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プロカメラマン“石井一弘の目”『VAR導入か?』

19・07・25
 今回の“カメラマンの目”は7月20日に行われた北海道コンサドーレ札幌対湘南ベルマーレ戦で起きた珍しい“事件”について、カメラのレンズを通して掘り下げてみたいと思います。

 試合は終盤に向け札幌が4−1と断然リード。さらに「行け行けドンドン」といった状況の後半39分での出来事です。

 (いずれも写真は7月20日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上:上段写真/右サイドを駆け上がったMF白井からのクロスをチャナティップがシュート。一度はGK秋元(1番)がはじき、前にこぼれたボールを再びチャナティップが今度は「おなか」で押し込んでゴール。しかし、主審は「ハンド」と判断してノーゴールとなった。

 上:下段写真/これに怒った札幌側は、ペトロビッチ監督や選手たちが猛抗議。中村太主審がチャナティップ(18番)に左手を示して「ハンドだった」ということを一生懸命説明しているように見える。この後、主審と副審が協議し、結局判定が覆りゴールが認められた。

 2枚の写真を見比べると、下段写真で主審は明らかに自分の左腕を指して「ハンドだった」と説明している。
 
 しかし、上段の写真ではチャナティップの左手がボールに当たっているようには、どうしても見えない。判定が覆ったのは妥当な判断だったのではないかと思う。こんなシーンや判定が今季Jリーグで目立っており、検討されているVAR導入の議論が進むのではないか。
 
石井一弘