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J2第19節(6月21日)、4戦ぶりの勝利、浮上のきっかけとなるか

14・06・26
 6月21日に札幌厚別公園競技場で行われた15位コンサドーレ札幌対22位カターレ富山のJ2第19節。札幌は前半の内に幸先良く2点を先行。後半に入ると富山の反撃にあい1点差。その後は富山に追加点を許さず2−1の勝利。これで札幌は6勝7敗6分け、勝ち点24とし、順位を14位に浮上させた。

 ホーム厚別では、今季2戦目となるこの試合。気温20℃で風もあり、涼しい環境で始まった。前半、攻勢に出た札幌は29分、MF荒野がゴール前のこぼれ球から、最後はGKをかわし先制ゴール。

 勢いに乗ると、同35分。ゴールほぼ正面で得た直接フリーキックを蹴るのはMF砂川。右足から放たれたキックは、華麗に曲がりゴールに吸い込まれ2−0。厚別の『風』を知り尽くす男の見事な一発だった。

 後半に入り、勝負を決める3点目が欲しいところだったが、ボールを奪ってもつながらず、また攻め込まれるという悪循環に。流れが富山に渡った後半25分、DFパウロンがもつれながら相手選手を倒しPKを献上。これを富山FW白崎に冷静に決められ1点差。

 同点を狙い圧力を強めてくる富山。攻め込まれる時間帯となるも、札幌は粘り強い守備でそのまま逃げ切りに成功。約1か月ぶりの勝利にサポーターも喜んだ。

 次節は6月28日、連続開催の厚別で16位FC岐阜と戦う。ホームの地の利を生かし今季初の連勝をつかみたい。

 (写真はいずれも6月21日、札幌厚別公園競技場、撮影・石井一弘)


 上写真/前半29分、コンサドーレ札幌のMF荒野(24番)が、砂川とのワンツーで抜け出ると、カターレ富山DFのこぼれ球を拾って、最後はGKをかわし先制ゴール。荒野のゴールは2試合連続となった


 上写真/前半29分、札幌MF荒野(24番)が先制ゴールを決めて走り出す。右は苦笑いの富山GK飯田(1番)


 上写真/前半33分、MF砂川(8番)がボールをキープ、FW都倉(39番)がその右を追い越すように走ってボールをもらいシュートしたが、惜しくもゴール左にはずれる。札幌のMFとFWが絶妙なコンビネーションを見せた。砂川の右、富山MF田中、右端DF高准翼(20番)


 上写真/前半34分、札幌MF砂川(8番)が倒されてFKのチャンスを得る。MF上里(20番)とFW都倉(39番)が同じような格好で壁に入るチームメイトの位置を指示、この後、35分に砂川が直接ゴールを決めて貴重な追加点を上げる。右端富山FW中島(33番)


 上写真/後半21分、途中出場の札幌FW内村(13番)の中央突破は富山DF秋本(5番)、MF大西(8番)に阻まれる。中央後方札幌MF河合、左端富山MFキム ヨングン(13番)


 上写真/富山を2−1で破った札幌だったが、後半富山に攻め込まれ1点差の辛勝、負けチームのように疲れ切った表情だった。左からMF石井、その後GK金山(1番)、FW内村(13番)、その後MF荒野、MF上里、菊岡(28番)、DF小山内(26番)、MF河合(4番)、宮澤、DF奈良(23番)、上原拓(33番)


 上写真/前半23分、選手に指示を出す富山の安間貴義監督と、左後方指示を出してベンチに戻る札幌の財前恵一監督


※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

カターレ富山の安間貴義監督のコメント
 「選手は良く走り、良いフットボールをしてくれた。1点目はディフェンスの背後を狙われ、防いではいるのだが、その後、ボールが相手につながり、決められた。このケースが今シーズンは多い。決定機は、必ず最初の流れで、うちに来るが、それを決め切らない。自分の(進退)が懸った試合で、選手たちは本当によくやってくれた。あとは会社の判断を待つしかない。試合はこれからも続くので、選手たちを信じて見守ってほしい。」


 上写真/札幌への入団が決まって最初のホームゲームとあって、試合開始前44番のユニホームを着てサポーターにお披露目をする小野伸二選手。右はHFCの野々村芳和社長


 上写真/提携したインドネシア・スーパーリーグのアレマ・クロノスFCのルディーGM(右)とHFC野々村社長

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影