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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 14 F東京

18・05・08
2、3位争いはホームが有利?

 北海道コンサドーレ札幌は、前半戦のあと4戦の大海原に乗り出す。第14節は5月13日午後4時から、アウエーでFC東京と、味の素スタジアムで対戦する。

 2位のF東京は、8勝2分け3敗で勝ち点26点。ガンバ大阪で5年指揮を執った長谷川健太監督(52)が就任した。ガンバ時代は14年のJ1、ナビスコ杯(現・ルヴァン杯)、天皇杯の3クラウンを成し遂げた「優勝請負人」としてF東京に落ち着いた今季も、タイトルが目標。

 選手は、ベテラン石川直宏が引退、昨季の大久保嘉人が川崎フロンターレに戻るなど、大物の退団はあったが、DFの要・森重真人や若手のホープ・久保建英(16)、FWの永井謙佑、前田遼一らのベテランが顔をそろえている。最近、特に川崎戦で目立つのは、セットプレー(FK)からの得点。キッカーは背番号6の太田宏介で、ゲッターは、森重や橋本拳人ら。個人的には、リーグ最高点9をマークしている背番号9、オリベイラの力量に注目したい。


 【札幌の秘策】ペトロビッチ監督のコンサドーレは、7勝4分け2敗で勝ち点25。勝ち点、得失点差共に1で、引き分けでは差が出ない。3位の札幌は、勝たないと「結果が出ない」、必勝のゲーム。F東京にしてみれば、負けない限り、順位には関係がないため、「負けない試合」で、良いはず。

 ふと長谷川監督の立場になると、「上が気になる」。サンフレッチェ広島とは勝ち点8差で、3試合分の差がある。あと2試合でW杯休暇に入るので、ケンタ監督としては、「勝っておきたい」のは当然。無理が出来る、ここ2試合に掛けて来るはずである。

 今の札幌なら、「ルヴァン杯に迷いがない限り、ベストメンバーで戦いたい」。勝敗のあやは、そんなところを「遠目から」見てみたい気分である。

 5月9日(中3日)のルヴァン杯(厚別)で甲府。(中3日)で13日はアウエーFC東京。(中2日)の16日はルヴァン杯(厚別)で清水。(中3日)の20日は、アウエーでヴィッセル神戸の4試合で夏休み。Jリーグ再開日は7月18日の予定。
池田淳