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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 2 浦和

19・02・26
「ブラボー」と「魔法使い」の戦い

 記念すべき2019年の初戦で、北海道コンサドーレ札幌は湘南ベルマーレに0−2で敗れた。第2戦は3月2日午後4時から、埼玉スタジアム2002で浦和レッズと戦う。コンサドーレのミハイロ・ペトロビッチ監督は、レッズから札幌に来て2年目。浦和は昨年4月、堀孝史監督を更迭して、オズワルド・オリヴェイラ監督を招へいした。

 来日経験はミシャが2006年のサンフレッチェ広島で、オリヴェは2007年に鹿島アントラーズに来て、3年連続Jリーグ優勝の快挙をやってのけた。11年までの5年間で天皇杯2勝、ルヴァンカップ1勝の前代未聞の快挙を残して去った。

 ミシャは、広島の後、浦和を6年率いたがルヴァン杯の「ブラボー」を残し、その後チームはACLと天皇杯を制した。2018年から札幌で指揮、「ブラボー」の秘策を練って4位。一方、オリヴェは浦和を5位に率いての今季を迎えている。

 この対戦、昨年は浦和の1勝1分けだった。左サイドからのDF槙野智章、MF柏木陽介と新加入のFW杉本健勇の速攻が見られる。FW興梠慎三の中央突破が今季も武器。あまり代わり映えのしない布陣だ。


 【札幌の秘策】第1戦のペトロビッチ監督の采配に疑問を感じた。右のMFに早坂良太を使ったこと。駒井善成がけがで使えないにしても、後半交代で出したMFルーカス・フェルナンデスか、キム・ミンテ、石川直樹、小野伸二らを選択出来なかったか。さらに後半30分以上での交代を狙ってきたが、3人枠を2人だけとは、何を勘違いしたか?。スタッフの連帯感がなかったように感じる。選手が可哀想。浦和には、こんな無様な姿を見せてはならない。

 また、アウエースタート問題。雪の札幌を念頭に、Jリーグの配慮はありがたいが選手のモチベーションはどうだろう。札幌から移動できる体制を考えないと、2001年以来の初戦アウエー勝利は「絵に描いた餅」になりそう。オリヴェの「オズの魔法使い」の中に選手との精神的な家族関係に関した調査があった。これぞモチベーションの原点だと思う。

 最後にGKク・ソンユンのこと。PKエリア内、前後左右のプレス位置は素晴らしい。一つだけ注文が―。湘南戦の1失点目はつかめなかったか?握力を心配している。2種登録でGKを入れたが、2人でのボールの奪い合いはGKにとっては一番嫌な練習だが、「解るかな」。これがポイントかも。
池田淳