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『池淳の岡目八目』コンサドーレの秘策を探る 14

17・05・30
つかみどころのない神戸

 3連敗の北海道コンサドーレ札幌は6月4日午後1時から札幌ドームでヴィッセル神戸と対戦する。神戸は6節まで首位争いをしていたが、7、8、9節で3連敗して現在8位をキープしている。札幌は、危険ゾーンにはいないが14、15位で立ち止まったまま9ゲームが過ぎ去っている。

 Jリーグ加盟は神戸が1997年、札幌が98年だが、神戸が95年からJFLに加入している。現在FC東京で活躍している大久保嘉人、三浦知良(横浜FC)、播戸竜二(大宮アルディージャ)、マルキーニョス(2014年のみ)らが、それぞれの神戸の年間得点王として名を残している。

 チームを率いるのは3年目のネルシーニョ監督(66)。ブラジル出身で、17歳でポンチ・プレッタのプロ選手に。その後サンパウロ、サントス、ジュベントスの右サイドバック。1983年で選手生活から離れた。85年に指導者の道を歩み始め、90年にはコリンチャンス、98年サンパウロFCを率いて優勝するなどの偉業を成し遂げた。日本ではヴェルディ川崎時代に、98年フランスW杯アジア予選の代表監督候補になったが、JFAの内輪もめで、加茂周―岡田武史監督の出番になった。また、柏レイソルの時、J2優勝―翌11年J1優勝などの離れ業をやってのけた。15年神戸に就任1年目は12位、昨年は7位、今年は―と、言うことになる。

 【札幌の秘策】FWと渡邊千真の決定力に注目。だが、これまで15得点13失点と、少差の勝ち負けが多い。注目したいのが勝ち試合でも2得点が最高。大負け試合でも相手の3得点に屈している。札幌も同じである。互いにつかみどころのない試合になる。
(本欄13鳥栖戦でFW豊田のけがを心配しましたが、出場出来てよかった)
池田淳