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五輪イヤーに宮澤キャプテン

20・01・26
 上写真/2019年J1リーグ第26節ベガルタ仙台戦で、前半21分、仙台FWハモン・ロペスと競り合いながらパスを出す札幌のキャプテンMF宮澤裕樹(10番)。2019年9月14日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘


メダル目指して「ONE TEAM」

 北海道コンサドーレ札幌のキャプテンに宮澤裕樹30歳が選ばれた。高校サッカーの名門「室蘭大谷(現北海道大谷室蘭)」の出身で、入団13年目でJ1定着4年連続記録と、5年目の腕章を巻くことになった。

 15年前に来日、広島、埼玉と北上して、札幌の監督になったミハイロ・ペトロビッチ氏(62=セルビア出身、オーストリア国籍)が、「ふるさとの風が吹く」と、3年目を迎えた北海道。今季は2019年の27人のプレーヤーとコーチングスタッフの顔ぶれは、固定したまま「ワン・チーム」で臨む。 

 2020年東京オリンピック・パラリンピックの年に、目指すは金・銀・銅だが、札幌が狙うのはJ1リーグのベスト3「ACLの出場権」。

 この選手代表に選ばれたのが宮澤キャプテン背番号10だ。多くを語らない「ひろき」だが、伊達市出身の道産子でキャプテン歴5年は、河合竜二(2011−2018年)の在籍8年中のキャプテン5年の最長に続く。さらにミスター・コンサドーレの砂川誠(2003−2015年)の在籍13年は、今年の宮澤が同年の13年になり、3人目の「ミスターの称号」は確実。もうひとりのミスターは、道産子の曽田雄志(2001−2009年)で、札幌南高−筑波大出で、宮澤と同じFW登録からDFに定着、今ならベストパスになるバックパスを多用して、ブーイングを浴びた、「気の毒な」名プレーヤーだった。

 選手歴は、砂川と並び13年で自動的にクリアできる。キャプテン歴も5年で並び、コンサドーレ3人目の「ミスター」になる。

 余談だが河合竜二の入団と同時のキャプテン就任は、当時の石崎信弘監督の「直感指名」として、語り草になっている。

 追伸 「月刊 コンサドーレ」の2月号が2020年1月24日発売された。チーム在籍13年目、キャプテン就任5年目の宮澤裕樹にしては、静かだ。
 「あと一歩」を今年に求めていた。


 上写真/2019年の抱負を語る宮澤キャプテン 2019年1月12日、Photo・Jun
写真撮影は石井一弘とJun