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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 21 広島

19・07・27
熱いぞ6勝2分け6敗を目指せ

 北海道コンサドーレ札幌は「熱い夏」を迎える。8月3日午後7時から、アウエーのエディオンスタジアム広島で、サンフレッチェ広島と対戦する。明治安田生命J1リーグ第21節として、両チームはJ1参入後通算14戦目を迎えることになる。札幌の1998年参入を皮切りに両チームともJ2降格のすれ違いもあったが、これまで札幌の5勝2分け6敗。前節までの順位がコンサド7位、広島8位で勝ち点も31と29の大決戦の場。

 城福浩監督(58)が広島を率いて2年目。しかし監督歴や指導歴を見ると、1995年に富士通川崎を皮切りに日本代表アンダー世代の指導、その後FC東京3年、ヴァンフォーレ甲府3年を経てから再びFC東京を経て広島。

 今季は7戦目まで負けなしの5勝2分けだったが、第8節でFC東京に0−1で敗れると5連敗。第13節で浦和レッズに4−0で勝ち、第14節では札幌に0−1で敗れるなど波乱含みの前半戦を戦っていた。

 今回は第15節から5試合負けなし(広島の第16節は7月31日)で、札幌に挑んで来る。 

 
 【札幌の秘策】どうもペトロビッチ監督は、前節湘南ベルマーレに大差の5−2で快勝、上機嫌で「先が見えたようなブラボー発言」があったようだ。運営会社の野々村芳和コンサドーレ社長は北海道新聞の「野々村流」のコラムの中で「監督は2年目が一番厳しい」と指摘、故障者が復帰した、これからが勝負―と読んでいる。満を持して頑張っているMF白井康介が「得点に絡んでいる」。FWジェイのヘディングが冴えてきた。しかし今回は、アウエーのナイトゲーム。さらに、FW鈴木武蔵が、目標の日本代表を見失っている。

 このあたりの監督、コーチングスタッフのまとまりはどうなのか? 社長の言うように「2年目のジンクス」は、選手個々の自覚とクオリティーの広がりと思うが―。

 宮澤裕樹と荒野拓馬のタテの絡み合い、午前9時ゾーン(左扇型)と反対の午後3時ゾーン(右攻撃スペース)の選手の配置。左なら18番、4番、9番。右なら7番、11番、19番。大いにトライアングルパスを回しているところが見たい。さらに3バックの左右を入れ替えてみたら、GKク・ソンユンの苦し紛れのロングフィードは、9時と3時の「空地」へ。

 8月のホーム2試合、アウエー3試合が、「野々村流」にならなければよいが―。コンサドはまことに面白い話題のあるチームだ。
池田淳