コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 9 磐田

19・04・23
仲良し監督と社長の戦いで平成に幕

 今、サッカー専門の電波・スカパー!とDAZNが飛び交っている。Jリーグは元より、欧州や南米のゲームがキャッチできる。スポーツ全般が身近になった。名波浩ジュビロ磐田監督、野々村芳和コンサドーレ社長はプレーヤー上がりでサッカーを盛り立てる指揮者になった。スカパー!で「対談」をしてサッカー専門チャンネルの普及に寄与したことは言うまでもない。

 J1リーグ第9節で、磐田と札幌が平成31年で初めて対戦する。4月28日午後3時からヤマハスタジアムで行われる。5月からは「令和」に代わる。なんとなく平成最後のゲームというが、名波監督がJ2に初めて降格した磐田を率いたのは2014年で、札幌が野々村社長となったのも2013年。生まれもサッカーどころ静岡県で藤枝市と清水市(現静岡市清水区)。2人とも46歳の同い年。

 両チームの試合の方は、磐田が8節終了で16位、札幌は8位。今までのJ1、J2での対戦成績は、磐田の9勝4分け5敗で、磐田リード。名波監督時代の14年以降で見ると、この年は第1節が0−1で札幌、なぜか最終節で札幌ホームで迎え1−1の引き分けだった。システムは両者とも4−3−2−1が長く、最近は3−4−2−1。15年は仲良く0−3と3−0の互いにホーム勝ち。16年は磐田がJ1、札幌がJ2で優勝して翌年の昇格を決めた。17年はJ1同士で9節2−2、25節は札幌ホームで2−1で札幌が勝ち。18年札幌がペトロビッチ監督になり、17節0−0で分け、33節はアウエーで2−0で札幌が勝ち。オウンゴールと三好康児(現横浜F・マリノス)の得点だった。

 
 【札幌の秘策】名波・磐田はスロースターター。札幌は前節、横浜F・マリノスに先制攻撃をして3−0で勝った。特徴の先制逃げ切りのパターンを地で行った試合だった。磐田も攻撃陣にロドリゲスやアダイウトン、山田大記を入れて、アシストを待つ。なんとGKのカミンスキーがアシストナンバー1とは、驚いた。さらにDFエレンがアシスト2位でバックからのロングフィードが要注意。

 コンサドは8節のような、度肝を抜く「開始直後のゲット」を試みよう。得点順位1位のアンデルソン・ロペスの喜んだ顔がまた見たい。
池田淳