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J1第6節(4月14日)、格上の名古屋になすすべなく、1−3で敗戦。

12・04・17
 コンサドーレ札幌は4月14日(土)、アウエーの豊田スタジアムで名古屋グランパスと対戦。試合開始早々に中央を崩され失点すると、オウンゴールもあり3失点。札幌はMF古田が一矢報いるのが精一杯。Jトップクラスとの力の差を見せ付けられ、リーグ5連敗となってしまった。

 日本を代表する選手が多数所属する名古屋相手に臆したのか、札幌は立ち上がりから消極的だった。持ち味であるはずの前線からのプレスが鳴りを潜め、受身のディフェンスに回った。そうなると、個人技に優れた名古屋に中盤を支配され、自陣に押し込まれる。

 前半3分、ゴール正面から名古屋MF藤本がスルーパス。この針の穴を通すような絶妙なボールに走りこんだFW金崎がGKとの1対1を制し、早々と名古屋が先制。

 先制後も名古屋のペースで試合が進むと、札幌の守備陣が耐え切れず前半15分に追加点を献上。左サイドから上がったセンタリングを札幌DFが懸命にクリアしようと足を出す。しかし、ボールはゴール方向に飛び、オウンゴール。札幌にとっては不運な失点だった。

 その後、2点のリードがある名古屋は安全策に切り替え、カウンターで追加点を狙う戦略に変えてきた。そのため、札幌が落ち着いてボールを回すことが増えたが、いつもの不用意なパスミスでチャンスを作り出せない。

 後半に入ってもミスが多く攻め手の無い札幌。対する名古屋はボールを奪ってから効果的なカウンターで札幌ゴールに迫ると、迎えた後半32分、決定的な3点目が決まる。

 中盤でのパスミスを奪った名古屋が中央で細かいパス交換。最後は華麗なヒールキックで、ペナルティエリア内に走りこんだFW玉田にスルーパスが入ると、これを冷静に流し込み試合を決定づけた。

 一矢を報いたい札幌は試合終了間際の後半45分、MF古田がミドルシュートを決め、最後の抵抗を見せるが1−3のスコアでタイムアップ。得点差以上に力の差を見せつけられた試合となった。

 札幌は、4月18日(水)にナビスコカップ第3節の鹿島アントラーズ戦を札幌ドームで行い、続く4月21日(土)は川崎フロンターレと札幌ドームでリーグ戦を行う。このホーム2連戦で、何とか気持ちを切り替えて、悪い流れを断ち切りたい。
編集部