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富山戦 プロカメラマン“石井一弘の目”「ちょっとした差」

14・07・11
 6月21日に行われたカターレ富山との試合で、こんなシーンが写っていた。

 上連続写真1/後半13分、札幌FW都倉(右)と富山DF池端(19番)のマッチアップ。ボールを蹴ろうとする両選手の足の形がほぼ左右対称になっていて面白い。

 上連続写真2/後半13分、ボールに触った瞬間もほぼ同時、この後、どちらがボールをキープしたか定かではない。

 この2つの写真を見て思い出したことがある。コンサドーレ札幌のDFとして活躍した池内友彦選手と交わした会話である。

 もうちょっとのところで、なかなか勝ちきれない時期、私が彼に聞いた。「なかなか勝てないねー、もうちょっとなのにねー」と、彼は答えた。「石井さん、サッカーって、そのちょっとの差で決まるんですよ」

 今回のワールドカップ予選リーグの日本チームを見ても痛感させられた。

 もともと身長も高く、身体能力も秀でた外国人選手が、その長い足を懸命に伸ばしてボールを追う。日本の特性である俊敏性やチームワークを目いっぱい発揮しても、外国のチームに勝つのは容易なことではない、とつくづく思った。

石井一弘