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J1第1節(2月24日)、札幌は敵地で黒星発進。期待と不安が入り混じる

18・02・27
 上写真/2018シーズン、待ちに待ったJ1開幕戦をパブリックビューイングで札幌ドームから応援するサポーター。2月24日、札幌ドーム、撮影・石井一弘


 長いキャンプ期間が終了し、いよいよ始まった2018年のJリーグ。今季の行方を占う開幕戦が各地でスタートした。

 J1の北海道コンサドーレ札幌は2月24日、アウエーのエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島と対戦。前半、広島の勢いにのまれた札幌は守勢にまわり先制点を奪われる。後半に入ると今季の札幌が目指すボールを保持しながらの攻撃的な姿勢で攻め込むも、最後までゴールには届かず。そのまま0−1で敗れ札幌は黒星スタートとなった。

 今季からペトロビッチ監督が指揮を執り、攻撃型サッカーへの転換を図っている新生札幌。沖縄での一次キャンプから一貫してポゼッションスタイルに取り組んできた。対する広島も城福新体制となりシステムを一新。互いに新チームの仕上がり具合と、タイ代表同士の札幌MFチャナティップ、新加入の広島FWティーラシンの対決にも注目が集まった。

 試合の主導権を先に握ったのはホーム広島。ピッチを幅広く使い、隙を見ては前線へボールを送り、流動的な攻撃で決定機を作る。前半26分にはショートコーナーからのセンタリングを広島DF佐々木に頭で合わせられポスト直撃。札幌は肝を冷やしたが、事なきを得る。

 しかし、安堵したのもつかの間。直後の28分、左サイドから広島MF柏が右足でゴールに向かうようにセンタリングを送ると、中央へ走りこんできたティーラシンがヘディングで合わせるJリーグデビュー弾で先制。広島サポーターとタイ国民の期待に応えた。

 追いかける展開となった札幌は、慌てずボールを保持する時間を増やしながら好機を探る。しかし、ボールは動くものの、広島の粘り強い守備を崩せぬまま1点ビハインドで前半終了。

 後半、札幌が立ち上がりから積極的に攻め、広島を押し込んでいく展開に。3バックの左右のDFも積極的に前線へ駆け上がり攻撃参加。厚みのある攻撃で広島ゴールに迫るが、最後のパスやシュートの精度を欠き、得点には至らない。

 試合終盤にはMF小野やFWヘイスを投入し広島ゴールをこじ開けにかかるが、引いた広島の守備ブロックの前に、札幌の攻撃がはじき返される。

 結局、前半に決められた1点を最後まで取り返すことが出来ずに0−1で敗戦。開幕戦を落としたものの、ボール支配率で相手を上回る新スタイルのサッカーを見せた札幌は、今後に期待を抱かせる内容でもあった。

 次節札幌は3月2日にアウエーのキンチョウスタジアムでセレッソ大阪と対戦する。

編集部 写真は石井一弘撮影