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徳島戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「ちょっとの差」

16・05・11
 徳島ヴォルティス戦前半7分、ペナルティーエリア内に攻め込んだ北海道コンサドーレ札幌のFW都倉(9番)は、ゴール前を固める徳島DF陣をかわすため、左へ、左へとシュートチャンスを狙ってボールを運ぶ。そのときDF陣の中から足が伸びる。

 (写真はいずれも4月29日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/都倉の左足と伸びた足の両方とも、まだボールに触れていない。撮影している次の瞬間、都倉が倒された。「PKだ!」私はそう思った。でも主審の笛は鳴らなかった。


 上写真/徳島DF福元(2番)の右足はボールに触れているが、都倉の左足は、ほんのわずかボールとの間に隙間がある。

 以前にも紹介したことがあるが、この“ちょっと”の差が試合の勝敗を分ける。それを教えてくれたのが、元札幌のDF池内友彦選手だった。なるほど、この徳島戦でも前半12分のFW内村のシュート、前半40分のDF進藤のヘディングシュートもあとちょっとで決まっていただろう。

 近くは3日のツエーゲン金沢戦。1−0で逃げ切り5年ぶりに首位に立ったが、後半に2本あったゴールポストやバーをたたいた金沢のシュートは肝を冷やすに十分だった。

 そういえば、このアンビシャスの池田淳編集長(名門校元FW)も、こんなことを言っていたっけ! 「ゴールになったシュートと外したシュートの差は、蹴った足とボールの当たった位置のほんの数ミリの差なんだよ」

石井一弘