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J2第19節(6月19日) 、1−0で北九州に競り勝ちホームで連勝

16・06・22
 6月19日、ホームの札幌ドームで行われた、北海道コンサドーレ札幌対ギラヴァンツ北九州のJ2第19節。札幌は、前半のアディショナルタイムにMF宮澤が先制点を奪うと、後半、追加点には至らずも、得意の堅い守備で1点を守りきり連勝を飾った。

 前節の長崎戦で今シーズン初の逆転勝利を収め、勢いそのままに北九州戦も快勝といきたい札幌。しかし、試合序盤は21位に沈む北九州がボールを保持し、ペースを握る展開となる。

 目立った北九州の攻撃は、前半20分、右サイドを駆け上がっていった北九州FW池元が中央へクロス、FW原が頭で合わせるも札幌GKク・ソンユンがキャッチ。続く22分には、札幌MF深井の不用意な横パスをカットしカウンター。左サイドを突破した北九州MF川島のグラウンダーの折り返しから原が左足でヒールキック気味の巧みなシュート。これをGKクがはじき出し、こぼれた球を北九州MF新井がスライディングで押し込む。クは素早い反応で身をひるがえし触ったボールを、今度はカバーに入っていたDF増川がゴールラインぎりぎりのところでクリアー。危ない場面を最後のところでしのいだ。

 反撃に出たい札幌は、ボールを左右に散らしつつ展開し、徐々に流れをつかみだす。MFヘイスのクロスからのヘッドや、MFマセードが蹴った左コーナーキックからMF石井の惜しいヘッドで相手ゴールに迫った。

 すると前半アディショナルタイム、札幌に待望の先制点が生まれる。FW内村のキープから左に抜け出たFW都倉へスルーパス。都倉はグラウンダーで中央へ速いクロスを入れ、一度クリアーされるも、ペナルティーエリアに侵入していた宮澤の前にボールがこぼれる。宮澤は、ワンバウンドしたボールを右足でうまくミートし、シュート。これが北九州GK鈴木の手に当たりながらゴールに吸い込まれた。鼻を骨折し前節からフェイスガードを装着している赤黒のバットマン宮澤が今シーズン初ゴール。相手にダメージの残る時間帯で先制し、前半を1−0で折り返す。

 札幌は、勢いに乗って後半に入ったが、先にビッグチャンスを作ったのは北九州。後半3分、北九州が左サイド深くからクロスを上げ、競り合いから大きく浮いてきたボールを北九州MF風間が強烈な右足ボレーシュート。見事なタイミングで枠を捉えていたものの、またもクが横っ飛びのスーパーセーブ。同点のピンチを救った。これはゴールではなかったが、打ちも打ったり、守りも守ったり、と見応えのあるシーンだった(札幌はソンユン様様)。

 その後、札幌はポゼッションする時間帯もあったが、追加点には至らない。諦めない北九州は、後半31分にFW小松、後半37分にはMF本山を投入。前線の人数を増やし攻撃に厚みを持たせた。札幌は終盤に向け防戦を強いられたが、1点リードの展開は、むしろ守備陣の集中力をアップさせているのかもしれない。結局、試合はそのまま最少得点差でタイムアップ。約1か月ぶりの無失点で連勝を飾り、札幌ドームでの無敗記録を15に伸ばした。これで札幌は、12勝3分け3敗で勝ち点を39に伸ばし、首位をがっちりとキープしている。

 次節札幌はアウエーの正田醤油スタジアム群馬でザスパクサツ群馬(勝ち点17)と対戦する。

 (試合の写真はいずれも6月19日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半23分、北九州MF新井の攻撃をGKク・ソンユン(25番)、DF増川(18番)らが懸命に守る。8番はMF深井、24番はDF福森


 上写真/前半40分、札幌右CKからMF石井(19番)がヘディングシュートするがゴール右にはずす、左にDF増川(18番)、MFヘイス(11番)


 上写真/前半追加タイム1分、中央のFW内村からのパスを受けたFW都倉(9番)が北九州DF刀根(左)のマークをかわしながらゴール前にクロスを入れる


 上写真/前半追加タイム1分、札幌FW都倉のクロスを北九州DFがこぼし、MF宮澤(10番)が押し込んで先制点をあげる。手前は北九州MF風間


 上写真/前半追加タイム1分、先制ゴールを決めた札幌MF宮澤(10番)を祝福するFW都倉(右端)、MFヘイス(11番)、MF石井(19番)ら


  上写真/後半6分、札幌MF宮澤(10番)と北九州MF風間(7番)、キャプテン同士のマッチアップ。後方左DF増川、右端GKク・ソンユン


 上写真/後半12分、北九州のシュートを札幌GKク・ソンユン(25番)がジャンプしてキャッチ、手前DF福森(24番)、右北九州FW原(9番)


 上写真/北九州戦に1−0で勝利しサポーターに応える、左端キャプテンMF宮澤(10番)、FW都倉(9番)、MF深井(8番)、DF福森(24番)、右端GKク・ソンユン(25番)ら札幌の選手たち


 上:左側写真/後半追加タイム5分、札幌四方田修平監督が主審の判定に抗議するが、第4の審判に制止されて憤然とする
 上:右側写真/後半28分、北九州柱谷幸一監督がこれから投入するFW小松(25番)にボードを手にしながら策を授ける

※北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ公式ホームページ」バナーから、「エンタメ」ページの「試合レポート」でご覧いただけます。

■ギラヴァンツ北九州の柱谷幸一監督のコメント
 「結果については勝ち点が取れてないので納得していませんが、内容については落胆していません。
 自分たちが狙いとしていた試合の進め方がしっかりやれたと思います。前半は惜しいチャンスもありましたし、十分勝ち点が取れる試合だったと思います。
 まだこれから試合は続いていくので、またしっかりトレーニングをして、準備をしていきたいと思います」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影