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J1第24節(9月1日)、ホームで清水に完封負け。20敗目を喫する。

12・09・05
 9月1日に札幌ドームで行われた、J1第24節、コンサドーレ札幌対清水エスパルスの一戦。内容的には互角の戦いを見せながらも、前半に奪われた2点を最後まで返すことが出来ず、0−2で敗戦。リーグ戦最速タイの20敗目を喫してしまった。これで札幌は、3勝1分け20敗、勝ち点は10のままとなっている。

 前節の大敗を振り払うかのように序盤から気持ちのこもったプレーを見せる札幌。高い位置から積極的なプレスを行い、ボールを奪う。シュートまで持ち込むことが出来なくても、継続したハードワークで相手にチャンスを作らせなかった。

 その流れが変わったのは、前半38分。ゴール前に上げられたロングボールを取りに出た札幌GK杉山とDFノース、清水FW金が激突。こぼれたボールを清水FW高木に押し込まれ不運な形で先制点を許した。

 この失点で意気消沈したのか、前半終了間際の44分にはカウンターから清水FW大前にあっさり2点目を献上し前半終了。

 気持ちを切り替えのぞんだ後半戦。札幌が再度流れをつかみチャンスを作り出す。後半30分にはハモンが左ポスト直撃の強烈なミドルシュートを放って反撃ムードが高まった。しかし、その直後にピッチサイドに置いてあったボトルを蹴り上げ、2度目の警告で退場。愚かな行為でチームの勢いを消してしまった。

 こうなってしまっては今の札幌に得点を奪う力は無く、そのまま試合終了。0−2の完封負けとなった。

 札幌は、9月8日、札幌厚別公園競技場で、天皇杯2回戦のAC長野パルセイロ戦をはさみ、10月15日、アウエーの日立柏サッカー場で、柏レイソルとJ1第25節を行う。

 (写真はいずれも9月1日、札幌ドーム、撮影・石井一弘)


 上写真/前半8分札幌はDF岩沼のクロスにFW内村(13番)がゴール前に飛び込むが、一瞬早く清水DFカルフィン ヨン ア ビン(4番)にクリアされる。右端札幌MF古田(15番)


 上写真/前半13分中央付近から攻め上がる札幌MFハモン(37番)が清水MF村松(2番)にユニホームを引っ張られて阻止される。右MF古田(15番)


 上写真/前半36分清水FW高木(13番)のゴール正面からのFKを札幌MF山本(5番)、宮澤(10番)、ハモン、DF金載桓(39番)らが壁を作って阻む


 上写真/前半38分清水エスパルス左からのクロスに札幌GK杉山(左端倒れている)とDFノース(3番)が激突、こぼれ球をFW高木に押し込まれて先制されたが、清水FW金賢聖のキーパーチャージを飯田淳平主審に主張し抗議するコンサドーレ札幌の選手たち。右端DF金載桓(39番)、その左、MF高木(7番)ら


 上写真/前半追加タイム1分、札幌のMF岩沼のゴール前へのクロスはMF古田(15番)にあわずゴールラインを割る。清水GK山本(1番)


 上写真/けがが癒えて10試合ぶりに復帰、しかも30歳の誕生日の札幌MF高木(7番)は、後半21分キャプテンマークを腕に古巣の清水DF陣と競り合って奮闘するも結果は出せず


 上写真/後半38分札幌FW上原(26番)がMF岡本のスルーパスに反応してGKと1対1となってシュートしたが、惜しくもポスト左へ外し追撃ならず


 上写真/後半15分MF古田に代わって出場するMF岡本(左)に策を授ける札幌の石崎信弘監督

※石崎監督の試合後のコメントは、本サイト左にある「コンサドーレ札幌公式ホームページ」バナーから、「試合情報ページ」でご覧いただけます。


 上写真/前半17分札幌のMFハモンが負傷して治療している間にFW八反田(16番)、高木に指示を出す清水のゴトビ監督(左から2人目)、左端に元札幌の守護神だったハーフナー・ディド清水コーチの姿も

清水エスパルスのゴトビ監督のコメント
 「すばらしい札幌の競技場に立って、うれしく思います。札幌のファン、それに選手がスピリットの良い戦いをしてくれた。最後まで難しい試合だったと思う。開始30分過ぎまで相手の頑張りがあって、難しい展開だった。1点を取って、我々がコントロールできるようになった。後半の立ち上がりに相手に取られていたら、まったく逆の展開になっていただろう。守るというかずるずる「下がるな」とハーフタイムに言い聞かせて、戦った。サイド攻撃を中心に展開したので、勝てただけだ。八反田の交代は、(二枚目のカード)退場がいやで交代させた。若いチームなので、これからが期待できる。」

写真はいずれも石井一弘撮影