コンサドーレ札幌ピックアップ情報

一覧に戻る

J2第41節(11月15日)、福岡に2−2のドロー。今季もPO圏を逃す・・・

14・11・20
 11月15日、アウエーのレベルファイブスタジアムで行われた8位コンサドーレ札幌対15位アビスパ福岡とのJ2第41節。逆転プレーオフ圏入りを目指した札幌は、開始早々に先制点を奪うも、あっさりと逆転を許す。前半の内に札幌FW都倉のこの日2点目で追いつくが、反撃もここまで。後半、幾度も決定機が訪れたが、最後まで決めることが出来ず2−2の引き分けに終わった。

 勝ち残る以外に手段はない札幌にとって理想的な立ち上がりだった。前半3分、右サイドで得たFKをMF上里が得意の左足で蹴りこむと、ニアサイドで待ち構えていたFW都倉がヘディングでゴール。敵地で幸先よく先制点を奪う。これで勢いに乗るかに思えたが、福岡が前線めがけてシンプルなロングボールを多用すると、流れは福岡へ。

 裏へのボールを警戒するあまり、札幌DFラインがズルズルと下がってしまい、前線との距離感が生まれる。間延びした中盤ではプレッシャーが効かず、さらにロングボールのこぼれ球も拾われる悪循環に。

 自陣に押し込まれた札幌はGK李を中心に体を張った守りで耐えていた前半21分。福岡の圧力に屈したのか集中力が切れ、CKから福岡FW城後に頭で合わせられ同点。これで浮足立った札幌は、前半38分に中盤でなんでもない横パスをミスし相手にボールを渡すと、カウンターから最後は福岡MF金森に決められ逆転を許した。

 早く同点に追い付きたい札幌は前半終了間際の45分に意地を見せる。上里の後方からのロングボールをDF奈良が懸命に駆け上がりマイボールにする。中を見て正確なセンタリングを上げると、逆サイドから走り込んできた都倉が豪快なヘディングで叩き込み、同点で前半を折り返す。

 後半、逆転を狙う札幌は前線からのプレッシャーを強めていく。連動した守備でボールを奪い、素早くゴールを目指すというバルバリッチ監督の目指すサッカーを選手たちは体現していた。しかし、決定的なチャンスを作るものの、肝心のシュートが決まらず、同点のまま試合終了。タイムアップの笛と同時に、サポーターのため息が漏れた。

 これで札幌は15勝13敗13分け、勝ち点58となり、順位を9位に落とした。最終節を前に、プレーオフ圏内となる6位モンテディオ山形と勝ち点差が6となり、逆転は不可能。今季のJ1昇格の道は完全に断たれた。

 次節札幌は11月23日に札幌ドームで今季最終戦となる3位ジュビロ磐田戦に臨む。最大の目標であった昇格は無くなったが、最後までホームに駆けつけてくれるサポーターのために、プロとして最後まで戦うスピリットと、今季の集大成、そして来季への希望を見せてもらいたい。
編集部