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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 10 神戸

19・05・01
令和元年幕開けの札幌ドームに神戸を迎える

 新しい元号を迎えて北海道コンサドーレ札幌は令和元年5月4日午後2時から札幌ドームでヴィッセル神戸と、J1リーグ第10節を戦う。

 改まったセレモニーは、その日に披露されるが、9節を終わって札幌が7位、神戸が12位。勝ち点15で5勝4敗のコンサドーレに対し、ヴィッセルは勝ち点10の3勝1分け5敗。神戸は2018年10月から就任したフアン・マヌエル・リージョ監督(53=スペイン)が7戦を終わった段階で辞任した。

 国内屈指のボランチ山口蛍(セレッソ大阪)、さらに2年連続のベストディフェンス(ウィングバック)西大伍(鹿島アントラーズ、札幌出身)らDF陣を整え、昨年からのイニエスタ、ポドルスキ、さらにスペイン元代表ビジャを迎え万全の態勢だった。何が起こるか分からない、スタッフが元の木阿弥?吉田考行監督(42)が3年目を迎えることになった。思わしくない。前節は川崎フロンターレに1−2で敗れた。

 札幌とは、これまで14試合(J1)して7勝3分け4敗。2017年がアウエーで2−1、ホーム2−0、18年はホーム4−0、アウエー1−3だった。
  

 【札幌の秘策】2012年、神戸は和田昌裕―西野朗―安達亮3人の監督交代が、今回と同様以上の混乱を招き、J2に降格した。混乱は名選手を「迷選手」にする。この辺をペトロビッチ監督とスタッフがどう読むか。吉田監督のシステムが4−4−2で、4−3−2−1も考えられる。FWのビジャとアシスターのイニエスタ、西らのマーク関連と両サイドの防御が見どころ。攻撃は札幌が前半0−15分までの速攻。神戸が後半20分からタイムアップまでの攻撃が得意。前半で極められれば札幌。2得点で後半を迎えると、神戸の反撃を食らう恐れもある。札幌優位の今のうちに神戸を突き放しておきたい。
池田淳