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ルヴァンカップ第6節(5月22日)、湘南と分け、グループステージ突破

19・05・24
 5月22日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのShonan BMWスタジアム平塚で湘南ベルマーレと対戦したYBCルヴァンカップグループステージ第6節。札幌が前半、MFルーカス・フェルナンデスが先制点を奪い、後半開始早々にもMF金子が追加点。2点リードを生かしたかったが、その後湘南の猛攻にあい2失点。2−2の引き分けとなり、他会場の結果を受け、グループ首位でプレーオフステージに進出となった。

 引き分け以上でグループリーグ突破が決定する札幌は、直近のリーグ戦から8名を入れ替えて、この一戦に臨む。対する湘南は勝たなければプレーオフに進出することが出来ないために主力の多くを起用してきた。

 試合は、ボールを握りじっくり攻める札幌と、素早いカウンターを狙う湘南という構図に。しかし、互いに持ち味を出し切れないまま、決定機が少なく、静かな展開で時間が進む。

 停滞した状況の中、一瞬の隙から札幌が試合を動かす。前半39分、湘南陣内中央でボールを受けたLフェルナンデスがスルスルとドリブルで前進。ペナルティーエリア手前で対応に来た湘南DFを右足のキックフェイントでかわしボックス内に進入。左足を振り抜くとグラウンダーのシュートが右サイドネットに吸い込まれ、1−0で試合を折り返す。

 札幌は後半開始から、DF福森に代えDFキム・ミンテ、LフェルナンデスのところにMF菅を投入し、突き放しにかかる。

 すると狙い通りの展開で札幌が追加点を奪う。後半3分、湘南陣内でボールを奪った菅が左サイドに位置する中野に預ける。中野はペナルティーアーク内に入ったMF金子に横パスを送ると、金子は右足ワントラップから左足で素早くシュート。湘南GK富居が左に横っ飛びをするも伸ばす手をかすめてネットを揺らす。特別指定選手の金子はこれが嬉しいプロ初ゴールとなった。

 2点リードとした札幌は、試合をキッチリと締めたいところだったが、勝つしかない湘南が意地の猛攻で襲い掛かる。

 まずは後半9分。札幌がPKを献上し、ピンチを迎える。ここは湘南キッカーMF杉岡が枠の上に外し、ピンチを回避。続く後半16分にはペナルティーアーク付近からの湘南MF松田の強烈なミドルシュートはクロスバーに助けられて事なきを得た。

 なんとか守っていた札幌だったが、後半26分、ついにゴールを割られる。湘南が右サイドを突破し、中央へのセンタリングをFW野田が触り、ボールがこぼれる。これに素早く対応した、湘南MF菊地が左足ワンタッチで蹴り込み、1点差。

 終盤に向かい、さらに猛攻を仕掛けるホームの湘南。対して札幌は逃げ切りを図り、体を張った守備で対抗していく。

 すると、試合終了間際のアディショナルタイム2分。湘南が右サイドでつなぎ、大きなクロスをペナルティーエリア内に蹴り込む。これは一度札幌DFがクリアを試みるも、ボールが流れ、湘南の杉岡がスライディングで再び中央へ折り返す。これを湘南FW野田が札幌GK菅野の前に飛び込み、左足で同点ゴール。ゴール前に人数をかけ流れ込んでくる湘南スタイルの前に、札幌の壁も決壊した。

 それでも札幌は、2−2のドローで耐えてタイムアップ。札幌は最低限の結果を持ち帰り、グループステージ突破のミッションを果たした。

 札幌の次の試合は5月25日に札幌ドームで14位のガンバ大阪(勝ち点11)と対戦する。
編集部