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J1第16節(6月25日)、敵地で柏に敗れ、ついに降格圏の16位に

17・06・28
 6月25日、北海道コンサドーレ札幌はアウエーの日立柏サッカー場で首位を走る柏レイソルと対戦。序盤は互角の戦いを見せていたものの、前半終了間際にPKから失点。後半にFWヘイスのJ1初ゴールが決まり一時は同点に追いつくが、途中出場の柏FWディエゴ・オリヴェイラに決勝点を決められ1−2で敗れた。15位で粘っていた札幌が、ついに降格圏となる16位に順位を下げる結果となった。

 試合は、首位を走る柏が立ち上がりからボールを保持し、札幌は得意の我慢強い守りから、今季リーグ戦初先発のヘイスとFW都倉がターゲットとなり、素早いカウンターで対抗していく。

 札幌は前半6分、バイタルエリアでMF兵藤がヒールパスで落としたボールをヘイスがワンタッチで兵藤にスルーパスを通す。これは柏DFのプレスを受けてシュートには至らなかったが、ペナルティーエリア内に進入した惜しいシーンとなった。

 さらに前半14分、札幌は右サイドからフリーキックを獲得。MF菅がゴール前へ大きく蹴ったボールは柏DFにクリアされるが、近くにいたヘイスの頭に当たりゴールへ飛んでいく。ここは柏GK中村に反応され得点とはならなかったが、首位相手にチャンスを作った。

 それでも地力に勝る柏が徐々に本領を発揮。得意のパスワークから札幌の隙を的確に突いてくる。前半40分、札幌ゴール前へボールを運ぶと、柏MF大谷が密集した狭いスペースからペナルティーエリア内のFW武富に縦パスを通す。ボールを受けた武富が反転した所を札幌DF横山が遅れて後ろから対応しPKを献上。これを柏FWクリスティアーノに決められ0−1。

 前半終了間際には、相手陣内の左サイド深くでヘイスのうまいタッチの反転から、ペナルティーエリア内に侵入。中央にグラウンダークロスを入れたが、MF宮澤の左足シュートは相手DFにぎりぎりで止められ同点ゴールとはならなかった。

 後半に入り、気を取り直した札幌が最初から攻めに出る。後半4分、右サイドでボールを回し、MFマセードが早く鋭いクロスを送り、走り込んだ都倉がヘディングシュート。ゴール右隅を襲うも柏GK中村のファインセーブではじきだされた。

 あきらめずに同点を狙う札幌は後半17分、ペナルティーエリア手前やや左の絶好の位置でフリーキックを獲得。これをヘイスが壁の間に入っていた札幌の選手を射抜くように右足でコントロールキック。低い弾道のシュートはみごとに壁の間をすり抜けネットに突き刺さり、同点とする。

 ここからホームで負けられない柏が攻撃的な選手を入れてきたのに対して、札幌は敵地から勝ち点1を持ち帰ろうと守備を整える。この気持ちの差が響いたのか、積極的になった柏が猛攻を仕掛け札幌を自陣に押し込める。

 札幌も、最後のところで体を張りながら耐えていたが、後半43分に柏の圧力に屈する。札幌の左サイドを切り裂くように柏FW伊東が前線にスルーパスを送ると、途中出場の柏FWディエゴ・オリヴェイラがペナルティーエリアに入り込む。追いかけてきた札幌DFをディエゴ・オリヴェイラは右足の深い切り返しで完璧にかわすと、角度のないところから左足でカーブをかけてシュート。ボールは曲がりながら逆のサイドネットに突き刺さった。

 この劇的なゴールが決勝点となり、1−2で敗れた札幌。これで3勝3分け10敗、勝ち点12のまま、札幌は順位を16位に落としている。

 次戦は6月28日、札幌ドームでルヴァンカップ プレーオフ第1戦のセレッソ大阪戦を挟み、7月1日に札幌ドームで13位の清水エスパルス(勝ち点18)と対戦する。
編集部