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J1第12節(5月18日)、首位の東京にアウエーで0−2の完封負け

19・05・20
 5月18日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーの味の素スタジアムで首位を走るFC東京と対戦した明治安田生命J1リーグ第12節。前半は互いのGKが好守を見せスコアレスで折り返す。後半に入るとホーム東京が隙を突いた2ゴールを奪い、札幌が0−2で完封負け。これで札幌は6勝1分け5敗、勝ち点19のまま、順位を1つ下げて7位となった。

 札幌はここ5戦で4勝1分け、東京は負けなしで首位と、好調同士の好ゲームを期待し24,772人が見守る中、キックオフ。

 試合は、札幌がボールを保持して攻めようとするが、東京が堅いブロックを敷いて対応。球際での激しいプレーの応酬から、札幌が東京の守備網につかまりカウンターを浴びるシーンが目立つ。

 すると札幌が押し込まれていた前半17分、東京が左からのCKをDF森重が混戦から足で合わせ、札幌GKク・ソンユンが右手ではじき出す。

 続く前半19分も東京の攻撃。前線にラフな浮き球のボールを送ると、東京MF橋本がヘディングで前方に逸らし待っていたFWディエゴ・オリヴェイラの足もとに収まる。Dオリヴェイラはドリブルで札幌DFを引き付けて横を走るFW永井にラストパス。永井は右足トラップから左足を振り抜くも札幌GKクが辛うじてセーブ

 さらに東京は前半23分、札幌陣内深くでボールを奪い、一気にスピードアップ。ハーフウェーラインから東京MF東の鋭いスルーパスが永井に通ると、GKクと1対1。しかし絶妙なポジショニングに立ったクは、最後まで永井の動きを見ながら我慢し、シュートコースを限定。決定的なピンチだったが体を壁にしてチームを救った。

 何とか攻めたい札幌は前半39分、DF福森からのアーリークロスをファーサイドに走りこんできたMFルーカス・フェルナンデスが頭で合わせる。地面に叩きつけたボールは枠に飛んだが東京GK林が上へはじき出し、スコアレスのまま後半へ。

 後半に入っても東京が主導権を握る流れだったが、札幌にチャンス到来。後半10分、ゴール正面約30mの距離で得た直接フリーキック。蹴るのは当然のごとくDF福森。得意の左足でカーブをかけGKの手前でバウンドを狙ったが林にセーブされ、得点はならず。

 すると後半19分、札幌が手痛いミスで先制を許す。東京の攻撃を札幌ペナルティーエリア内で止めたDFキム・ミンテは近くにいるMF宮澤にパスを選択。ボールを見ていなかった宮澤はコントロールを誤り、あわててクリアするも中途半端となりゴール正面で待つ東京DF小川に渡ってしまう。これを小川に冷静に蹴り込まれ失点。クのファインセーブで締っていたゲームだけにもったいない場面だった。

 これで札幌は攻めるしかなくなり、前掛かりになる。首位を走る東京はこれを見逃さずに的確なカウンターアタックを仕掛ける。

 後半24分、札幌のミスから中盤でDオリヴェイラがボールを拾い、ドリブルで持ち上がる。右前方を駆け上がるMF久保にパスを送り、受けた久保は細かいタッチでペナルティーエリアに進入。対峙する福森をフェイントで外し、股の下を通す技ありのシュートをニアに突き刺した。

 意地を見せたい札幌は後半41分、ペナルティーエリア内でMFチャナティップからのパスをFW鈴木が左足ワンタッチで合わせるが枠の左に外れる。東京のしたたかな戦い方の前に札幌は最後まで得点を奪えず0−2の完敗。上位陣の背中が遠のいた。

 札幌の次の試合は5月22日のルヴァンカップ・グループステージ第6節、Shonan BMWスタジアムでの湘南ベルマーレ戦を挟み、5月25日に札幌ドームで、J1第13節、14位のガンバ大阪(勝ち点11)と戦う。
編集部