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J1第24節(8月25日)、都倉のメモリアルゴールで清水に逆転勝ち

18・08・29
 8月25日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーのIAIスタジアム日本平で11位の清水エスパルス(勝ち点28)と対戦。前半、コーナーキックから失点を許した札幌だったが、同じくセットプレーからMF宮澤が決め同点とする。後半に入ると、FW都倉の3戦連発弾で勝ち越した札幌が2−1の逆転勝利。これで札幌は10勝8分け5敗、勝ち点を38に伸ばし、順位を4位に上げている。

 試合は、ボールポゼッションで上回る札幌が優位に進めるが、清水も粘り強い守りからカウンターを仕掛けてくる展開に。

 すると前半21分、セットプレーからホームの清水が先制する。清水MF石毛が左からのコーナーキックを右足インスイングの鋭いボールをニアサイドに送る。これを清水DFフレイレが頭でそらすと、ゴールライン際でクリアしようとした宮澤の足に当たり、失点。

 アンラッキーな形で試合を動かされた札幌は、慌てずに反撃の機会を作り出す。サイドに攻撃の起点を作り、ボールを動かしながら清水守備陣を揺さぶる。

 札幌が押し込んでいると、右サイド深い位置でフリーキックを獲得。前半36分、キッカーのDF福森が得意の左足でカーブをかけ、ニアサイドに速いボールをゴール前へ蹴り込む。ボールは相手守備陣を縫うようにバウンドしながらゴール前を横断、ファーサイドの左ポスト付近まで流れる。ここで待っていた宮澤が頭で押し込むと、清水GK六反にキャッチされたが、先にゴールラインを割っていたとの判定でゴールイン。失点に絡んだ宮澤が意地で取り返し、1−1で後半へ。

 後半も、リズムは札幌だったが決定機を迎えられずにいるとペトロビッチ監督が動く。後半19分にMF深井に代えてFW宮吉を投入、さらに後半28分にはMF白井からMF小野に代えて攻撃のバリエーションを増やす。

 この采配がピタリと当たり、直後の後半29分、左サイド福森から中盤の小野に縦パス。ここからすべてワンタッチの連続で小野が後ろのMF駒井に落とし、駒井からFWジェイ、小野、最後は都倉へと流れるようなパスワークでペナルティーエリア正面へ進む。

 最後はボールを受けた都倉が、距離はあったがトラップから左足でカーブをかけるように振り抜きゴールに突き刺した。都倉のクラブ最多タイとなる公式戦通算70点目のメモリアル弾で逆転。エースの証明を強烈なインパクトで残してみせた(パナマ出身、懐かしのバルデスは2年間で同記録)。

 終盤に向かい、ホームで負けられない清水も前線に人数をかけて攻め込んでくるが、札幌も集中した守りで隙を見せずにそのまま逃げ切りに成功。ペトロビッチ監督の采配とチームの攻撃的な姿勢が見事にはまり、2−1で勝ち点3をつかんだ。

 次節札幌は9月1日に札幌ドームで5位(勝ち点36)のヴィッセル神戸と対戦する。
編集部