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「池淳の岡目八目」コンサドーレの秘策を探る 2 C大阪

18・02・28
「内弁慶」同士の戦い

 北海道コンサドーレ札幌は開幕戦アウエーでサンフレッチェ広島に0−1で敗れた。新生札幌のペトロビッチ監督は「今後の楽しみが出来た。ボールを相手より支配出来ている」と、次にかける意気込みを見せた。

 3月2日はこれもアウエーで昨季3位のセレッソ大阪。札幌がJ2を制した一昨年、C大阪はプレーオフを経てJ2から昇格、尹晶煥監督が就任した。尹監督はサガン鳥栖を4シーズン見て、3期J1定着を果たしている。

 尹体制2年目のC大阪は、FW柿谷曜一朗や杉本健勇のコンビに加え、清武弘嗣の連携で、左からの攻撃が60%を超えるボール回しだ。さらにディフェンス陣は4バックの典型できっちりオフサイドラインを想定に入れて配置している。昨年の「内弁慶」ぶりは19勝のうち12勝がホームだ。


 【札幌の秘策】札幌は開幕戦で前半にあっさり失点した。ペトロビッチ監督は、もたついているボール回しに何度も大声で指示していた。CBのキム・ミンテが相手の長身のタイ選手のティーラシンの動きをマークできず、注意していた。ミンテには通じなかったのかゴール前へのクロスボールをあっさりとあげられヘディングで決められた。

 後半は見違える動きで、攻撃的サッカーをしたが、チャンスをものにできなかった。FWは1トップ2シャドウで良いが、両ウイングをもっと前に。ボランチの2人のうち1人が下がって4バックをつくり、柿谷―杉本を抑えたい。

 札幌の「内弁慶度」は、昨季12勝中9勝、引き分けは7分けのうち4分けがホーム。ジンクスは札幌の場合は破りたい。 
池田淳