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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 8 柏

18・04・12
「柏から世界へ」えっ!同じですネ

 北海道コンサドーレ札幌のスローガンが「北海道とともに、世界へ」。柏レイソルは「柏から世界へ」。互いに意味深だが、第8節4月14日午後2時から三協フロンテア柏スタジアムで一戦を交える。

 これまでの両者の対戦成績はJ1では12戦して柏が7勝1分け4敗。昨年の対戦は、柏ホーム2−1、アウエー0−3の1勝1敗。昨年4位の柏は、下平隆宏監督(46=青森県出身)が3年目の采配。昨年までのエース、D・オリヴェイラ(FC東京)、武富孝介(浦和)らを放出したが、11人の大量補強を成し遂げた。

 特に攻撃陣の瀬川祐輔(23=大宮)、山崎亮平(28=新潟)、3年目の伊東純也らと、4年目のクリスティアーノが、札幌にとっては怖い存在だ。


 【札幌の秘策】ペトロビッチ監督は、チームスローガンの「北海道とともに・・・」が何物かを分かっているのかナ。「成長をしながら世界を目指す心意気で日々練習や業務に邁進する覚悟を表わした」と注釈がついている。

 監督は、ホームでもアウエーでも「素晴らしいサポーターの応援に感謝します」と、折々に口に出す。通訳の杉浦大輔コーチが「監督の心持ちは、常に周りの人に気を使い、感謝の気持ちで接している」という。選手にはグラウンド(練習場)、試合のピッチでも「全力でと、己に負けるな」というような気持ちを持たせていようだ。

 リーグ戦の方は、攻撃型の得点が順調に取れているようだ。両サイドからの展開で、中央のフィニッシャーに的確なボールを供給できるようになり、かなりの信頼性を得て、突っ込んでいく。FW陣のジェイ、都倉賢、チャナティップ、三好康児、駒井善成らに、セットプレーからのDF陣のヘディングなど「ミシャ効果」がうかがえる。

 道内のユースからクラブ、社会人、高校、大学生まで、サッカープレーヤーなら「お手本にしてよい物」を、今のコンサドが発信している。良い試合を、これらのプレーヤーが観覧できる環境を作ることも、「世界へ」の伝言だろう。
池田淳