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J2第2節(3月6日)、アウエーで札幌攻撃陣が爆発、4−0で岐阜に快勝

16・03・11
 第2節もアウエーでの試合開催となった北海道コンサドーレ札幌。前節シュートわずか4本に終わった雪辱をはらすべく気合い十分で挑んだ。

 3月6日、札幌はアウエーの岐阜メモリアルセンター長良川競技場でFC岐阜と対戦。札幌は前半だけでFW都倉がハットトリックを達成するなど4点のリード。後半、追加点はならなかったが、集中した戦いをみせ4−0の完勝。2戦目で2016シーズン初勝利をかざった。

 札幌は試合開始後のファーストプレーをシュートで終えるアグレッシブなプレーで岐阜ゴールへ迫った。その後も左サイドを起点とした波状攻撃や、セカンドボールも支配するなど、ホームの岐阜を寄せ付けない。

 すると前半22分、札幌MF宮澤のシュートのこぼれ球を都倉が押し込み先制に成功。続く前半35分には都倉がPKを沈め、2ゴール目。さらに前半41分、右サイドであがっていたDF進藤が一度後ろに転びながらも足の裏でトリッキーなパス。それを都倉が反転しながらの左足ボレーで豪快にハットトリックを達成。勝負を決定付けた。これが岐阜のあせりを誘ったか、直後の前半43分には、FWジュリーニョのクロスからオウンゴールが生まれ4−0とした。

 大量リードで折り返した後半、得点こそ生まれなかったが、落ち着いた試合運びで札幌が試合を制し、そのまま完封勝利に持ち込んだ。

 この日の札幌は、都倉とジュリーニョの2トップが脅威となり、中盤を支配したMF、そして相手の攻撃を完封したDF陣と、チーム全体で連動した結果の勝利となった。この流れで、サポーターも待ちに待っている次節のホーム開幕戦で連勝をつかみたい。

 次節札幌は3月13日にホームの札幌ドームで愛媛FCと対戦する。

 (試合の写真はいずれも3月6日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場、撮影・石井一弘)

 上写真/前列左からMF深井(8番)、マセード(23番)、FWジュリーニョ(7番)、MF上里(20番)、宮澤(10番)、後列左からGKク・ソンユン、DF進藤、FW都倉(9番)、DF河合(4番)、MF石井(19番)、DF福森。開幕戦で傷んだ小野、稲本の両ベテランに代わり深井、上里が入り、昨季チーム出場時間ナンバー1だったDF福森が、開幕戦ベンチ外の屈辱から先発の座を取り戻した


 上写真/前半22分、札幌のMF宮澤(10番)が左足でゴールを狙う。一度は相手GKに阻まれるもFW都倉が押し込み先制点。この試合、宮澤は先制点の起点になるなど攻守にわたって活躍を見せた


 上写真/前半22分、札幌はMF宮澤のシュートを相手GKがはじいたところを詰めていたFW都倉(右端)が押し込んで先制。MFマセードとともに喜びを爆発させる。左はガックリの岐阜DF田代


 上写真/前半35分、相手のハンドリングで得たPKをFW都倉が沈め追加点を上げる


 上写真/前半42分、岐阜のクロスをFWエヴァンドロ(9番)と競り合いながら、パンチングでクリアする札幌GKク・ソンユン(25番)


 上写真/前半43分、オウンゴールながら4点目を決め、シュートしたFWジュリーニョと抱き合って祝福する都倉(9番)、MF石井(19番)、左マセード(23番)も笑顔を見せた。右端キャプテンMF宮澤(10番)も駆け寄る


 上写真/後半17分からMF深井に代わって初出場した期待の助っ人FWヘイス(11番)が、後半45分、岐阜MF水野(28番)、DF田代(30番)、MF苅部(27番)に囲まれるように倒された


 上写真/FC岐阜に4−0と完勝しサポーターと一緒に「ススキノへ行こう」を歌いながらジャンプする北海道コンサドーレ札幌の選手たち。右からキャプテンMF宮澤(10番)、FW内村(13番)、FW都倉、DF福森(24番)、DF上原、FWジュリーニョ(7番)、ヘイス(11番)、MF深井、石井(19番)、MF前寛(16番)、MFマセード(23番)


 上:左側写真/後半10分、前半に4点取ったものの追加点を奪えず、懸命に指示を出す札幌の四方田修平監督(左)、右に岐阜のラモス瑠偉監督

 上:右側写真/前半21分、厳しい表情で檄を飛ばす岐阜のラモス瑠偉監督

北海道コンサドーレ札幌の四方田修平監督のコメント
 「今日の試合は自分たちのやってきたことと、攻守において積極性を出すことを意識した。そういう意味ではアグレッシブなプレーから入れたことは良かった。押し込まれる時間帯もあったが、全員で耐えた結果に先制点が生まれた。ハーフタイムには無失点と追加点にこだわってやろうと話した。追加点はなかったが失点せずに終われたことは良かった。何とか1勝して札幌に戻れることは良かった」

FC岐阜ラモス瑠偉監督のコメント
 「開幕戦と同じく、試合への入り方が良くなかった。マンツーマンで付けない、マークの受け渡しも甘い。開始20秒でチャンスを与えてしまったのも良くない。札幌の流動的な動きに付いていけなかったことも課題。後半は3−5−2にして積極的にカウンターで点を取りに行こうとし、すぐにレオミネイロのチャンスがあったが、そこで点を取れていれば面白い試合にはなったはず」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影