５戦敗け無しの広島と

　北海道コンサドーレ札幌は９月３０日午後４時からアウエーでサンフレッチェ広島と対戦する。３月の第４節コンサドはホームで２−１の勝ち点３を得ている。森保一監督時代の終焉を招く一撃を喰らわせた。７月の中旬から采配をしたのは、広島やヴィッセル神戸でコーチ兼プレーヤーをしたこともあるスウェーデン出身のヤン・ヨンソン監督（５７）が引き継いだ。昨年６位の座から現在、札幌のすぐ下の１５位。
　降格ラインの１６位ヴァンフォーレ甲府の勝ち点２４から、１５位広島同２６、１４位札幌同２７、１３位清水エスパルス同２８と僅差で並んでいる。その上は１２位ベガルタ仙台が勝ち点３５で「すでに残留決定ライン」だ。
　地元広島では、プロ野球の広島球団がリーグ連覇でプレーオフ進出を決め、さらに、広島前監督でＪ１優勝３回の金字塔を創った森保氏の２０２０年東京五輪サッカーの代表監督就任の機運が、ＪＦＡ（日本サッカー協会）で、復活してきた。

【札幌の秘策】今の広島に乗り込むには、かなり勇気がいる。どうも最近のスタッフに「采配の不具合」が、見え隠れする。ジェイ―都倉賢、後半のＭＦ小野伸二らの交代や選手起用に迷いが見られる。ヘイスが好調なだけに、ジェイと伸二の信頼関係、チャナティップの相手にとっても嫌なドリブルは、コンサドの看板だろう。福森晃斗のＦＫ（フリーキック）も、「ルーチン」に迷いが出てきた。ゴール右サイド狙いには福森、ゴール左サイドポスト際にはヘイスは、「グッドアイデア」だ。気になるのは、相手ＣＫ（コーナーキック）の防御陣だ。やっぱり都倉の存在感だろう。ほとんど決められている「ニア」はＧＫの守備範囲だよ。

■速報（ＡＦＦ＝アジア・フットボール・フェデレーション＝の最優秀選手賞とベストイレブンにコンサドのチャナティップ選手が選ばれた。チャナは「コンサドーレのスタッフとサポーターのお陰です」と感謝していた。詳報はコンサドーレ公式ホームページに掲載されている）