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J2第12節(5月6日)、ホーム負けなしの神通力。熊本と2−2で分ける

14・05・11
 ゴールデンウィークの連戦最終日となった5月6日。13位のコンサドーレ札幌対、10位ロアッソ熊本のJ2第12節が札幌ドームで行われた。札幌は、2度のリードを許す苦しい展開も、粘り強く追いつき2−2のドロー。これで札幌は4勝4敗4分け、勝ち点16としたが順位は変わらず13位となっている。

 厳しい4連戦の最終節。ホームで白星をつかみたい札幌だったが、試合の主導権を握ったのは熊本。運動量で上回られると、札幌のピンチの時間帯が続く。ロングボールを跳ね返すもセカンドボールを拾われ苦しい展開に。

 押し込まれた前半40分、熊本が左コーナーキックから頭でつなぐと、最後は熊本DF園田に決められ先制を許す。札幌は気落ちしたのか、前半終了間際には熊本にPK献上。痛い追加点かと思われたが、元札幌の熊本MF岡本が外し、札幌は難を逃れた。

 後半、気持ちを切り替えた札幌は相手のミスを逃さず同点に追いつく。後半10分、熊本DFの裏に出たロングボールをDF藏川がクリアーミス。このボールがFW前田の前に転がり、角度のないところから左足で豪快にゴールへ蹴り込んだ。

 勢いに乗るかに思えたが、後半22分、またしてもセットプレーから失点。熊本右からのコーナーキックは、グラウンダーのボールをチョイス。走り込んだ熊本MF養父がダイレクトシュート、札幌GK金山のニアサイドを破られた。

 ホームの後押しもあり、諦めない札幌は反撃に出る。オフェンシブな選手を入れて攻撃に厚みを出すと、この策がはまった。後半30分、ゴール前でフリーキックのチャンスを得ると蹴るのは交代で入ったMF砂川。右足から放たれたボールはきれいな弧を描き、熊本GKシュミット ダニエルの逆をつきネットを揺らした。

 札幌はその後、やや押し込まれる展開となるが、GK金山のスーパーセーブやクロスバーにも救われ得点を与えず2−2のまま試合終了。12,302人が集ったゴールデンウィーク最終戦は見応えのある引き分けで幕切れとなった。

 次節札幌は5月12日に札幌ドームで18位の愛媛FCと対戦する。プレーオフ圏内の6位との勝ち点差は4。混沌としたJ2を勝ち抜くためにも1戦必勝で臨みたい。

 (写真はいずれも5月6日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半40分、左CKから熊本DF薗田(中央ガッツポーズ)に先制ゴールを決められる。札幌GK金山、その左DF奈良。スタンドいっぱいの札幌サポーターは屈辱を味わう


 上写真/前半追加タイム、昨年まで札幌にいた熊本MF岡本(14番)がPKを蹴ったが、札幌サポーターの大歓声に気おくれしたのか外す。札幌GK金山(1番)、中央札幌MF菊岡(28番)、右端熊本MF仲間(30番)


 上写真/後半8分GKからのロングボールにヘッドで競り合う札幌DF奈良(23番)と熊本FW巻


 上:左側写真/後半10分?札幌MF前(6番)が右サイドから、左サイドのFW前田を見る

 上:右側写真/後半10分?すぐさま、左サイドへ大きくクロスを上げる。相手DFのもたつきの間にFW前田がゴール、好アシストとなる


 上写真/後半10分?コンサドーレ札幌のFW前田がMF前のクロスを相手DFがもたつく間に、裏へ走り豪快に同点ゴールを決めサポーターに向って吠える。左ロアッソ熊本GKシュミット ダニエル(31番)


 上写真/後半17分、熊本ゴール前の混戦から札幌MF石井(19番)がシュートを放つが惜しくもゴール上に外す。熊本10番はMF養父、倒れている5番はDF矢野、札幌28番はMF菊岡


 上写真/後半42分、札幌右FKからゴール前にFW都倉、MF石井が飛び込むが、一瞬早く熊本GKシュミット ダニエルがパンチングでかわす


 上写真/連休の4試合で勝ち星が無く、ガックリの札幌の選手たち。同点FKを決めたMF砂川(8番)も唇をかむ。手前右DF松本の負傷で途中出場したキャプテンMF河合(4番)


 上:左側写真/後半16分熊本DF藏川(23番)のスローインで守備の指示を出す札幌財前恵一監督

 上:右側写真/後半追加タイム4分熊本のCKで、GKシュミット ダニエルに攻撃に参加するよう指示する小野剛監督(左)

※財前監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。

ロアッソ熊本の小野剛監督のコメント
 「連戦でお互いに苦しい日程の中で、札幌も死力を尽くして向かってきました。我々も追いつかれはしましたが、最後の10分から15分は、プレスをかけて積極的に仕掛けました。勝ち点3を取りたかったのですが、選手が最後まで見せてくれた闘志とパフォーマンスに関しては満足しています。」

編集部 写真はいずれも石井一弘撮影