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J1第30節(10月20日)、アウエーで2度追いつくも湘南とドロー

18・10・24
 10月20日、北海道コンサドーレ札幌はShonan BMW スタジアム平塚で13位(勝ち点35)の湘南ベルマーレと対戦。札幌は前半、攻め込んだ隙を突かれ湘南に1点リードを許し折り返す。後半に入りFWジェイのゴールで追いつくが、セットプレーから湘南に追加点を奪われ、またも1点ビハインド。それでもMFチャナティップが意地の同点ゴール。アウエーの地で2−2の引き分けに持ち込んだ。

 ACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場圏内の3位を狙うためにも勝ち点3が欲しい札幌は、試合開始から主導権を握りにかかる。前線からハイプレスをかけてくる湘南に対し、素早いボール回しで相手陣内に攻め入り、次々とチャンスを作っていく。

 前半9分、左からのコーナーキック、DF福森が得意の左足で低いボールをニアサイドに送ると、DF宮澤が渾身のダイビングヘッド。しかし左ポストを叩く。

 さらに前半18分、右サイドをドリブルで持ち上がったFW都倉が対角線に目をやりロングパス。MF荒野がペナルティーエリア内からダイレクトで狙うがジャストミート出来ずに枠外へ。

 今度は前半38分、右サイドでロングボールを収めたジェイからチャナティップに縦パスが渡り、ペナルティーエリア左角から狙ったミドルシュートも枠の上へ外れた。

 札幌が決定機を生かせないでいると、先にスコアを動かしたのはホームの湘南。前半39分、札幌GKク・ソンユンの中途半端なクリアーボールを拾った湘南FW松田から湘南FW梅崎に渡り、走りこんできた湘南FW山崎にラストパス。山崎はペナルティーエリア手前から左足ワンタッチシュートでGKクの届かないファーサイドへ流し込んだ。

 1点ビハインドの後半、札幌は気持ちを切り替えて早い時間帯で追いつくことに成功する。後半5分、右からのコーナーキックを福森が左足でインスイングのボールを蹴る。鋭く曲がったボールがニアポストに当たりゴール前へこぼれると宮澤が触り、最後はジェイが素早い反応でゴールに押し込んだ。

 札幌が喜んだのも束の間、セットプレーから湘南に再びリードを許してしまう。後半15分、ゴール正面でフリーキックを与えると、キッカーと見せかけた梅崎が足の裏でボールを横にパス。これに後ろから走りこんできた湘南MF杉岡が左足を振り抜くと、グラウンダーのボールは密集した空間をすり抜け、サイドネットに吸い込まれた。

 突き放されても諦めない札幌は、MF菅からMF白井、荒野に代えてMF早坂を投入。得点を狙う姿勢を強める。

 すると後半31分に、盛り返した札幌がゴールを奪う。チャナティップが自陣からドリブルで運び、右サイドに開くFW都倉にボールを預ける。都倉は少し溜めを作り、ペナルティーエリア内右に走り込んできたチャナティップにスルーパス。スピードに乗ったチャナティップは右足ワンタッチシュートを放つと、ボールは戻った湘南DF坂に当たりゴールイン。札幌が再度試合を振り出しとする。

 終盤に向け、互いに勝ち点3を目指した攻防が激しくなる中、決勝点は生まれず。結局、試合はそのまま2−2のドロー、勝ち点1を分け合った。これで札幌は12勝9分け8敗、勝ち点45に伸ばしたが、順位を6位に下げている。

 札幌の次の試合は、10月28日に台風12号の影響で延期されていた第18節をパロマ瑞穂スタジアムで現在14位(勝ち点34)の名古屋グランパスと行う。
編集部