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岡ちゃん「今治」おめでとう

20・07・02
今治22番はCKを会得せよ

 今季Jリーグ入りしたJ3=FC今治の試合(6月27日)を見た。異常事態の中、臆することなく、0−0のスコアレスドローで「勝ち点1」は、きっと記念になる。相手は今季初めてJ2から落ちてきたFC岐阜だからと、復帰を目指すチームのホームゲームだったからである。

 さらに岡田武史氏(63=FC今治代表取締役会長)が、若かりし頃、1998年のフランス・ワールドカップ(W杯)に初めて「日の丸」を持って出場した記憶もよみがえる。未知の世界へ「突然の監督」として、出場「全敗」で帰ってきた。

 お先真っ暗で「采は振られ」、1999年、「ひょんなことから」、北海道にやって来た。2000年には「コンサドーレ札幌」をJ1に引き上げ、その後、横浜F・マリノスを2年連続優勝に導いた。言っちゃあ悪いが、それまで率いていた代表監督が「突然の更迭アンド突然の病」のピンチヒッターで「JAPAN」を任された。ひょんなことで本州と四国の間に橋が架かり、行きやすくなった「愛媛・今治」に、着地点を見つけたか。

 何をやらかすか―。サッカーしか知らない男が今治に根を張り、政財界を手中に収めだしたから「不思議だ」。

 岐阜のスタジアムは、川淵三郎氏(83)の「リモートマッチ」で、スタンドは「無観衆」。DAZNで中継していたが、最初の映像に「マスク姿の岡田武史さん」。

 ゲームは、昨季JFLの3位とJ2の18位の試合にしては、「四つに組んだ好試合だった」。気になったのは今治の背番号22、上原拓郎(28)がいた。北海道教育大岩見沢校を卒業―「キャプテンシーがある」(コンサドーレGM評)と入団したが、1年でロアッソ熊本に転出、1年前に今治に来た。ゲームではCKをほとんど任されたが、ニアの選手混濁の中。ふとコンサドの福森晃斗のFKを学んでほしいと「ダメ出し」をした。岩見沢では、1年生の時、私(同大学時間講師)「スポーツとジャーナリズム論」の講義を受け、素直な良い子だったが・・・。

 J2は、小野伸二がいるFC琉球とアビスパ福岡(6月28日)を見た。なんとキャプテンマークを巻いた上里一将(34)が2年目を迎えていた。さらに上原慎也(33)とあの風間兄弟。昨年、樋口靖洋監督に代わって、生まれ変わっていた。相手のアビスパ福岡は陣容をつかみ、J1復帰を狙う選手を整えたようだ。

 暑さの中の戦いになり「飲水タイム」も設けられ、個人の飲料ボトルからの給水をしていた。こちらも前半に琉球の阿部拓馬(32)がゴールゲット。福岡はスペインからの新加入のデルガド(29)が後半立ち上がりに追いつき1−1のドローだった。サッカーは「逆境こそ力」の乗り越える物を見た。
池田淳