後半45分が大事、集中して入ること」、「セカンドボールを大事にすること」、「予想して走ること」
後半は札幌の7人のMFに疲労が見える。「ハイプレス」の攻撃「多様な攻守の展開」を目指し、宮澤−深井のコンビ。荒野はトップからやDF陣からの持ち上がりなど縦横無尽に動き回る。さらにDF福森がCK、FKを一人でこなす。
疲労などで攻撃陣の要がリタイア。後半12分にFWジェイが深井と交代。24分に福森が金子拓郎に同・宮澤からアンデルソン・ロペス。さらに43分駒井をドゥグラス・オリヴェイラに代えて得点を狙う。トップに180センチ以上の3人が入ると壮観。
終了間際の44分、右サイドのルーカスが、得意のフェイントとドリブルで仕掛ける。ぺナルティーエリアでロペスにボールを預ける。ヒールキックでルーカスへ。見事なワンツーでゲット。札幌待望の1点。5分のアディショナルタイムは、がっくり来た大分の消沈。ジェイが踏ん張り、チャナティップのドリブルやシュート。しかし1−1のまま終了・・・。やっと終了の感は否めないが、これをどう生かすかが、監督・コーチの腕の見せ所としてチームに預けたい。
8月23日行われる予定だった2020年明治安田生命Jリーグ第12節サガン鳥栖戦は、新型コロナウイルスの影響により中止。第29節のコンサドーレ対横浜F・マリノス戦は8月26日午後7時30分から横浜の日産スタジアムで行われる。横浜がACL出場のため予定を変更して実施する。
(写真はいずれも8月19日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)
采配の違いを見せつける
攻めの札幌VS守りの大分
北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督にしてみれば「嫌な相手」の部類に入る。大分トリニータは、2006年から2011年のサンフレッチェ広島時代に対戦しているが「監督や選手が違う」。ショックなのは2019年の1−2、1−2の「連敗」。愛称ミシャは「心を込めて、七人の侍」で、対抗。「昨年優勝の横浜F・マリノス」に勝利したシステムで臨んだ。
2020年明治安田生命J1リーグ第11節は8月19日午後7時30分から札幌市の厚別公園競技場で、わずか2千039人の観客を集めて戦い1−1の引き分けに終わった。3連敗から立ち直りの勝ち点1をもらって11位にとどまった。
試合は同7時33分、札幌のMF荒野拓馬のキックオフで始まった。采配は山本雄大主審(37=京都府出身)。国際審判で、高校卒業後、自衛隊に入隊、08年に審判資格を取得09年から主審になった。昨シーズンは一発退場のレッド無し、イエローは1試合3枚、PKは昨季10回。(ちなみに協会副委員長の家本政明主審のPKは6回)。
天候晴れ、気温24.4度、湿度72パーセント。日中の最高気温は30度越で、日中は「熱中症注意報」道内初の「猛暑」に見舞われたが、午後7時30分過ぎの札幌はしのぎやすかった。(もちろん飲水タイムは前後半に採る)。
札幌はキャプテン宮澤裕樹をボランチに上げ、深井一希と中盤の攻防。トップ3は荒野を中心にチャナティップと駒井善成。GK菅野孝憲、DF進藤亮佑−田中駿汰−福森晃斗。この砦の前にはワイドなDFと表現しているが、ある時は攻撃のエース。
一方の注目の監督は片野坂知宏氏(49=鹿児島県出身)。大分がJ3の時に監督としては初采配。J2に引き上げ、2年目でJ1昇格、2019年は札幌より上の9位。今年は「6位を狙う」と意気軒高。鹿児島実業高でDF。サッカー選手としてはマツダ−サンフレッチェ広島−柏レイソル−大分−ガンバ大阪−ベガルタ仙台でプレー、2016年から現職。選手を発掘する目は「鋭い」。
先行したのは大分で前半終了間際、アディショナルタイム2分の47分、大分がCK(コーナーキック)を得る。MF長谷川雄志がキック、中央付近にいたDF香川勇気が合わせるがGK菅野がはじき出す。再び前にいたFW伊佐耕平が押し込み、終了間際に得点にした。
【監督のハーフタイムコメント】
■札幌のペトロビッチ監督のコメント
「悪くはないが、失点はもったいなかった」、「後半はもっと戦っていこう」、「スタートから集中して慌てないでいこう」
■大分トリニータの片野坂知宏監督のコメント
「後半45分が大事、集中して入ること」、「セカンドボールを大事にすること」、「予想して走ること」
後半は札幌の7人のMFに疲労が見える。「ハイプレス」の攻撃「多様な攻守の展開」を目指し、宮澤−深井のコンビ。荒野はトップからやDF陣からの持ち上がりなど縦横無尽に動き回る。さらにDF福森がCK、FKを一人でこなす。
疲労などで攻撃陣の要がリタイア。後半12分にFWジェイが深井と交代。24分に福森が金子拓郎に同・宮澤からアンデルソン・ロペス。さらに43分駒井をドゥグラス・オリヴェイラに代えて得点を狙う。トップに180センチ以上の3人が入ると壮観。
終了間際の44分、右サイドのルーカスが、得意のフェイントとドリブルで仕掛ける。ぺナルティーエリアでロペスにボールを預ける。ヒールキックでルーカスへ。見事なワンツーでゲット。札幌待望の1点。5分のアディショナルタイムは、がっくり来た大分の消沈。ジェイが踏ん張り、チャナティップのドリブルやシュート。しかし1−1のまま終了・・・。やっと終了の感は否めないが、これをどう生かすかが、監督・コーチの腕の見せ所としてチームに預けたい。
8月23日行われる予定だった2020年明治安田生命Jリーグ第12節サガン鳥栖戦は、新型コロナウイルスの影響により中止。第29節のコンサドーレ対横浜F・マリノス戦は8月26日午後7時30分から横浜の日産スタジアムで行われる。横浜がACL出場のため予定を変更して実施する。
上写真/札幌MFチャナティップが倒されて得たFKを前半13分、札幌DF福森(5番)が蹴ったが惜しくもゴール右にはずれる。大分の壁は右からFW三平(27番)、DF香川(2番)、MF長谷川、松本(7番)、GKムン・キョンゴン、福森の左札幌MF深井(8番)、同右荒野
上写真/前半32分、札幌MF駒井(左)がシュートするが大分GKムン・キョンゴン(22番)にキャッチされ残念がる、右大分DF鈴木(5番)
上写真/前半35分、札幌右CKからDF進藤(3番)を狙うが、大分FW三平(27番)にクリアされる。札幌の選手右端MF深井、DF田中(右から3人目)、中央に構えるのは大分GKムン・キョンゴン(22番)
上写真/前半追加タイム2分、大分FW伊佐(右奥)が先制ゴールを決め、DF岩田(29番)、FW三平(右手前)らに祝福される
上写真/後半12分、札幌MF駒井(14番)がシュート性のクロスを入れる、後方大分MF長谷川
上写真/後半22分、大分FW高澤(31番)がGKと1対1となるチャンスを作るが菅野が好セーブをみせる。右端札幌MFルーカス・フェルナンデス(7番)
上:上段写真/後半44分、札幌MFルーカス・フェルナンデス(左)が大分DF鈴木(5番)をかわして同点ゴールを決める、右端途中出場したFWジェイ(48番)
上:下段写真/後半44分、起死回生の同点ゴールを決めた札幌MFルーカス・フェルナンデス(7番)が宮澤の祝福を受ける。左の3選手、後半途中出場で勢ぞろいした札幌の大型外国人攻撃陣、左からアンデルソン・ロペス(11番)、ドゥグラス・オリヴェイラ、ジェイはヒーローの座を小兵のルーカスに持っていかれた
上:下段写真/後半44分、起死回生の同点ゴールを決めた札幌MFルーカス・フェルナンデス(7番)が宮澤の祝福を受ける。左の3選手、後半途中出場で勢ぞろいした札幌の大型外国人攻撃陣、左からアンデルソン・ロペス(11番)、ドゥグラス・オリヴェイラ、ジェイはヒーローの座を小兵のルーカスに持っていかれた
上:上段写真/過密日程の上、1−1の引き分けとあって、疲れはピーク、ガックリとひざに手をやる札幌MFチャナティップ(中央)。その左大分MF長谷川、左端札幌のFWアンデルソン・ロペス(11番)、右端腰に手をやり汗をぬぐう大分DF刀根(41番)
上:下段写真/大分と1−1の引き分けに終わり、ゴール裏サポーターにあいさつする札幌の選手たち
上:下段写真/大分と1−1の引き分けに終わり、ゴール裏サポーターにあいさつする札幌の選手たち
上:左側写真/後半25分、両手を広げて選手を鼓舞する札幌のペトロビッチ監督
上:右側写真/後半22分、FW高澤がGKとの1対1となり、菅野に好セーブされた時、両手を大きく広げた大分の片野坂知宏監督
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「3連敗で迎えた試合で難しいものだった。選手たちは何がなんでも勝利をするという気持ちを表現してくれた。ビルドアップが洗練されたパスサッカーをする大分に対して前から仕掛けた。そうして前半は押し込む展開の中でセットプレーからリードされてしまい、選手にとってショックな展開となった。しかし後半はアグレッシブに戦い、チャンスを多く作ってくれました。2点を失うリスクがありながらも、押し込んでくれてそれが実った。引き分けではあったが、内容としては満足ができる。非常に厳しい連戦、内容の中で良いゲームをしてくれたと思います。勝利はできませんでしたが、1−1は我々にとっては悪い結果ではありませんでした」
■大分トリニータの片野坂知宏監督のコメント
「アウエーの地で札幌さん相手に、お互いミラーゲームで厳しい試合になるという覚悟を持って臨んだ。終了間際まで1−0でリードしていたが、最後に失点して1−1の引き分けに終わった。今日のゲームもどちらが勝ってもおかしくないような展開になったと思うが、我々としても決定機のところで確実に決めて1−0を2−0にすることができれば、もしかしたら勝点3を取れたゲームになったかもしれないと思う。ただ、やはり簡単にはやらせてもらえないし、札幌さんもビハインドの中でパワーを出して攻めてこられて、そういうところで粘り強く体を張っていたのだが、最後にこじ開けられてしまった。非常に悔しいが、5連敗したあとやっとホームで勝って、アウエーで札幌さん相手に勝点を1でも取れたことは良かったと思うし、負けずに帰れることをポジティブに捉えたい」
上:右側写真/後半22分、FW高澤がGKとの1対1となり、菅野に好セーブされた時、両手を大きく広げた大分の片野坂知宏監督
■北海道コンサドーレ札幌のペトロビッチ監督のコメント
「3連敗で迎えた試合で難しいものだった。選手たちは何がなんでも勝利をするという気持ちを表現してくれた。ビルドアップが洗練されたパスサッカーをする大分に対して前から仕掛けた。そうして前半は押し込む展開の中でセットプレーからリードされてしまい、選手にとってショックな展開となった。しかし後半はアグレッシブに戦い、チャンスを多く作ってくれました。2点を失うリスクがありながらも、押し込んでくれてそれが実った。引き分けではあったが、内容としては満足ができる。非常に厳しい連戦、内容の中で良いゲームをしてくれたと思います。勝利はできませんでしたが、1−1は我々にとっては悪い結果ではありませんでした」
■大分トリニータの片野坂知宏監督のコメント
「アウエーの地で札幌さん相手に、お互いミラーゲームで厳しい試合になるという覚悟を持って臨んだ。終了間際まで1−0でリードしていたが、最後に失点して1−1の引き分けに終わった。今日のゲームもどちらが勝ってもおかしくないような展開になったと思うが、我々としても決定機のところで確実に決めて1−0を2−0にすることができれば、もしかしたら勝点3を取れたゲームになったかもしれないと思う。ただ、やはり簡単にはやらせてもらえないし、札幌さんもビハインドの中でパワーを出して攻めてこられて、そういうところで粘り強く体を張っていたのだが、最後にこじ開けられてしまった。非常に悔しいが、5連敗したあとやっとホームで勝って、アウエーで札幌さん相手に勝点を1でも取れたことは良かったと思うし、負けずに帰れることをポジティブに捉えたい」
池田淳 写真はいずれも石井一弘撮影